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今回は卓球のラケットに関する2回目のお話、とりわけユニークなラケットをご紹介します。


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 独特の形状
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◆軍配型ラケット

ティバーのスウィングフォーエス(Swing IV-S)
http://www.tibhar.jp/blade/swing_ivs.jpg
フランスのエロワ選手が使っていることで有名です。

◆極厚ラケット

ヨーラのR1
http://www.ttshop.cn/img/upfilepic/2007121313564589885.jpg
厚さが13.5mmもあります。

◆グリップが曲がっているラケット

ニッタクのテナリー
http://www.nittaku.com/products/racket/image/6782.jpg
シェークハンドとしても、ペンホルダーとしても使えます。

テナリーのグリップは二次元的にグリップが曲がっていますが、昔、韓国のチャンピオンというメーカーが三次元的に曲がったグリップのラケットを販売していました。
(残念ながら画像は見つかりませんでした)

◆裏面打法に特化したラケット

バタフライのクリテリオン
http://www.geocities.jp/jw_mura/pn/pen.jpg
親指の部分が出っ張っていて、裏面で打つときの安定性を高めています。

◆カセグリップ

アームストロングはこのグリップのラケットを何種類も販売しています。
http://www.armstrong-jp.com/kasegrip_01.html
バックハンドの角度が調整しやすくなるというメリットがあります。

◆洋なし型ラケット

http://rubber.ocnk.net/data/rubber/product/6ceda6a699.jpg
メーカーでは馬式ラケットと命名しているようです。
シェークハンドとしても、ペンホルダーとしても使えます。

◆ピストル型ラケット

ヤサカのハンドソウラケット
http://www.yasaka-jp.com/ca_rack/d50.jpg
曲がるドライブが打てますが、ミドルは苦しいです。

三維のPistol Grip
http://rubber.ocnk.net/data/rubber/product/6f49cf24ac.JPG

◆パラレルペンホルダーグリップ

研究の末に生み出された究極のラケットのようです(Photo 13)。
(ここに張っていたリンク先が不正になったため、リンクは終了させていただきました)

◆モーターボート型?ラケット

http://www.tabletennis.com.tw/4side2.jpg

◆手に装着するラケット

http://aplusrstore.com/product.php?id=454


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 可変システム
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◆グリップが可変

バタフライのVSG II
http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/zip-spo/cabinet/image1/33001.jpg
グリップをねじって好みの角度に合わせることができます。

◆ブレードが可動

TSPのスイングロボ
http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/fieldboss/cabinet/item08/20300.jpg?_ex=300x300&s=0&r=1
ブレード部分が動くようになっていて、バネを調整することでしなり具合を調整することができます。


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 材質がユニーク
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◆17枚合板ラケット

ヤサカのダイナミックス17
http://www.yasaka-jp.com/ca_rack/yg161.jpg
11枚の木材+グラスファイバー4枚+カーボン2枚を使った合板です。

◆片面だけ特殊素材を使ったラケット

http://images5.fotop.net/albums2/rxng/cntt/KLH04.jpg
中国の孔令輝選手専用ラケットです。
こういうラケットは、反りが発生して狂いが生じやすいという意見があります。


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 その他
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◆音がするラケット

アンドロのキネティックシリーズ
http://www.takugekiya.com/images/102262.JPG
グリップ内部に空洞がありその中に衝撃を吸収する粒が入っているので、ラケットを振るとシャカシャカ音がします。


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ざっと紹介しましたが、既に販売終了となったり、あまり主流になれていないラケットが多いですね。

単に変わり種ラケットを見て楽しむというだけでなく、なぜ普及しないものが多いのか考えてみたいと思います。

製品の特徴がもたらす効果が不明もしくは期待できないからでしょうか?

ある程度はそういう考えが影響している部分もあるでしょう。


しかしもっと大きな理由は以下の2つだと考えます。
(卓球のラケットに限らず、一般的なものに共通すると思います)

1.スタンダードとして広く普及した形・使い方があり、それとは
 異なるものは、たとえ優れていても抵抗がある。

2.注目される。恥ずかしい。


1.について
例えばニッタクのテナリーは、人間工学に基づいて開発されたラケットですが、通常のラケットから乗り換えると、ツッツキの角度などが異なり違和感を感じます。

同じような話で、昔、自動車で4WS(四輪操舵)が注目されたとき、他の多くの車とは挙動が異なるため、理想的と言われている技術にもかかわらず普及には至りませんでした。

私も一度だけ運転させてもらったことがあります。バックで車庫入れをする際、後輪が滑っているような感じがして、便利さよりも扱い方に慣れるまでに苦労するだろうなと感じたことを覚えています。

機能的な優位性だけを主張して、技術屋が一方的に押し付ける製品でも、こういうケースが散見されます。

テナリーや4WSは、技術の押し付けではありませんが、スタンダードと異なるものを広めるのは難しいことが分かる例だと思います。


2.について
軍配型ラケットを使っている人で、からかわれたことがあるという話を聞いたことがあります。

ちょっと悲しいですが、開き直って使い続けて欲しいと思います。


いろんな製品が出て多くの選手に試され、その結果淘汰されてしまうのであれば納得できます。

しかし人間が使う以上、上記の1.や2.の理由で普及が阻まれるというのも現実で、メーカーさんには悩ましいところだと思います。

残念ながら売れなくて短命に終わってしまってもいいですから、メーカーさんにはどんどんチャレンジしてほしいですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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