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2022 .04.30
前回は実店舗での販売の様子をお伝えしました。

今回はネット上での通販について書いてみたいと思います。


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 混沌とした通販サイト
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ネットショップに関してはずっと前にも取り上げたことはあります。

それは日本にあるお店でした。

今回は海外の通販サイトをご紹介します。

ご存じの方には今さらの感はありますが、とっても有名な、アリエクスプレス(Aliexpress)です。

わかりやすく例えると「中国製品がメインのアマゾン」みたいなところです。

何だか怪しそうと思う方もいらっしゃるでしょう。

それは否定しません。

アマゾンは監視が行き届き、変なものは概ね排除されています。

一方アリエクスプレスはかなり緩く、玉石混交のサイトと言えるでしょう。

トラブる確率はアマゾンよりは高めで、発送ミスや問い合わせに対する問題などいろいろなことがネット上に挙げられています。

クレジットカード決済のみで、商品到着まで時間がかかることが多いそうです。

そんなデメリットがあるのに、なぜ利用する人が多いのか。

それは当然のことながら、ちゃんとした商品でお買い得なものもたくさんあるからです。

不愉快なことは最小限に抑え、クレバーに利用することが肝要ということでしょうか。

さてそれでは、アリエクスプレスにある卓球用品を見ていきましょう。


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 刺激的な商品
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やはりいきなり目に飛び込んでくるのが、サイバーシェイプカーボンと同じ形のラケットです。

「人気になったものはとりあえず真似てみる」というお考えのようです。

それぞれのカクカクラケットをいくつか見ると、製品ごとに作りはピンキリです。

最も安い製品はお値段わずか669円で送料も無料となっています。

それでいて、本家のスティガ社の画像を一部拝借するという大胆なPRをしています。

ロゴやグリップレンズなどの装飾は一切なく、形状だけを真似たシンプルな作りです。

コストカットのため箱もありません。

カーボンラケットとは謳っていませんが、カーボンぽく見える薄い黒い層が断面に見えます。

別のラケットを眺めていると、グリップエンドにJTTAAの刻印が見えます。

あの刻印は、日本卓球協会から承認を得てつけるものです。

どうやら日本人へアピールするため勝手に刻印を入れているようです。


なんとなく似せたレベルから、完全にアウトの丸パクリ製品まで多彩な出品です。

バタフライがラケットやラバーのパッケージに、ホログラムを入れるようになった背景が理解できます。

外見はほぼビスカリアですが、商品名やロゴだけは自社のものにしているという、良心のかけらは感じられるラケットというのもありました。


別の観点で眉をひそめる商品もあります。

それはラバーに塗って弾みを増す補助剤です。

ラバーの後加工は禁止になっているのに、この手の商品が販売されていることは何を意味するのか、卓球界の一つの闇です。

怪しい部分はこれくらいにして、他の商品にも目を向けていきます。


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 まっとうな商品
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前回、一人打ちできる反射板について触れました。

「卓球リバウンドボード」で検索すれば、アリエクスプレスが取り扱っている商品がヒットします。

ボールが当たる部分に、6枚もしくは8枚のラバーを貼るタイプのものがあります。

貼り替える際、カットしていない新品のラバーを使うのはもったいないと思う方もいらっしゃるでしょう。

そんな用途に合致しそうな激安ラバーもあります。

お値段1枚175円です。

1枚ごとに送料323円がかかってしまうのが玉にキズですが、それでも総額で498円は魅力的です。

公式試合ではITTF(国際卓球協会)が承認したラバーを使う必要があります。

しかしこの反射板にはそんなものは不要です。

また巷の卓球場には、善意で寄付された中古ラケットが使われている場合もよくあります。

そういったラケットにITTF承認ラバーは必須ではなく、要は安価に貼り替えられれば十分です。

こういうニーズを汲み取った未承認ラバーというのは面白いですね。

でもそのラバーの説明をじっくり見てみると、発送は2ヶ月先となっています。

船便での発送だと到着はさらに日数がかかるので、忍耐力も要求されます。


たとえ購入するつもりはなくても、商品を見ているだけで結構楽しめます。

例えば私は、パッケージに印刷された劉詩文選手がバッチリメイクだったことに驚きました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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