2013 .10.12
各種メディアで日々さまざまなニュースが報じられています。
それらの中には卓球にも影響を与えているものがあります。
先週のニュースから関係がありそうなものを拾ってみます。
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消費増税の決定
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2014年4月1日から消費税が5%から8%に引き上げられることが最終決定されました。
政府はいろいろな方から意見を聞いたりしていましたが、すでに多くの国民は増税が取りやめになるなんてあり得ないと考えていたはずです。
ここ最近の景況感もまずまずで、政府の判断を後押ししました。
まさに「今でしょ」のタイミングで決定となりました。
さてそうなると当然のことながら、卓球用品もこれまでより増税分3%を余計に払わなければなりません。
従って多くの方は直前に商品を買い求め、駆け込み需要が発生します。
お目当ての商品は、個人の方でしたらラバーが多いでしょう。
裏ソフトの人なら数枚程度は購入するかもしれませんね。
学校などでは値の張る卓球台やロボットを考えている所がありそうです。
増税後との差額が大きいですし、年度末の予算消化という事情も影響します。
まさにウハウハ状態の年度末。
そこから新年度を迎えた2014年4月1日、一転してこの日から当面閑古鳥が鳴くことが予想されます。
これは仕方のないこと、そう諦めていたところ、バタフライが秘策を仕掛けているとの噂があります。
卓球用品の総合メーカは通例年2回、春と秋に新商品の発表を行います。
バタフライも今回秋の新商品を発表しました。
しかし看板商品であるラケットやラバーの発表はなく、ウェアやシューズだけに留まっています。
秋の新商品は毎年控えめだったのかと、昨年や一昨年について調べてみましたがそんなことはありませんでした。
まあ秘策というほどではないでしょうが、来年春に購買意欲をそそるような商品を集中させそうな予感はします。
購入する私達としては、新商品は増税後の入手となり残念です。
その反面、販売店の人は歓迎しているのではないでしょうか。
駆け込み需要の反動を、新商品でカバーしてくれるありがたい施策です。
ちなみに私は来年3月頃、ラバーを1枚か2枚だけ買う予定です。
接着剤はまだたくさん残量がありますし、他に買っておくべきものは思いあたりません。
サイドテープに至っては、ダイソーで買った黒の布製荷造りテープ(幅50mm長さ15m)で済ませています。
これを105円で買うと、メーカのサイドテープは高すぎて買えなくなります。
消費税が8%になることで騒がしくなっていますが、さらに1年半経つと10%になります。
1年半なんてあっという間です。
今から10%という感覚を持っておき、初めだけ8%で済むぐらいの気持ちでいたほうが良いのではないでしょうか。
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伊勢神宮の遷宮(せんぐう)
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三重県にある伊勢神宮は20年ごとに建物を建て替えています。
10月2日には内宮(ないくう)が、10月5日には外宮(げくう)が、それぞれ新殿に移りました。
伊勢神宮と卓球に何の関係があるのかと、疑問を抱いた方がいらっしゃるでしょう。
バタフライのカタログで、ペンホルダーのページに「ヒノキ単板ラケットのこだわり」という説明があります。
単板ラケットの材料に木曽地域で自然に育ったヒノキのみを使っていること、そしてそのヒノキは伊勢神宮が建て替えられるときにもたくさん使われることが書いてあります。
それを読むと、なるほど厳選した木材を使っているんだと品質に納得することができます。
しかしここで見方を変えてみると、なにやら問題もありそうです。
良質の天然木曽ヒノキは少なくなっていて、年を追うごとに入手は困難になっています。
伊勢神宮の建て替えには多くの木曽ヒノキが必要とされ、それが追い打ちをかけたというまことしやかな話が流れています。
確かにここ最近、単板ラケットの価格は高騰が続いています。
10年前と比べると、比較的値上がり率の低いものでも10~25%程度上昇しています。
例:バタフライのサイプレス、コクタクの尾州スーパー10
中には上昇率が激しく、70%を超えているものがあります。
例:ニッタクのロリン、同じくニッタクのAA
このような状況の中、数社が厚さ10mmのトップモデルを出しています。
その内のいくつかは2万円超という価格で、思わずため息がもれます。
普及モデルでは材料費の高騰を価格転嫁しにくいため、最上級モデルで利益確保を狙ったのでしょうか。
参考までに3社のトップモデルの特徴をご紹介します。
(1)
バタフライは有名選手のネームバリューも加算しているようで、うなぎのぼりの価格上昇です。
2003年:キムテクスモデル : ¥13,650
2005年:ユスンミン(初代モデル): ¥21,000
2011年:ユスンミン G-MAX : ¥29,400
(2)
ヴィクタスのダイナビート(¥21,000)は他社と差別化を図るため、厚さを10mmではなく10.5mmとしています。
厚いと数値的なセールスポイントでは有利です。
しかし重さは増すので振り回すのに支障が出るかもしれません。
対抗して今後どこかが11mmを出してくるのか、それとも10.5mmあたりが限界なのでしょうか。
(3)
ネーミングが破綻していて、思わず苦笑してしまうのがコクタクです。
尾州No.1超スーパー超特選「極」(¥26,250)
もっと別の高級感漂う商品名をつける、という発想はなかったようです。
伊勢神宮のお引越しは無事に終わりました。
これで各社値下げをしてくれれば嬉しいのですが、そんな奇特なメーカさんは見当たりません。
世の中には値上げすることはあっても、下がることは絶対にないものがあります。
その一つに電車の運賃があります。
ところが昔、京王電車が運賃を値下げしたのでびっくりしたのを覚えています。
卓球用品は電車の運賃のごとく上がる一方です。
いつかどこかのメーカが、京王電車のようなサプライズを与えてくれることを期待したいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
