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少し前まで私が理想とするラケットは、以下の条件を満たすものでした。

軽くて、よく弾み、少し小さめのサイズ

ところが最近では、軽さを求めるのは変わらないものの、弾みと大きさに関する気持ちが揺らぎつつあります。


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 安定志向のラケット
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ずっしり重いラケットは、振りきるのに相当の力が必要で、日頃から意識して筋トレをするようにならない限りこの点は変わりません。

弾みについてはどうかというと、良く弾めばそれだけ威力のあるボールを返すことができます。

しかしドライブをかけたいと思っても、弾みすぎる用具だと球離れが速すぎ、回転をかける前にボールが飛んでいってしまいます。

最近は試合をする機会が増え、自分の打ちミスでの失点が多いような気がしています。

これまでよりももう一本、ドライブでつなぐようにしたい思いがあり、弾み抑えめで安定性重視にしようか悩んでいます。

いろいろなラケットやラバーはちょくちょく試していて、極薄の表ソフトや1枚ラバーの場合はドライブを打ちません。

従ってそういうときなら、反発力が最高級に高めのカキンカキンラケットで、思いっきりボールを叩いてみたいです。

上級者で高反発ラケットに硬めのラバーを使っている人がいますが、スイングのスピードとパワーに自信があってこそ使いこなせているのであり、私が使うとミート打ちだけになりそうです。


ラケットの大きさについては、コンパクトなほうが軽くて振りきれるし、数ミリ程度大きくて端に当たったところで、そんなに変わるものではないと考えていました。

でもカットマン用ラケットは、その数ミリ程度大きいのが一般的で、多くの人が支持しているサイズだということです。

別のラケットに貼っていたラバーを試し貼りすると、サイズが合わずブレードが隠れない部分ができることがあります。

そういう状態のラケットで打つと、ラバーで覆われていない木の部分にたまに当たります。

そこにラバーがあったなら、取りあえずであっても返球できていた可能性があり、ラケットサイズについて考えさせられます。

過去にご紹介した方で、カットマン用ラケットを使っている異質攻撃型の人を思い出します。

弾み控えめだと球持ちが良く回転がかけやすくなります。

大きなラケットは、通常サイズよりもボールを当てることができる確率は当然上がります。

最初は変わった人だと思っていましたが、今は少し理解できるようになりました。


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 選手モデルのラケット
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こういう好みの変化は、週一回しか卓球をしない私にも起きるので、日々練習に励む人なら、より頻繁に悩むかもしれません。

ネームバリューの高いトップ選手は、ご自身の名前のラケットが製品化されることがあります。

最初はその選手の希望を聞き取り、試作を繰り返して完成します。

でもその後、自分の好みが変わることはあり、勝てる用具を求めて自分の名前のラケットに見切りをつけることがあります。

もちろん、せっかく作ってもらったことや、カタログへの○○選手使用という記述ができなくなるなど、申し訳ない気持ちは感じているはずです。

さらに変更したいラケットが同じメーカーであるとは限らず、その場合関係者の気持ちはさらに複雑なんでしょうね。


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 シューズの好みの変化
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さてラケットに続きシューズに関しても、私の好みは変わりつつあります。

これまでは通気性重視、ソールとアッパーは糸でしっかり縫製されていること、ソールは単一のゴム素材で構わない、などの希望がありました。

現在は、シューズと足の間に生じる空間が狭くなるタイプが良いと思うようになりました。

言い換えれば、土踏まずの部分に出っ張りがあり、足首から先の全体にがっちりホールド感が伝わってくるシューズです。

締めつけ感は時間とともに変化していきます。

時にはむくんでいたり、それが解消されたりします。

足の状態に応じて、手軽に締め付ける強さを調節できれば便利ですね。

ところが靴紐を結び直すというのはそもそも面倒で、微妙な調節もやりにくいものです。

そう思っていたところ、何やら良さげな製品が目に止まりました。

ミズノのウェーブメダルSP3という卓球シューズです。

Boa社のクロージャーシステムという機構を採用していて、ダイヤルを回すことで手軽に締め付けができます。

この仕組は様々なシューズに採用されており、ヨネックスのバドミントンシューズにもありました。

ヨネックスはソールとアッパーの接着が甘い点が不満でした。

このクロージャーシステムを採用したシューズも、接着剤だけで接合し縫製はありません。

そのため耐久性に疑問符がつくものの、土踏まず部分にタイト感があり、現在とても気になっています。

避けたかったメーカーのシューズだったのに、この心変わりは自分でも驚いています。

今のシューズはそれなりにヘタっていますが、ズタボロになるまで使う予定なので、幸か不幸か2~3年はこのままなのかもしれません。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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