今回も引き続き、現在の卓球ルールが妥当かどうかを考えてみたいと思います。
前回は1ゲーム11点制の是非についてお話しました。
今回は用具関連の規定について、私の周囲の方の意見をご紹介いたします。
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ラケットは木材が85%
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現行ルールでは、ラケットの素材は85%以上が天然木材であることと定められています。
これを見直してみることについて考えてみました。
ただしその前に85%という数値は重さなのか体積なのか、そのあたりをはっきりさせておきたいと思います。
85%以上と規定しているのは体積であり、要するに厚さです。
そしてラケットのブレード部分についてであって、ブレードに追加で貼り合わせたグリップについては言及されていません。
つまりグリップ部分にはめ込まれたプラスチック製のロゴなどは対象外ということです。
85%以上を保つ範囲で、木材同士を貼り合わせる接着層の部分に繊維材料による補強が可能となっています。
他にも厳密な規定がありますが、それについてここでは割愛させていただきます。
この85%という制限の見直しや撤廃について意見が出ました。
結果としては各自バラバラの主張で意見の集約という形になりませんでした。
前回は1ゲーム11点制の是非についてお話しました。
今回は用具関連の規定について、私の周囲の方の意見をご紹介いたします。
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ラケットは木材が85%
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現行ルールでは、ラケットの素材は85%以上が天然木材であることと定められています。
これを見直してみることについて考えてみました。
ただしその前に85%という数値は重さなのか体積なのか、そのあたりをはっきりさせておきたいと思います。
85%以上と規定しているのは体積であり、要するに厚さです。
そしてラケットのブレード部分についてであって、ブレードに追加で貼り合わせたグリップについては言及されていません。
つまりグリップ部分にはめ込まれたプラスチック製のロゴなどは対象外ということです。
85%以上を保つ範囲で、木材同士を貼り合わせる接着層の部分に繊維材料による補強が可能となっています。
他にも厳密な規定がありますが、それについてここでは割愛させていただきます。
この85%という制限の見直しや撤廃について意見が出ました。
結果としては各自バラバラの主張で意見の集約という形になりませんでした。
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規制撤廃で予想されること
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まずそもそも、なぜ木材メインかと言うと安価で手に入りやすく、加工も容易、卓球ラケットとして満足のいく反発性能が得られ軽いといったあたりが理由なのは全員納得できています。
その条件を無くすということは、100%特殊素材のラケットが登場することを意味します。
現在の素材技術だと、木材をはるかに超えるスーパーラケットを作るのはたやすいように思えます。
最優先で求められるのが反発性能で、その次に加工の容易さ、耐久性、価格、環境への配慮などが続くでしょうか。
もしかすると価格だけは1本10万円になったりするかもしれませんが。
そんな超絶ぶっ飛びラケットが登場したらどうなるでしょう。
1発ぶち抜きスタイルの選手ばかりになり、カットマンは絶滅しそうです。
試合を見ていても面白くなく、ラリー本数を増やし見るスポーツとしても魅力を向上させようとしてきた取り組みに逆行しそうです。
そこである方の追加提案として、反発力に上限を設けるというのがありました。
個人的にはその内容で実現してもらえたらいいのではと思いました。
私が重視するのはラケットの重量で、非力な人でも両面に分厚いラバーを貼って振り切れるようになれば画期的なことだと考えているのです。
100%特殊素材で高反発、そして重さは40gのラケット、それがお値段5千円で実現したら最高じゃないですか。
一方現状維持派の方は、今の木材ラケットのルールに重大な欠点があるわけではないのでこれで構わないという主張でした。
そして正反対の100%木材でもいいというご意見もありました。
10年以上前にヨーラ社がそういうラケットを出していました。
グリップレンズもなく自然環境に配慮というアピールでしたが、ヒット作にはなりませんでした。
それは決して環境問題に意識の高い人を冷めた目で見ているわけではなく、ビジネスとして成り立たせる難しさを示す1例として取り上げました。
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粒高ラバーを認めるか
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次の話題として出たのがラバーについてでした。
粒高ラバーの存在に関する是非です。
改めてあのクセ強ラバーを、今後も認めるかそうでないかで熱い議論となりました。
否定派は当然のことながら、邪道、インチキ用具、(これ以上書くとアレなので自粛します)、等々、攻撃的な意見を連発してきました。
そして肯定派は多様性や卓球だからこそ成立している用具だという点で反論を試みます。
