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大阪で行われていた全日本選手権についてお話したいと思います。

正確に言うと、全日本選手権を見に行った人がそれに関することがらを勝手気ままに話してくれた内容です。

試合のちゃんとしたレポートを期待されると肩透かしを喰らいますので、ご理解くださるようお願いいたします。


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 改元を機にわかりやすい名称へ
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今回も昨年と同様、大阪への出張をうまく利用して観戦してきたD氏のレポートをお届けいたします。

話の出だしは大会の名前に関することでした。

前回までは和暦かつ年度を冠した大会名でした。

例えば平成31年の1月に行われる試合は「平成30年度全日本卓球選手権大会」となっていて、ややこしい感は否めませんでした。

元号の変更をきっかけに、西暦かつ年度ではない大会名に変更されたのは良かったとのご意見です。

従来の名称を踏襲すると「令和元年度全日本」になっていたはずで、聞いた途端、眉間にシワが寄りそうな違和感を覚えます。

2020年度全日本に切り替えた英断を私も評価したいと思います。


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 偏った取材
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D氏が観戦したのは大会3日めの1月15日でした。

22台の卓球台が置かれたアリーナは壮観でした。

しばらく見ていると、報道関係者を示すベストを着用した人が特定の場所に集まっていました。

3年連続三冠を目指す伊藤選手の試合でした。

なるほど注目するのは当然だと思いましたが、その後のカメラクルーが取り囲むコートを見ていると、年少プレーヤーの試合ばかりでした。

具体的には女子は張本選手、男子は松島選手で、小学生がどこまで上位に食い込むかに関心を寄せていたのでした。

昨年度も同じ光景を目にしており、正直その点ばかり追いかけるのはいかがなものかとD氏はがっかりしました。

遡れば福原選手あたりから同様の取材傾向が続いています。

卓球は競技の特性上、体格や筋力差が直接勝敗に影響する度合いは他競技と比較すると小さくなります。

そのため年少者が勝利する意外さを注目点とするのは理解できます。

ただそこに集中し過ぎであり、なおかつ表面的に思えてしまいます。

卓球が取り上げられるのは嬉しいことですが、いびつな取材をされることに私も残念さを感じています。


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 来場者の声
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会場内は思ったよりも空調が控えめで、ひざ掛けなどがあれば良いくらいでした。

これについて、D氏のそばに座っていた中年女性のボヤキが聞こえてきました。

試合開始40分前に到着しましたがまだ開場しておらず、200人以上の人が寒空の下並んでいたそうです。

震えながら立ち続け、いざ入場してみてもちっとも暖かくないのにお怒りの様子でした。

暖房をきつくすると競技者のほうから暑いと不満が出そうですし、もしかすると空調機からの強い風でプレーに影響するかもしれません。

選手ファーストの考えではないかと思います。


他にも観客同士の会話が聞こえてきて、D氏はたまたまそれに耳を傾けていました。

この体育館は海のそばにあり、建物全体が地下に埋まっている作りになっています。

アリーナのある下のフロアはおそらく海抜0m以下のはずです。

従ってわずかながら気圧が高くなり、その関係でボールが飛びにくくなります。

よってカットマンにちょっぴり有利な会場だという謎理論を展開していました。


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 撮影、再入場、他
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会場内での撮影は厳しく制限されていて、アリーナが見える場所は完全に撮影禁止です。

体育館入り口手前に立っていた係員が、撮影禁止を守らない人は退場させることもありますと呼びかけていました。


一時的な退出と再入場は可能で、チケットの半券を見せるだけで良いそうです。

そういうルールだとすり替わって別の人が入場できてしまいます。

他の競技やイベントなどでは、ブラックライトで光るスタンプを手に押して確認することがあります。

この大会では費用対効果やズルをする人の確率などを踏まえて、性善説の立場を取っているいるのでしょうか。


川を隔てて数百メートル先にはあのUSJがあります。

出張のついでに立ち寄った中年男性のD氏にはどうでもいい娯楽施設です。

でもはるばる遠方から観戦に来た人なら、そちらにも足を運んだかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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