みなさんは現在の練習場所に満足されているでしょうか。
いろんな方々がかつて練習したことのある環境についてお話を伺うと、さまざまなご苦労があることが分かります。
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狭い
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比較的多かったのが練習場所の広さに関する不満でした。
卓球なんて台の前に立ってポコポコ打つだけだから、この程度のスペースで十分という考えで割り当てられた練習場所が全国各地にあると推測されます。
そういう不幸な練習場に共通する問題点として以下があります。
・台と台の間隔が十分に取れない。
・カットマンの練習は台を移動させる必用がある。
・ロビングをすると天井に当たってしまう。
ただこれは逆の視点もあり得るでしょう。
この狭い空間だが卓球なら活用できるということで、幸運にも練習場所が確保できているケースもあるはずです。
そしてこれが卓球という競技の普及度を押し上げていることは否定できません。
世界チャンピオンになった中国選手のエピソードで、無名時代は練習前に食堂の机を片付けた後、卓球台を組み立てるのが日課だったという話があるそうです。
ある方の高校時代は、通常は狭めの練習場を使い、定期的に体育館など広い場所を確保していたということでした。
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台が少ない
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これは純粋に卓球台の数が少ない場合と、使える台がまだあっても練習場所の広さの関係で台数が制限されている場合の2種類があります。
いずれにしてもこういう所では、1つの台を4人で使いクロスに打つ場面が多くなります。
4人打ちだと、時々ボールが衝突してしまうことがあります。
別の問題としては、利き腕の違う選手が混在するときの制約が大きいことではないでしょうか。
台の右側に右利きの人が立ち、左側に左利きの人が立った状態で、2人がフォア打ちをすると接近しすぎてしまいます。
こういうときはどちらかがバックハンドで打つか、隣の人と入れ替わるかなどの対応を強いられ一瞬不便さを感じることがあります。
ウォーミングアップのフォア打ちなら1台4人でも構いません。
しかしずっと4人打ちを続けるわけにはいきませんので、適宜交代し、ランニング、筋トレ、球拾いなどA班、B班、C班・・といったグループ分けでローテーションを行なっている所が多いようです。
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お隣さんとの関係
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他の競技と体育館を分けて使うのはよくあることです。
卓球の場合、一番多いケースはバドミントンとの共同利用ではないでしょうか。
バドの人から時折指摘されるのは、ピン球がバドの所に飛び込んできても誰も取りに来ないという苦情です。
多球練習などをしていると、あらぬ方向に飛んでいったピン球をいちいち気にしたりしません。
ピンポン球はバドのシャトルコックと違い、コロコロと転がっていくのでそれが目障りになるようです。
防球フェンスや目の細かいネットを張るなど工夫をしている話は聞きますが、どうしても飛んでいってしまう場面はあるでしょうね。
卓球をしている人が少し不快に思うお隣さんは、バスケットボールです。
振動が大きいので、ピン球のバウンドに若干影響しているはずです。
サーブがネットに触れたかどうかの判断を鈍らせることもあります。
お隣さんになる可能性は比較的少なそうですが、剣道などの武道系や演劇部といったケースもあります。
卓球部側が剣道の独特の叫び声に驚くこともあれば、剣道部側が静かにしてもらいたいときに、こちらが多球練習でスマッシュを打ったり連続で掛け声を出していることもあり、そういうのはお互い様なのでしょう。
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その他
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上級選手の試合が開催されるような体育館なら夏は冷房が入りますが、巷の体育館でそれは期待できません。
しかも卓球はカーテンを閉めないといけないので、風通しが悪くサウナ風呂状態になります。
暑さに弱い私には、冷房が入る大型体育館は夢の様な練習場所です。
その辺の小規模体育館は設備面だけでなく、管理もちょっといい加減な傾向があります。
ある日、練習後の清掃で年代物の大型掃除機を掛けていた時のことです。
掃除機が止まってしまい、最初は故障したのかと思いました。
管理人の人と話しながら何気なくゴミが溜まる部分を開けてみると、これでもかと言わんばかりの大量のゴミがギュウギュウに詰まっていました。
「どおりであまり吸い込まなかったのか」
管理人さんは涼しい顔でつぶやきます。
トイレが詰まってたり、冷水機が壊れたままのM体育館、大丈夫なんでしょうか。
他の方から聞いたお話では、毎年5月頃、夜に練習していると大量の羽アリが飛び込んでくる恐怖の体育館や、入り口に脱いでいた靴を野良犬がおもちゃにして引き裂かれ、卓球シューズで帰宅したなんてのもありました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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