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新製品が発表される一方で当然ながら消えていく製品もあります。

今回バタフライで販売終了となったラバーに、タキファイアCがあります。

それに関連したお話をしたいと思います。


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 分かりやすいスレイバー系
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バタフライの裏ソフトラバーで古くからあるラインナップと言えば、スレイバーシリーズとタキネス系のラバーが有名です。

後者については私が勝手にタキネス系と名付けましたが、バタフライの粘着系ラバーはほとんどタキなんとかなので、便宜上そう呼ぶことにするとお考えください。

スレイバーはロングセラーの無印スレイバーの他に、ソフトなタッチのELやFX、廃番になりましたがハードタイプのスーパースレイバーがありました。

またスポンジに緊張状態をもたせたハイテンションラバーとして、スレイバーG2、海外限定でG3というのもありました。

これらに共通していたのはスレイバーという統一名称を使いつつ、派生バージョンも分かりやすいネーミングがなされていたことです。


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 少々複雑なタキ○○系
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他方、タキネス系はどうかというとやや複雑かつ疑問に思う点があります。

比較的分かりやすいのは、タキネスCHOPとタキネスDRIVEです。

CHOPはカットマン向けで、DRIVEはドライブマン向けというのはすっと頭に入ってきます。

CHOPⅡというのもあり、それはCHOPの派生版ハードバージョンです。

少し引っかかるのがタキファイアシリーズです。

「タキネス」の統一名称を使ってはどうかと思うのですが、少し変えてタキファイアとしています。

まず現在も継続販売されているタキファイアDRIVEですが、これについてはドライブマン向け製品というのがすぐにわかります。

今回廃番になったのはタキファイアCです。

タキファイアCHOPではなく、Cだけがついています。

ちょっと違いがあることは認識しますが、多くの人はタキネスCHOPとDRIVEの関係から、カットマン向けのラバーなのではと考えてしまいそうなのも無理はありません。

タキファイアCについては、中国製粘着ラバーに近づけた製品ということでCHINAの頭文字のCという意味なのだそうです。

一瞬ああそうなのと理解を示したいものの、やはりネーミングの統一感のなさと誤解を招きやすいことに戸惑いを覚えます。

タキファイアには他にも過去に廃番になった、タキファイアSPというのもありました。

そちらは高性能版を意味するスペシャルの略で、誤解されることは少なかったはずです。

タキファイアCはCではなく、ありきたりかもしれませんが末尾のアルファベットとして、かっこよさそうなAとかX、Vあたりにしていたらどうだったのかと思います。

そして私なら少しひねって謎めいた感じの「Q」なんかをつけていたら面白かったかもと考えています。


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 分類に対する疑問
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カタログでは製品名とともに、どういうラバーであるかの分類が簡潔に記載されています。

タキネスは全て「粘着性」高摩擦裏ソフトとなっています。

タキファイアもDRIVEとSPは同じで、Cのみ「高粘着」高摩擦裏ソフトと謳っており、粘着性の高さをアピールしています。

タキファイアCはそんな感じなのでいいと思いますが、タキネスDRIVEなどは粘着ラバーと言われても首をかしげる人がいるはずです。

大昔に販売されたときはピン球がくっつくほどだったそうです。

しかしマイナーチェンジがなされた今では性能控えめのラバーといったほうが正しそうで、コントロール系ラバーと案内したほうが適切ではないかと感じています。


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 いつかは訪れる販売終了時期
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タキファイアCは2004年のアテネオリンピックで中国の張怡寧選手が先行使用して優勝しました。

2005年春の正式販売の頃には多くのトップ選手も使っており、タキファイア系統では一番ヒットしているように思えました。

それから10年以上が経過した今、なぜかCのほうが廃番になりDRIVEは残りました。

タキファイアCよりやや大人しめかつ、若干お財布に優しいDRIVEのほうが今でも人気があるということでしょうか。


スレイバーは1967年に誕生し、そこから50年経った今でも販売されています。

これは極めて例外的な存在であり、10年くらい続けばいいほうだと思います。

タキファイアCを使っていた人はどうするんでしょうね。

しばらくはお店に在庫があるはずですから、ひとまず買い置きしておくことは可能です。

ただラバーはラケットと違いそれなりのスピードで劣化が進行しますから、買い置きも限界があります。

今回の廃番を前向きに捉え、もっと早くこのラバーに変えていたらよかったと言えるような製品に巡りあえることをお祈りしたいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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