2016 .02.27
少し前に1枚ラバーについてお話をしました。
そんな変わった製品を使う人はめったにいませんが、偶然にも先月1枚ラバーについて相談したいという方がいらっしゃいました。
大変長い前置きになりますが、相談に至るまでの経緯は以下の様なものでした。
──────────────────────
ほとんどの人には無縁の相談内容
──────────────────────
その方は長らくスポンジが極薄の表ソフトを使っていました。
スポンジが薄い分ボールの食い込みが少なく、相手のドライブをブロックしたりするのは難しい一方、ツッツキの変化のつけやすさやスマッシュした時の快感がたまらず使い続けていたそうです。
自分の今のスタイルをもっと極めたいと考え、それはすなわち1枚ラバーだろうという結論に至ったそうです。
お試しとして通販で激安の中国ラバーを買いました。
はやる気持ちを抑えつつ貼り替えてみると、打球感があまりにも違いすぎ愕然としました。
極薄のスポンジと1枚ラバーで、これほどの差があるとは夢にも思わなかったそうです。
カキンカキンすぎて、その人には受けつけられなかったのです。
スポンジが薄くなってくると、ほんのわずかな違いにも敏感になります。
一部のラバーに、薄、極薄、超極薄などのバリエーションがあるのは、そういう細かい要望に応えて製品化されているのです。
どうしようかと調べていると、1枚ラバーはゴムシート単体のものがほとんどですが、少数ながらシートの裏に布地がついた製品があります。
それは打球感が柔らかめになるということがわかりました。
以前ここでも紹介したヤサカのA-1・2というラバーなどが該当します。
早速買い求め試し打ちをしてみると、想像していたイメージに近い感触だったそうです。
満足できていたのもつかの間、ちょっぴり気になる問題がありました。
布地がついたラバーは反り返ってきて、縁のほうからめくれやすいのです。
練習中に何度も何度も浮き上がってきた箇所を指で押さえていると、イライラがつのってきました。
そう言えば似たようなことで神経質なのが、中国の張継科選手です。
彼はラバーの周囲にサイドテープをぐるっと貼っていますが、それがしっかり接着されているかを頻繁に押さえて確認しています。
そんな変わった製品を使う人はめったにいませんが、偶然にも先月1枚ラバーについて相談したいという方がいらっしゃいました。
大変長い前置きになりますが、相談に至るまでの経緯は以下の様なものでした。
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ほとんどの人には無縁の相談内容
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その方は長らくスポンジが極薄の表ソフトを使っていました。
スポンジが薄い分ボールの食い込みが少なく、相手のドライブをブロックしたりするのは難しい一方、ツッツキの変化のつけやすさやスマッシュした時の快感がたまらず使い続けていたそうです。
自分の今のスタイルをもっと極めたいと考え、それはすなわち1枚ラバーだろうという結論に至ったそうです。
お試しとして通販で激安の中国ラバーを買いました。
はやる気持ちを抑えつつ貼り替えてみると、打球感があまりにも違いすぎ愕然としました。
極薄のスポンジと1枚ラバーで、これほどの差があるとは夢にも思わなかったそうです。
カキンカキンすぎて、その人には受けつけられなかったのです。
スポンジが薄くなってくると、ほんのわずかな違いにも敏感になります。
一部のラバーに、薄、極薄、超極薄などのバリエーションがあるのは、そういう細かい要望に応えて製品化されているのです。
どうしようかと調べていると、1枚ラバーはゴムシート単体のものがほとんどですが、少数ながらシートの裏に布地がついた製品があります。
それは打球感が柔らかめになるということがわかりました。
以前ここでも紹介したヤサカのA-1・2というラバーなどが該当します。
早速買い求め試し打ちをしてみると、想像していたイメージに近い感触だったそうです。
満足できていたのもつかの間、ちょっぴり気になる問題がありました。
布地がついたラバーは反り返ってきて、縁のほうからめくれやすいのです。
練習中に何度も何度も浮き上がってきた箇所を指で押さえていると、イライラがつのってきました。
そう言えば似たようなことで神経質なのが、中国の張継科選手です。
彼はラバーの周囲にサイドテープをぐるっと貼っていますが、それがしっかり接着されているかを頻繁に押さえて確認しています。
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3つの対策でかなり改善しそう
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とっても長いお話でしたが、ここまでが前置きで、つまりどうすれば布地つき1枚ラバーのはがれを防止することができるかというのが相談内容です。
卓球ラバーに限らず、接着するというのはお互いの隙間を埋めて貼り合わせれば上手くいきます。
相談されたケースでは、ラケットの面と粘着シートの面がはがれやすくなっています。
粘着シートの側は凹凸が極めて少ないので、問題はラケット側にあります。
木材は綺麗に加工しても、その表面にはどうしても木目の小さな隙間が残ります。
従って塗料やニスなどで表面の木目の感触を消してしまえば改善します。
