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今回はラケットのいろいろな加工処理について、感じたことをお話しいたします。


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 ラバーをはがす際の耐久性
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私が今使っているラケットの中で、ラバーを貼り替えるときに悲しくなるものが1本あります。

具体的に何がよろしくないかというと、ラバーをはがすと板の表面の木も一緒にはがれてしまうのです。

そういうことが起きないよう、表面を保護する製品も販売されています。

当然のことながら、私はそれをラケット購入直後に塗ってから、ラバーを貼りました。

しかし塗り方が甘かったのか、ラケットの上板がヤワだったのか、いずれかの理由でラバーに板がくっついてきます。

板がはがれるというのは、ラケットの縁の部分からベリベリめくれるというのではなく、数ミリ程度の小さな繊維状の木材が、まんべんなく何十本もラバーに付着するのです。

ラケットの上板は黒のため、主流の明るい色のスポンジだと非常に目立ちます。

このラケットの場合、購入後に水溶性の保護剤を塗っても効き目は低そうで、ニスでもべったり塗らないといけないのではと考えています。

つまりメーカさんは、このラケットの表面処理にもう一手間かけるべきだと思うのです。

私はラケットと同じメーカの表面保護材を塗り、ラバーを貼る際の接着剤も同じメーカのものを使っています。

それでもはがれてくるのですから、これはもう耐久性のチェックが甘いと言わざるを得ません。

軽くてよく弾む点はとても気に入っているだけに残念です。


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 グリップに改良の余地あり
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さてニスと言えば、見栄えを良くするためか、グリップにテカテカになるほど塗りたくられているラケットがあります。

最近はそういうのは少なくなっているようですが、汗をかくと滑りやすくなりそうで良くないと思っています。

特にシェークは手のひらでグリップを包み込むように握るため、すぐに汗がにじんできます。

そこでグリップテープを巻く人もいますし、耐久性は劣りますが、コルク製グリップのシェークハンドラケットも一部メーカが販売しています。

メーカではグリップの中に空洞を作ったり、振動を抑える素材を入れたりと、いろいろ工夫されていますが、汗に対する処理はあまり対策が講じられていないように感じています。

表面に小さな穴を開け、内部の空洞から汗を揮発させるような仕組みか、速乾性の素材を使ったグリップがあれば、快適で素晴らしいのにと思います。


それからグリップの先端は、若干角を削った処理がなされていますが、見栄えを優先しているのは明らかで、実用性を考えるなら、もっと大胆に角を丸めるべきです。

一部のラケットは、グリップエンドにゴムが使われています。

理想としては、多くのラケットがそういう作りであっても良いと思っています。

長期間練習をしていると、必ずグリップエンドを体のどこかにぶつけることがありますし、床に落としたり台にもぶつけます。

美しいデザインであることは大切です。

しかし安全性は最優先されるべきで、単なる見てくれが良いだけのデザインは駆逐されるべきです。


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 尖ったデザイン
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ずっと昔、バタフライがスウェーデッシュというラケットを販売していました。

これはグリップに特徴があり、ストレートグリップのグリップエンドを斜めにカットした形状になっていました。

長い辺は通常のシェークグリップと同程度の長さで、短い辺は中国式ペンホルダー程度?の長さでした。

この個性的なグリップ形状に実用性はなく、恐らく奇抜さを狙ったもので、逆にわずかですが危険度が高くなったように思える製品です。

このラケットのグリップにはもう1つ特徴があり、表面に2列に空いた小さい穴が並んでいました。

これもうわべだけの装飾効果を狙ったのか、軽量化を図る意図もあるのか、あるいは、汗を逃がす仕組みだったのでしょうか。

ちなみに同時期にイングリッシュというラケットも販売されていて、そちらはグリップが革巻きになっていたそうです。

斜めカットがスウェーデンで、革巻きが英国、、、ネーミングも謎につつまれています。


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 アバウトな作りを正直に数値表記
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多くのメーカはラケットの重さやサイズをカタログなどに記載しています。

重さの場合、80gプラスマイナス5gといった個体差を表す数値を見慣れています。

しかしある製品では、プラスマイナス10gという表記があり、えっと思いました。

さらに驚いたのは、プラスマイナス18gというラケットもありました。

つまり軽いものと重いものでは、36gもの重量差があるということです。

とても正直なのには拍手を送りたいのですが、購入する時は絶対に現物を確認したいですよね。

サイズについては、みんな同じと思っていましたが、プラスマイナス2mmという表記をしているものを見つけ、こちらはクスッと笑ってしまいました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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