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2021 .09.04
少し前に某練習場で試合をしました。

それぞれの参加者に指導員からアドバイスがありました。

私がいただいた内容で突き刺さったのが「決めにいかず、つなぐこと」でした。


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 強打してしまう心理
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振り返ってみると、果敢に仕掛けていって打ちミスで失点している場面が多々ありました。

かなり強引だったなと思った展開や、一か八かのスマッシュを叩き込んだ時もありました。

自分でもそう思うことがあるので、他の方からみるとより荒っぽいプレーに見えたのでしょう。

そして本人もこれでいいとは思っておらず、忠告をしっかりと受け止めるべきとの考えに至りました。


さて、なぜリスキーな試合運びになってしまっているのでしょう。

まずこの行動心理を考えてみます。

思い当たるのは、週に一度の卓球であり、それは運動不足の解消と同時にストレス発散の場としている点です。

ボールをバシバシ叩く動作は心地よい刺激です。

この快感を欲しているため、強打を叩き込もうとしてしまっていそうです。

そしてできればドライブで打ち勝つ、あるいはスマッシュで決めるのが理想との思いがあります。

正義のヒーローが番組終了3分前に、いつもの必殺技で仕留めるパターンというと格好良すぎるでしょうか。

そんな派手さは求めず、相手を両サイドに大きく振って、がら空きのコートにペシッと入れてジ・エンドという展開もクールでカッコいいと理解すべきなのです。


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 求められるのはやはり冷静さ
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よくある戒めの例では、自分の決め球が鮮やかに返されてしまった次の反応です。

ロビングに追い込みスマッシュを打ったが、カウンターで返された時。

浮いたカットを全力スマッシュしたが、絶妙のカットが返ってきた時。

ついつい前のボールを打った勢いで、もう一度同じようにスマッシュをカチ込んでしまいそうになります。

そこは瞬時に自制しクールダウンさせる意味も込めて、超安全なつなぎボールを1本入れるようにしたほうがいいかもしれません。


また私がペンホルダーということも関係している可能性があります。

ペンは攻撃に適したグリップである反面、シェークと比較すると守りは弱いと言われます。

さらに私はオールドスタイルと呼ばれる片面だけを使うペンです。

バック側は明らかにシェークよりリーチが短く、攻め続けなければという気持ちを持っているのは確かです。

相手からバック側にドライブを連続して放たれる展開はよくあります。

プッシュ性ショートや横回ショートなどをまぜ、シェークラケットを振り回す相手のミドルにボールを送ります。

それでも、のけぞらせたり詰まらせたりすることは容易ではありません。

私のほうが先にじれてしまい、自慢の?フットワークでバックに回り込んでバシッ… ミスるという流れです。


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 打ち急がない大人の卓球
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他に考えられるのは、試合と練習の違いを意識していないように思えます。

例えば3球目攻撃を練習する際、クロスとストレートの打ち分けをしたり、このボールはフラット気味に打ってみようなど、1球ごとに考えながら打ってはいます。

これは練習としては間違っていません。

一方試合の場合、ミスをすると当然ながら相手に点が入ります。

打ちミスは絶対に避けなければならないというわけではありません。

しかし試合は得点を重ね勝敗を競うものです。

確実性の高い場面は強打を決め1点を取る、難しい局面で無茶打ちしてミスれば相手に1点が入る、試合はこういう点数勘定を強く意識しなくてはなりません。


派手なプレーは注目を浴びますが、時には逆の視点で他人を観察することも大切です。

「愚直に」といっては失礼かもしれませんが、まさにそんな表現がぴったり当てはまる、ループドライブでつなぐことをモットーにしている人も存在します。

私の改善策はこれまで強打していた場面で、もう一本確実なドライブを入れてみるということでしょうか。


心理学の本に「メタ認知」という考え方が書いてありました。

自分の後ろにいる背後霊になったつもりで、自身の行動を俯瞰してみるのです。

これができれば卓球ではメチャ打ちする頻度が減り、それ以外の日常生活でも誤った判断を減らせられるのではと思っています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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