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HOME   »   試合  »  ジャパン・オープン2015(その2)
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前回に引き続き、ジャパン・オープン大会3日目の観戦に出かけた特派員X氏のリポートをお届けします。


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 遠慮せず最前列に進もう
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複数コートに分散して同時スタートする状況では、お目当ての試合ごとに席を移動することで、ベストポジションでの観戦を続けることができます。

そのためには少しだけ思いやりと積極性が必要になります。

来場したのは平日でありそれほど混んでいませんでした。

しかしながら会場全体としては席に余裕があっても、観客の皆さんはコートに一番近い場所を中心に偏って座ります。

最前列はびっしり埋まっているかといえばそうでもなく、まばらに1席だけ空いていたりカバンが置いてある場合もあります。

大抵の場合は「済みません」「そこ空いていますか」といったクッション言葉とともに空き席に滑り込めば問題ないはずです。

一段階ハードルは上がりますが、荷物が置いてある席も戻ってくる誰かの為に置いているのか確認してみるべきです。

どけてもらえればさわやかなお礼の言葉を添えて、ありがたく座りましょう。

お金を払って見に来ているのですし、それ以上にめったに無い機会は最大限に活かすべきだからです。

一列前で見れば数%見応えもアップします。

こんな状況で変に遠慮する必要はありません。


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 観戦していて感じたこと
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女子シングルスは中国の陳夢選手が優勝しました。

やや意外だったのは、2回戦で中国からドイツに帰化したシャン・シャオナ選手に苦戦していた点です。

シャン選手は、30年ぐらい前に中国で流行っていた典型的な前陣速攻スタイルです。

片面だけに表ソフトを貼った、右打ち左押しと呼ばれる戦法です。

陳夢選手は出だしの2ゲームを先取され怪しい雲行きでした。

相手のカウンタースマッシュが半端ないとか、ナックルのクセ球が超エグイとか、そんなこともなかったのですが、ボールが合わないようで勝ったあともしかめっ面でした。

試合の終盤、シャン選手は審判に何かを告げ試合が一時中断しました。

投げ上げサーブを多用するのですが、空調の風が気になるので止めて欲しいと伝えたようでした。

横浜文化体育館で開催されていたときも、水谷選手が風でボールが流れてしまうことを指摘していました。

卓球やバドミントンは風に敏感であり、体育館の空調設計には細心の注意が求められることが分かりました。

館内の冷房はONになったりOFFになったりして、うちわで扇ぐ人の姿もありました。

送風口に近いコートで試合があるときは手動で空調を止めていたのかもしれません。


今年の世界選手権でチャンピオンになった馬龍選手は、2回戦で力尽きました。

この試合で気になったのは試合内容ではなく、それを撮影していたカメラマンでした。

馬龍選手の打球フォームを連続写真で捉えるべく、連写モードで撮影していたのです。

フラッシュを焚いていたとかそういうことではなく、問題はシャッター音でした。

消音設定にしておらず「キシー」という音が2階席の観戦者にもはっきりと聞こえてきます。

それが時々連写モードになるので「キシキシキシキシ」と耳障りであり、選手はわずらわしくなかったのでしょうか。


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 人気コンビの登場
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U21(アンダー21:21歳未満の選手)の男女の決勝戦が終わると、一部コートのフェンスを崩して表彰台を作り出しました。

てっきりU21の表彰をするのだと思っていると、少し前のワールドツアーで最年少優勝の記録を更新したミウミマの2人に、ギネスから認定書を渡す授与式でした。

なんだか結構な数の報道陣です。

どうもジャパンオープンの取材は二の次で、このシーンだけを目的としたカメラマンが少なからずいそうです。

一般的な表彰式で流れる例のBGMではなく、ポロンポロンと楽しそうな音楽が流れてきました。

おごそかな雰囲気はなく、おめでたい記録を笑顔で祝福しましょうという感じでした。

ギネス認定の内容は、原文の英語で読み上げなければならないようでした。

流暢な英語を披露した美人のお姉さんから、引き続き壇上の2人にインタビューがありました。

当然この記録にまつわる話になると思っていましたが、そういった内容を誘導する言葉はありませんでした。

そのため2人のコメントは、今回のジャパン・オープンに関するものになってしまいました。

伊藤美誠選手の発言には少し意表を突かれ「今日はイッパツめから中国選手で~」と砕けた口調で始まりました。

隣に座っていたおじさんはお茶を飲んでいたのですが、少し吹き出してしまったのを見逃しませんでした。

伊藤選手はクレバーな感じがするので、インタビューも場数を踏めば洗練されてくるはずだと信じています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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