2番目の原因として、透明の接着シートは粘着力がそんなに強くないことが挙げられます。
布地がついている1枚ラバーは、通常のスポンジ付きラバーを貼る接着剤でも貼ることができます。
そして最後に縁からめくれてくるのを防止するため、ラバーはラケットサイズギリギリの大きさにとどめ、サイドテープを貼れば問題はかなり解消するでしょうと回答しました。
ただし最初の塗料やニスを塗る方法は、多少の打球感の変化があると思うので、よく考えてから試していただきたいと思います。
隣で話を聞いていた別の人は「国際大会に出るわけでもないし、そのへんの手頃な強力接着剤で貼ればいいのさ」と言っていました。
「はがす時は?」と尋ねると「そこまでは責任は持てない」と、随分適当なアドバイスでした。
──────────────────────
さらに違った観点から考える
──────────────────────
別の解決策としては、布地のない1枚ラバーにして、透明の接着シートを複数枚重ねて貼れば、質問された方の希望に添う柔らかめの打球感に近づくかもしれません。
でもなんだか違反っぽいような感じもします。
ルールブックをじっくり読めば「接着シートは1枚のみで貼るべし」と、どこかに書かれていそうです。
そして接着シートは200円程度で売られているので、それを複数枚使うということは当然400円、600円と費用がかかってきます。
気泡ができたりしわになる可能性もあり、あまりおすすめではないですね。
「そう言えば、ショップの店員さんはどうやって貼ってるのかな」という話が出ました。
流石に店員さんでも、通常のスポンジラバー用の接着剤で貼ってるんじゃないでしょうか。
「端っこがはがれてくれば、そこに接着剤を塗って貼り合わせる」の繰り返しだと想像しています。
それとも何か秘策があるのか、ちょっと聞いてみてもいいかもしれません。
1枚ラバーでも土台のシート部分がぶ厚ければカキカキ感が薄れるはずです。
そんなのがあれば接着シートで貼りやすく、それでいてはがれにくく、柔らかめの打球感です。
まさに相談者が泣いて喜ぶラバーですが、果たしてどこかにあるのでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
3つの対策でかなり改善しそう
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とっても長いお話でしたが、ここまでが前置きで、つまりどうすれば布地つき1枚ラバーのはがれを防止することができるかというのが相談内容です。
卓球ラバーに限らず、接着するというのはお互いの隙間を埋めて貼り合わせれば上手くいきます。
相談されたケースでは、ラケットの面と粘着シートの面がはがれやすくなっています。
粘着シートの側は凹凸が極めて少ないので、問題はラケット側にあります。
木材は綺麗に加工しても、その表面にはどうしても木目の小さな隙間が残ります。
従って塗料やニスなどで表面の木目の感触を消してしまえば改善します。
2番目の原因として、透明の接着シートは粘着力がそんなに強くないことが挙げられます。
布地がついている1枚ラバーは、通常のスポンジ付きラバーを貼る接着剤でも貼ることができます。
そして最後に縁からめくれてくるのを防止するため、ラバーはラケットサイズギリギリの大きさにとどめ、サイドテープを貼れば問題はかなり解消するでしょうと回答しました。
ただし最初の塗料やニスを塗る方法は、多少の打球感の変化があると思うので、よく考えてから試していただきたいと思います。
隣で話を聞いていた別の人は「国際大会に出るわけでもないし、そのへんの手頃な強力接着剤で貼ればいいのさ」と言っていました。
「はがす時は?」と尋ねると「そこまでは責任は持てない」と、随分適当なアドバイスでした。
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さらに違った観点から考える
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別の解決策としては、布地のない1枚ラバーにして、透明の接着シートを複数枚重ねて貼れば、質問された方の希望に添う柔らかめの打球感に近づくかもしれません。
でもなんだか違反っぽいような感じもします。
ルールブックをじっくり読めば「接着シートは1枚のみで貼るべし」と、どこかに書かれていそうです。
そして接着シートは200円程度で売られているので、それを複数枚使うということは当然400円、600円と費用がかかってきます。
気泡ができたりしわになる可能性もあり、あまりおすすめではないですね。
「そう言えば、ショップの店員さんはどうやって貼ってるのかな」という話が出ました。
流石に店員さんでも、通常のスポンジラバー用の接着剤で貼ってるんじゃないでしょうか。
「端っこがはがれてくれば、そこに接着剤を塗って貼り合わせる」の繰り返しだと想像しています。
それとも何か秘策があるのか、ちょっと聞いてみてもいいかもしれません。
1枚ラバーでも土台のシート部分がぶ厚ければカキカキ感が薄れるはずです。
そんなのがあれば接着シートで貼りやすく、それでいてはがれにくく、柔らかめの打球感です。
まさに相談者が泣いて喜ぶラバーですが、果たしてどこかにあるのでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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