今回はたまたま見たネット上の動画について、私なりに感じたことを書いてみたいと思います。
WRM(ワールドラバーマーケット)のぐっちいさんがマレーシアに行った時の模様を記録・編集した動画です。
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続々登場ペンホルダー
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内容は多岐にわたり、現地選手との試合、日本人卓球クラブでの講習会、卓球ショップ訪問などでした。
現地の方との試合映像ではペンホルダーの人がいました。
私はペンを絶滅危惧種と表現したことが何度かありました。
ただペンホルダー使いは地球上からいなくなってしまったわけではなく、数が減ってしまったという状態です。
マレーシアは多民族国家で中華系の人も大勢いらっしゃいます。
そのようなこともあり、ペンで卓球をされている方が少しはいると解釈しました。
ところがペンの人が次々と現れ合計で4人も登場しました。
もちろんたまたまお邪魔した所で、たまたま試合をした人達がそうだったという偶然なのですが、東南アジアでも巷の競技者にはペンは結構いるという印象を強く持ちました。
さらにその4名の内訳は粒高が2人、片面だけにラバーを貼った角型日本式ペンホルダーが2人というとても偏ったメンバーでした。
又聞きですが南米ブラジルにもペンの人が多くいたそうです。
ひょっとしたらリオデジャネイロの卓球場に立ち寄ると、予想外にペンホルダーを見かけることができるのかもしれません。
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ナイスアイデア
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試合映像を見ていてあることに気づきました。
卓球台は折りたたみ式であろうキャスターが付いたタイプでした。
その脚の部分にレール状のものが取り付けられていたのです。
ぱっと見、卓球台がレールに乗っかっているようなイメージです。
この卓球場のすべての台がそういう状態になっていました。
なぜそうしているかと言えば、ピン球が台の下に入りにくくするためです。
台の横方向からバウンドせずに転がってきたボールはレールの所でとどまります。
縦方向から転がってきたボールや、バウンドして横からボールが入ってくることは当然あります。
しかしこのレールがあるおかげで、球拾いの手間がかなり改善されることは明らかで目からウロコのアイデアでした。
多球練習の時などに効果を発揮しそうです。
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何でもありのお店
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現地にある某卓球ショップの映像もいくつか驚きがありました。
こういう言い方をするのは大変失礼なのですが、予想をはるかに超える充実した商品数で、高田馬場にある国際卓球さんにも全く引けを取りません。
数だけでなく懐かしの商品も多数あり、卓球用品に目の肥えているぐっちいさんですら興奮状態となっていました。
私も昔通販で買ったことがある中国製ラバー、TSPが販売していたラケットなどが並んでいました。
そして奥にある倉庫と呼ばれる部屋にも入ることを許されました。
バタフライの廃盤になったヒノキ単板ラケットがあり、ぐっちいさんは日本でフリマサイトに出せば○万円などと不謹慎なコメントをしていて笑ってしまいました。
まあその通りなので、早速誰かが訪問して既に買い占められてしまったかもしれません。
そのお店はマレーシアで国内チャンピオンに何度も輝いた方が経営されているとのことでした。
そこから考えると非常に矛盾していると表現すればよろしいのでしょうか、あるジャンルの商品が陳列されていました。
いわゆる補助剤で、ラバーに塗り込むことでボールの反発力を高めることができます。
ラバーにそういうものを塗ることは後加工や用具ドーピングということで、現行ルールでは明確に禁止されています。
一方で補助剤は中国の複数のメーカーなどが堂々と製造・販売しているという現実があります。
ぐっちいさんは驚きを隠しきれず、日本では考えられないと素直に残念な気持ちを表していました。
色々なものを見せてもらった手前、喧嘩を売るようなことはもちろんできなかったと思います。
私が代弁しておくと「元国内チャンピオンなのに倫理面はどうなってるんだ」ですね。
ずっと前に日本でも通販を手掛けている某社が、中国から輸入した補助剤を一瞬だけ出品したことがありました。
批判されてすぐに引っ込めましたがその事実は消えません。
最後は卓球界の闇に触れてしまいましたが、外国のショップ、卓球場、巷の選手といった情報に接することは卓球愛好家としては興味深いものがあります。
できれば私も色んな国を訪問して、ぐっちいさんのような体験ができたらなと思いました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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