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某所で初対面のある方と練習をご一緒させてもらいました。

右利きのシェークでフォア裏ソフトバック表ソフトの中年男性でした。

お互い名乗る必要もないのでお名前は分かりません。

その方を仮にAさんということにします。


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 電話で中断した時の判断
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Aさんは多忙なのか幅広い人脈があるのか詳細は不明ですが、練習中に頻繁に電話がかかってきます。

練習場の中は結構音が反響しており、片方の耳の穴を押さえながら早口で話していました。

3回目に電話がかかってきた時は「ちょっと待ってね」と私にではなく、電話の相手に告げて話がしやすい外に出て行きました。

台が空くのを待っている人がいるので、周囲の無言の圧力を感じながら早く戻ってこないかなと1人で立っていました。

約2分後に現れたのでほっとしましたが、長引いた場合はどうするか難しい判断が求められます。

電話中の人が帰ってくるまで打ちましょうかと別の誰かを誘い、20秒後に戻って来られたら申し訳ないですし、早めに台を明け渡してしまうとそれはそれで最初の相手の気分を害するかもしれません。

後で思い返せば、2分ぐらい経った時点で電話中の人を呼びに行きますと周囲に宣言し、台を明け渡してもいいですかと同意をもらうのがベストだったのでしょう。

このように思わぬ場面で気を使うことがあります。


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 他人の技は積極的に採用する
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さてそのお忙しいAさんですが、時々バック面の表ソフトでネット際にポトリと落とすストップを混ぜてきます。

これは最近福原選手もやっています。

昔はほとんど見かけなかったのですが、誰かの技を自分も取り入れようと考えたのかもしれません。

バック面が粒高の選手に芸術的な激ストップを決められることがあり、それを体験すると自分もやってみようと思う人がいても不思議ではありません。

またAさんは、以前ご紹介したミユータもどきも仕掛けてきます。

ツッツキをバックハンドでいなすように流し打ちする打法のことで、それを効果的に使う加藤美優選手の名前にちなんでミユータと呼ばれています。

今はその技が多くの選手に広まり、伊藤美誠選手も使っています。

技の引き出しは多いに越したことがないので、ペンホルダーの私でも取り入れられるか考えてみるべきだと思っています。

いろんな技術についてはとりあえず真似てみて、自分にしっくりこなければ忘れてしまえばそれで構わないと考えています。


激ストップにしろミユータにしろ、それで返されるとフォア側へ突っ込んだり飛びついて返球することになります。

ペンホルダーの相手だとフォア側を広めに空けることが多いので、いつも以上に相手にその技を出したいという気持ちにさせてしまうのかもしれません。

激ストップの場合、最初に左足を出し、2歩目の右足を右前方に深く踏み込みます。

そのとき右足の膝が台のフレームによく当たります。

別の場所にある卓球台ならこんなことはなかったはずです。

強度を確保するための横方向フレームがちょうど膝が当たる位置にあり、これはなんとか改善して欲しいですね。

仮に膝当てを付け保護していたとしても台に振動を与えるので、ムーブドテーブルで反則になってしまう可能性があります。


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 シニア選手はもっと活躍できるはず
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Aさんの電話が4回目に鳴った時点で「これで終わりましょうと」声をかけてくれました。

もう十分に打てましたし、これ以上話し中で台を空けるのは心苦しいという気持ちもあったはずです。

私も何度も膝をぶつけ、なにより苦手な夏場に入りバテ気味だったためちょうど良いタイミングでの休憩でした。

汗だくでベンチに腰掛けて休んでいると、電話を終えたAさんが戻ってきました。

卓球についてしばらく話しているうちに、小中学生でとてつもなく強い選手の話題になりました。

卓球というスポーツはその特性により、他の競技ほど体格や体力だけで絶対的優位に立てるとは限りません。

しかし最近話題の選手は、それを考慮してもすごいことです。

Aさんはさらに、同じ理由で逆に40代50代で若手をやっつけるベテランの活躍がもっとあってもいいのではというご意見でした。

そういえばヨーロッパに帰化した元中国選手で、スペインの何志文選手やルクセンブルグの倪夏蓮選手は50代になった現在も活躍されています。

選手としてのピークを過ぎたとしても、絶対的なレベルを維持している方はいらっしゃいます。

ある時点で自分の競技人生を100%完全終了させてしまうのは、非常にもったいないというご意見はごもっともで共感できました。


今回はかなりとりとめのない話になってしまいましたが、週一回こんな感じで練習+意見交換(単なる雑談?)を行っています。

ボールを打つだけでは味気ないと思い、適当に周囲の方に声をかけています。

話題を振っても相手が乗り気でないことは多く、50%の確率で2~3分話しが続けばそれでよしと考えています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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