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ちょっぴり空き時間ができた時や、ゆっくり音楽を聴いているときに、カタログをながめることがあります。

私はカタログやポケットティッシュを配っていても、自分から積極的にもらうタイプではありません。

それでも車、パソコン、AV機器等、いろいろなカタログをいただき、卓球用品も適当にためていると10cmを越える量になっていました。

卓球用具メーカのカタログを見ていていくつか思うことがありますので、今回はそれについてお話しします。


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 ラバーの現物を見せてほしい
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ラバーはなぜかパッケージの写真を大きく掲載しています。

かっこいいデザインをアピールするのはもちろんいいことです。

しかしパッケージデザインが秀逸だからといって、それで買う気がおきるわけではありません。

物が良ければ無印良品のようにシンプルでもいいのです。

むしろ重要なのはラバーそれ自体の写真です。

特に表ソフトと粒高の購入予定者には、ゴムシートの写真は重要です。

なのに多くのカタログはパッケージの写真だけしかありません。

粒の大きさ、形状、配列、そしてロゴ部分の広さが分かる拡大写真を複数枚掲載すべきです。

バタフライは2003年のカタログではラバー側面の写真を載せていたのに、なくなってしまったのが残念です。

TSPも昔あった写真は消えてしまいましたが、デフォルメした粒のイラストと解説があり、これはわかりやすくていいですね。

裏ソフトについては、写真の重要度は表や粒高ほど高くありません。

それでもやはりロゴデザイン、粒の大きさ、スポンジの色などは分かったほうがいいと思いますから、できれば拡大写真を載せて欲しいと思います。


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 弾むラケットは値段が高い
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カットマン向けケットを除くと、ラケットの価格と弾みにはおおよその相関関係が見られます。

上級者はよく弾むラケットを好むので、値段が高めであることに理解が得られやすいと思います。

また、カーボンなどの特殊素材を使えば弾みが増し、高性能→高価格というイメージを与えます。


単板ラケットの場合、高価格帯の商品では木目がきちんと並び、かつ反発力が高めの板を使います。

お手頃価格の単板ラケットには、木目がやや斜めになっているものもあり、弾みが少し落ちる板が使われることがあります。

さらにそれだけではお客様の納得が得にくいようで、高いラケットには、お手頃ラケットよりも所有者がステータスを感じる作りにしています。

具体的には、グリップにはめ込むプラスチックレンズやラバーを貼る部分に、より高級感のあるデザインを配しています。

一番の差別化ポイントは板の厚さの使い分けです。

トップモデルには10mmの板を使い、お手頃ラケットには意図的に薄くした8mmや9mmの板を使うケースが見受けられます。

お手頃ラケットは、まず最初に適切な厚さについての検討があって、8mmや9mmにスライスされたのではないのです。

こういった大人の事情で厚さを調整された、低価格の単板ラケットが不憫に思えてしまいます。


別のラケットでは、上記の単板ラケットとは異なる考え方をしているケースがあります。

ドニックのバーンというラケットは、グリップなど全体のデザインは同じまま、3種類の厚さの板でそれぞれ弾みを変えたラインナップになっています。

見た目がほぼ同じという理由だからでしょうか、価格も同一にしています。

こちらはこちらで分かりやすい価格設定です。

正直なメーカだと好感を持つ人もいるでしょう。

ただしこの場合、一番弾むタイプのラケットだけが集中的に売れることになる可能性があります。

別のメーカが製品化していたら、板厚ごとにグリップデザインを変え、異なる価格で販売していたかもしれません。


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 裏目に出た美的センス
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TSPのラケットの写真は、ラケットが結構斜めに見える位置から撮影しています。

被写体を美しい構図で撮影しようという、カメラマンの思いが伝わってきます。

しかしこのアングルからの撮影はブレード形状が分かりづらくなり、特に日本式ペンホルダーではその度合いが大きくなります。

バルサプラスのような長めの楕円形に近いラケットが、昔流行った短めの丸型ラケットに見えてしまいます。

カタログの写真は、それを見て現物のイメージがつかめることが最も重要で、美しいシルエットで撮影されているかどうかは二の次です。

ニッタクも若干斜め方向からの撮影となっていますが、ラケットの長辺方向にはそれほど傾けていません。

この程度であれば角型ペンの長さがほどよく強調されて美しく見え、カタログ本来の目的を損なう形になっていない点がいいと思います。


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 ピストル型ラケット
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特殊な形状のラケットとして、以前ヤサカのハンドソウを紹介したことがあります。

私は実際に使ったことはなく、雑誌やカタログの写真を見るだけでした。

新しいヤサカのカタログを見ていると、モデルの女性がこのラケットを握っている写真に目が止まりました。

別名ピストル型と言われるので、てっきり本物のピストルと同様、引き金を引くように穴の部分に人差し指を入れて握るのだと思っていました。

しかしカタログの中で微笑んでいるモデルさんは、人差し指を伸ばし中指を穴に入れて握っていました。

なるほど、伸ばした指でラケットを安定させる必要があるのだと、初めて知りました。

今度どこかのお店においてあれば、試しに握ってみたいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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