それらの中には卓球にも影響を与えているものがあります。
先週のニュースから関係がありそうなものを拾ってみます。
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消費増税の決定
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2014年4月1日から消費税が5%から8%に引き上げられることが最終決定されました。
政府はいろいろな方から意見を聞いたりしていましたが、すでに多くの国民は増税が取りやめになるなんてあり得ないと考えていたはずです。
ここ最近の景況感もまずまずで、政府の判断を後押ししました。
まさに「今でしょ」のタイミングで決定となりました。
さてそうなると当然のことながら、卓球用品もこれまでより増税分3%を余計に払わなければなりません。
従って多くの方は直前に商品を買い求め、駆け込み需要が発生します。
お目当ての商品は、個人の方でしたらラバーが多いでしょう。
裏ソフトの人なら数枚程度は購入するかもしれませんね。
学校などでは値の張る卓球台やロボットを考えている所がありそうです。
増税後との差額が大きいですし、年度末の予算消化という事情も影響します。
まさにウハウハ状態の年度末。
そこから新年度を迎えた2014年4月1日、一転してこの日から当面閑古鳥が鳴くことが予想されます。
これは仕方のないこと、そう諦めていたところ、バタフライが秘策を仕掛けているとの噂があります。
卓球用品の総合メーカは通例年2回、春と秋に新商品の発表を行います。
バタフライも今回秋の新商品を発表しました。
しかし看板商品であるラケットやラバーの発表はなく、ウェアやシューズだけに留まっています。
秋の新商品は毎年控えめだったのかと、昨年や一昨年について調べてみましたがそんなことはありませんでした。
まあ秘策というほどではないでしょうが、来年春に購買意欲をそそるような商品を集中させそうな予感はします。
購入する私達としては、新商品は増税後の入手となり残念です。
その反面、販売店の人は歓迎しているのではないでしょうか。
駆け込み需要の反動を、新商品でカバーしてくれるありがたい施策です。
ちなみに私は来年3月頃、ラバーを1枚か2枚だけ買う予定です。
接着剤はまだたくさん残量がありますし、他に買っておくべきものは思いあたりません。
サイドテープに至っては、ダイソーで買った黒の布製荷造りテープ(幅50mm長さ15m)で済ませています。
これを105円で買うと、メーカのサイドテープは高すぎて買えなくなります。
消費税が8%になることで騒がしくなっていますが、さらに1年半経つと10%になります。
1年半なんてあっという間です。
今から10%という感覚を持っておき、初めだけ8%で済むぐらいの気持ちでいたほうが良いのではないでしょうか。
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伊勢神宮の遷宮(せんぐう)
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三重県にある伊勢神宮は20年ごとに建物を建て替えています。
10月2日には内宮(ないくう)が、10月5日には外宮(げくう)が、それぞれ新殿に移りました。
伊勢神宮と卓球に何の関係があるのかと、疑問を抱いた方がいらっしゃるでしょう。
バタフライのカタログで、ペンホルダーのページに「ヒノキ単板ラケットのこだわり」という説明があります。
単板ラケットの材料に木曽地域で自然に育ったヒノキのみを使っていること、そしてそのヒノキは伊勢神宮が建て替えられるときにもたくさん使われることが書いてあります。
それを読むと、なるほど厳選した木材を使っているんだと品質に納得することができます。
しかしここで見方を変えてみると、なにやら問題もありそうです。
良質の天然木曽ヒノキは少なくなっていて、年を追うごとに入手は困難になっています。
伊勢神宮の建て替えには多くの木曽ヒノキが必要とされ、それが追い打ちをかけたというまことしやかな話が流れています。
確かにここ最近、単板ラケットの価格は高騰が続いています。
10年前と比べると、比較的値上がり率の低いものでも10~25%程度上昇しています。
例:バタフライのサイプレス、コクタクの尾州スーパー10
中には上昇率が激しく、70%を超えているものがあります。
例:ニッタクのロリン、同じくニッタクのAA
このような状況の中、数社が厚さ10mmのトップモデルを出しています。
その内のいくつかは2万円超という価格で、思わずため息がもれます。
普及モデルでは材料費の高騰を価格転嫁しにくいため、最上級モデルで利益確保を狙ったのでしょうか。
参考までに3社のトップモデルの特徴をご紹介します。
(1)
バタフライは有名選手のネームバリューも加算しているようで、うなぎのぼりの価格上昇です。
2003年:キムテクスモデル : ¥13,650
2005年:ユスンミン(初代モデル): ¥21,000
2011年:ユスンミン G-MAX : ¥29,400
(2)
ヴィクタスのダイナビート(¥21,000)は他社と差別化を図るため、厚さを10mmではなく10.5mmとしています。
厚いと数値的なセールスポイントでは有利です。
しかし重さは増すので振り回すのに支障が出るかもしれません。
対抗して今後どこかが11mmを出してくるのか、それとも10.5mmあたりが限界なのでしょうか。
(3)
ネーミングが破綻していて、思わず苦笑してしまうのがコクタクです。
尾州No.1超スーパー超特選「極」(¥26,250)
もっと別の高級感漂う商品名をつける、という発想はなかったようです。
伊勢神宮のお引越しは無事に終わりました。
これで各社値下げをしてくれれば嬉しいのですが、そんな奇特なメーカさんは見当たりません。
世の中には値上げすることはあっても、下がることは絶対にないものがあります。
その一つに電車の運賃があります。
ところが昔、京王電車が運賃を値下げしたのでびっくりしたのを覚えています。
卓球用品は電車の運賃のごとく上がる一方です。
いつかどこかのメーカが、京王電車のようなサプライズを与えてくれることを期待したいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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