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HOME   »   用具  »  ○○向けというのは単なる目安
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スポーツカーというと、みなさんどんな車を思い浮かべるでしょうか。

ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、etc・・・

それではこれらの車の利用シーンについては、どういうイメージをお持ちでしょうか。

夜の東名高速を軽やかに疾走する~でも良いのですが、そういうふうに使いなさいと何かで決められているわけではありません。

例えば田んぼの草取りをするために、ランボルギーニで出かけても全く構わないのです。


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 ドライブ用→誰が使ってもいいですよ
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かなり強引な前振りでしたが、今回私がお話ししたいのは、メーカが謳っている「○○向け用具」というのは、あくまでもメーカが考えた「目安」だということです。

こういった目安は必要であり、どれを選べばいいのか迷っている初心者のお客様には判断の助けになります。

販売店のスタッフも、セールストークの中で「カタログにも書いてあるように」とうまく誘導することができます。

以前のニッタクのカタログはこの配慮が行き届きすぎて、かなり細分化した目安が書いてありました。

ズラリと並んだ中ペン(中国式ペンホルダー)に、ドライブ攻撃用、前中陣攻撃用、前陣攻撃用、前陣攻守用の4種類を当てはめていたのです。

個々の製品の特徴をアピールしようとする思いが強いあまり、なんとも複雑怪奇な案内がなされてしまったようです。

最新カタログでは中ペンは全て「攻撃」の2文字の案内となり、スッキリして良かったですね。


このメーカの目安にとらわれすぎの方がたまにいらっしゃいます。

角型の日本式ペンホルダーに表ソフトを貼っている人に対し、「それは普通ドライブマンが使うラケットなんだけど」とアドバイス?しているのを見かけたことがあります。

ペンで表ソフトの人は、確かに丸型か角丸型のラケットを使っているのがほとんどですが、別に角型でもいいじゃないですか。

それなら逆に中ペンの人は、丸型でドライブに適さないから裏ソフトを貼ってはいけないことになってしまいます。


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 ニュースタイル
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物事を分類・体系化するのは、理解の助けになります。

でももう一つ大切なのは、その考えを固定化させてしまわないことです。

以前、韓国の朱世赫(チュ・セヒュク)選手を紹介したことがあります。

最近のカットマンは攻撃力が必要で、朱選手の構えは右足を前に出す伝統的なカットマンとは異なり、攻撃選手的です。

そして朱選手よりも攻撃する比率が高い選手に、オーストリアの陳衛星 (チェン・ウェイシン)選手がいます。

陳選手はバック側はカットをしますが、フォア側に来たボールはほぼ全てドライブで返します。

このスタイルをカットマンと定義すればよいのか、従来の考えでは悩みます。

右がドライブマンで左がカットマン、違った人間が合体しているかのようです。

練習場である中年男性は、往年のアニメ、マジンガーZに出てくるあしゅら男爵みたいだと話していました。

世界征服を企む悪党キャラで、体の右半分が女性で左は男性です。

正面を向いたシーンでは、男女の声優が同時に同じセリフを話していたそうです。

少し脱線しましたが、攻撃の比率が多い陳選手のラケットは、控えめな弾みを表すDEFではなく、それより1段階反発力が高いタイプです。


陳選手と同じスタイルで活躍しているのが、ギリシャのギオニス選手です。

彼の場合、陳選手よりもさらに反発力の高いラケットを使っています。

バタフライのコルベルというラケットで、これでカットをしているのは驚きです。

バック面は粒高ラバーなので、それにより攻撃選手向けラケットでもカットで返せるのでしょうか。

余談ですが、長身でひげもじゃのギオニス選手は歯医者さんだという点でも異色の存在です。


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 攻撃型でもブレードはカット用
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逆に通常の考えよりも弾まないラケットを使っている人がいます。

バタフライの契約選手に高軍(ガオ・ジュン)さんがいます。

かつては中国の代表選手でアメリカに帰化した後、現在は指導者となっています。

バタフライのプロフィールには、ペン表ソフト速攻型と紹介されています。

速攻型の選手は、一般によく弾むラケットを使います。

しかし高軍さんは弾まないタイプが好きで、昔販売されていたカットマン用ラケットの板を使った特注品の中ペンを使っています。

レシーブはやりやすいと思います。

でも私ならあまりに弾まなさすぎて、ストレスが溜まりそうです。


固定観念を持っていないか、いろんな場面で問いかけてみることは大切です。

昨年、自宅でざるそばを食べる時、めんつゆをそばちょこではなくコーヒーカップに入れたことがありました。

老舗そば屋のご主人なら、なんだかんだと理屈をつけて批判しそうですが、取っ手が付いているので扱いやすく便利でした。

単にそばちょこがなかったのでは・・・そういう意見もありますね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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