両者の主張は水と油のようで平行線のままでした。
私は粒高ブロックマンには否定的で、粒高カットマンには肯定的という中間の立場です。
従って過去にも述べた「卓球ラバーにはスポンジを必須にする」変更案を主張しました。
多くの粒高ブロックマンにダメージを与える一方、多くの粒高カットマンを救うことができるからです。
ところがこれに対し新説で挑んでくる方がいました。
プラスチックのようなカチカチスポンジを採用すれば、実質的なOX(スポンジ無し)と同等の粒高ラバーが実現できるから無駄だというご指摘です。
粒高肯定派の人でもあらゆる粒高ラバーを認めようとするわけではありませんでした。
昔、アンチ加工を施した粒高ラバーというのがありました。
例えばTSPブランドだとバンブーカールシリーズがそうでした。
私はイマイチというかほとんど理解できていないのですが、非常にトリッキーなボールを放つことができ、その度合がひどすぎて短期間でルール改正が行われ消滅したそうです。
流石にアンチの粒高はエグかったよねと、過去の規制事例が評価されていました。
巷の愛好家レベルでもこれだけ意見が割れるので、全世界に影響が及ぶルール改正は大変なんだというのがわずかながらも実感できました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
規制撤廃で予想されること
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まずそもそも、なぜ木材メインかと言うと安価で手に入りやすく、加工も容易、卓球ラケットとして満足のいく反発性能が得られ軽いといったあたりが理由なのは全員納得できています。
その条件を無くすということは、100%特殊素材のラケットが登場することを意味します。
現在の素材技術だと、木材をはるかに超えるスーパーラケットを作るのはたやすいように思えます。
最優先で求められるのが反発性能で、その次に加工の容易さ、耐久性、価格、環境への配慮などが続くでしょうか。
もしかすると価格だけは1本10万円になったりするかもしれませんが。
そんな超絶ぶっ飛びラケットが登場したらどうなるでしょう。
1発ぶち抜きスタイルの選手ばかりになり、カットマンは絶滅しそうです。
試合を見ていても面白くなく、ラリー本数を増やし見るスポーツとしても魅力を向上させようとしてきた取り組みに逆行しそうです。
そこである方の追加提案として、反発力に上限を設けるというのがありました。
個人的にはその内容で実現してもらえたらいいのではと思いました。
私が重視するのはラケットの重量で、非力な人でも両面に分厚いラバーを貼って振り切れるようになれば画期的なことだと考えているのです。
100%特殊素材で高反発、そして重さは40gのラケット、それがお値段5千円で実現したら最高じゃないですか。
一方現状維持派の方は、今の木材ラケットのルールに重大な欠点があるわけではないのでこれで構わないという主張でした。
そして正反対の100%木材でもいいというご意見もありました。
10年以上前にヨーラ社がそういうラケットを出していました。
グリップレンズもなく自然環境に配慮というアピールでしたが、ヒット作にはなりませんでした。
それは決して環境問題に意識の高い人を冷めた目で見ているわけではなく、ビジネスとして成り立たせる難しさを示す1例として取り上げました。
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粒高ラバーを認めるか
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次の話題として出たのがラバーについてでした。
粒高ラバーの存在に関する是非です。
改めてあのクセ強ラバーを、今後も認めるかそうでないかで熱い議論となりました。
否定派は当然のことながら、邪道、インチキ用具、(これ以上書くとアレなので自粛します)、等々、攻撃的な意見を連発してきました。
そして肯定派は多様性や卓球だからこそ成立している用具だという点で反論を試みます。
両者の主張は水と油のようで平行線のままでした。
私は粒高ブロックマンには否定的で、粒高カットマンには肯定的という中間の立場です。
従って過去にも述べた「卓球ラバーにはスポンジを必須にする」変更案を主張しました。
多くの粒高ブロックマンにダメージを与える一方、多くの粒高カットマンを救うことができるからです。
ところがこれに対し新説で挑んでくる方がいました。
プラスチックのようなカチカチスポンジを採用すれば、実質的なOX(スポンジ無し)と同等の粒高ラバーが実現できるから無駄だというご指摘です。
粒高肯定派の人でもあらゆる粒高ラバーを認めようとするわけではありませんでした。
昔、アンチ加工を施した粒高ラバーというのがありました。
例えばTSPブランドだとバンブーカールシリーズがそうでした。
私はイマイチというかほとんど理解できていないのですが、非常にトリッキーなボールを放つことができ、その度合がひどすぎて短期間でルール改正が行われ消滅したそうです。
流石にアンチの粒高はエグかったよねと、過去の規制事例が評価されていました。
巷の愛好家レベルでもこれだけ意見が割れるので、全世界に影響が及ぶルール改正は大変なんだというのがわずかながらも実感できました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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