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今回は卓球のラケットについてお話しします。

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あなたはどちら? 2つのタイプ
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このブログを読まれる方の多くは既にご存知のことかと思いますが、卓球のラケットは大きく分けると

シェークハンド(略称:シェーク)
ペンホルダー(略称:ペン)

の2種類があります。

棒状のグリップ部分を、手のひらでつつむ様に握るのがシェーク
一方、鉛筆のようにつまんで握るのがペンです。


シェーク

 長所:バックハンドが打ちやすい(これに尽きます)

 短所:台上処理(短いボール)がペンよりもやや難しい
    ミドル(利き腕周辺のボールが扱いづらい場所)が広い

ペン

 長所:フォアハンドの強打がやりやすい
    台上処理がやりやすい

 短所:バックハンド
    (後述する裏面打法ではこの点はかなり解消されます)


シェークは全世界のプレーヤーに広く使われています。

一方ペンは、アジアの選手を中心にといいますか、ほぼアジア系の選手だけに使われています。

そのため「アジアの人はお箸を使うから、ペンが多い」などと言った人がいたそうですが、これは全く根拠のない話です。

シェークとペンのどちらがどうだこうだという議論は、卓球ファンの間では時に熱くかわされることがあり、

「もはや宗教」

の感さえありました。


さて、近年ペンは使用者が減少傾向にあります。

日本でも若い世代ではペンの選手は珍しい存在となり、多様性が失われつつある点では少し残念です。

昔、日本の主要メーカーのカタログは、すべて ペン→シェーク の順に並んでいましたが、いつの頃からか シェーク→ペン と掲載されるものがほとんどとなりました。

ペンはこのまま滅びるのか、、、そんなあきらめムードの中、一条の光が差し込んできました。


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ペンの救世主、裏面打法
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従来、ペンの選手はフォアもバックも同じ面のラバーで打っていました。

このスタイルに裏面に貼ったラバーによるバックハンド攻撃を加えたのが、現在の中国ナショナルチームのコーチ、劉国梁(リュウ・グオリャン)監督です。

劉監督は多彩な技を持っていましたが、裏面打法を採用した最初の世界チャンピオンということで、

「裏面打法のパイオニア」

と呼ばれています。

この頃から中国では、ペンの選手はどんどん裏面打法を取り入れるようになり、その流れは他国にも広がっています。

劉監督以外にも、中国では以下の3選手が特に有名です。

馬琳(マ・リン)、王皓(ワン・ハオ)、許シン(シュ・シン)

皆さん世界チャンピオンです。


裏面打法は、これまで指摘され続けてきたペンの弱点を克服する技術として、ペンの衰退に一定の歯止めをかけています。

裏面打法に一つ難点があるとすれば、ラケットの重さを克服する必要があるということです。

ペンはシェークのようにグリップ全体を握るわけではないので、重いラケットを振り回すには、手にかなり負担がかかります。

特に切れたツッツキをこすり上げて返球する場合、フリスビーを投げるような感じで手首を内側に巻き込み素早くスイングしなければなりません。

上に上げた3名のトップ選手は、いずれも両面にぶ厚いラバーを貼っているのですが、難なく振り回しているのが私には信じられません。

厳しいトレーニングの賜物なのでしょうか。


(余談ですが)

私、あなもりはシェークかペンかどちらなのか?

えー・・・ペンです。

裏面打法は・・・挫折しました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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