2020 .05.16
今は外出を控えひたすら耐える時期です。
もうしばらく我慢すれば徐々に各種制限は緩和され、以前のように戻っていくはずです。
今回はそうなったあとの卓球界についてお話ししたいと思います。
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ビッグイベントの状況
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最重要イベントだったオリンピックは1年先に延期となりました。
Tリーグは最終戦を待たずに終了し、次のシーズンがどうなるかは分かっていません。
なんでも男女ともに2チーム程度の新規参入の話があったそうですがそれが立ち消え、リーグの規模拡大は遅れそうです。
インターハイ、学生リーグ、日本卓球リーグなど主要大会も中止となってしまいました。
今年の世界選手権は、本来であれば3月に韓国の釜山で開催される予定でした。
それが延期となり今年の9月27日~10月4日の日程に変更されています。
延期が発表されると「じゃあいつになるの?」とお決まりの質問が出されます。
それはある意味自然なことですが、9月に延期された世界選手権について考えてみると、本当にこの日程で開催できるのか期待と不安が交錯しているというのが多くの人の思いではないでしょうか。
現段階では再延期や中止の可能性も否定できず、無事開催となっても無観客試合ということもありえます。
世界選手権はオリンピックがある年は、オリンピックの開催時期である7月8月から遠ざけ、2月や3月に行われます。
今年はオリンピックがあるはずだったので3月開催となっていました。
五輪が来年に延期されたため、再設定する時期はオリンピックのことを考慮する必要はなくなりました。
2020年はそういうことになりましたが、来年の2021年は再びオリンピックイヤーとなり早めの開催時期となります。
来年は中国の成都が開催地となっています。
まだ具体的な日程は未定のようで、心づもりをしていた会場や日程を再度練り直す必要に迫られたものとお察しします。
来年1月の全日本選手権は大阪での開催が既に決定していました。
でも各地の地方予選が滞りなく開催できるか頭の痛い状況だと思います。
もうしばらく我慢すれば徐々に各種制限は緩和され、以前のように戻っていくはずです。
今回はそうなったあとの卓球界についてお話ししたいと思います。
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ビッグイベントの状況
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最重要イベントだったオリンピックは1年先に延期となりました。
Tリーグは最終戦を待たずに終了し、次のシーズンがどうなるかは分かっていません。
なんでも男女ともに2チーム程度の新規参入の話があったそうですがそれが立ち消え、リーグの規模拡大は遅れそうです。
インターハイ、学生リーグ、日本卓球リーグなど主要大会も中止となってしまいました。
今年の世界選手権は、本来であれば3月に韓国の釜山で開催される予定でした。
それが延期となり今年の9月27日~10月4日の日程に変更されています。
延期が発表されると「じゃあいつになるの?」とお決まりの質問が出されます。
それはある意味自然なことですが、9月に延期された世界選手権について考えてみると、本当にこの日程で開催できるのか期待と不安が交錯しているというのが多くの人の思いではないでしょうか。
現段階では再延期や中止の可能性も否定できず、無事開催となっても無観客試合ということもありえます。
世界選手権はオリンピックがある年は、オリンピックの開催時期である7月8月から遠ざけ、2月や3月に行われます。
今年はオリンピックがあるはずだったので3月開催となっていました。
五輪が来年に延期されたため、再設定する時期はオリンピックのことを考慮する必要はなくなりました。
2020年はそういうことになりましたが、来年の2021年は再びオリンピックイヤーとなり早めの開催時期となります。
来年は中国の成都が開催地となっています。
まだ具体的な日程は未定のようで、心づもりをしていた会場や日程を再度練り直す必要に迫られたものとお察しします。
来年1月の全日本選手権は大阪での開催が既に決定していました。
でも各地の地方予選が滞りなく開催できるか頭の痛い状況だと思います。
今回はご自身のプレースタイルを変えようと試みた方をご紹介いたします。
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大胆な決断
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Eさんは40代と思われる男性で、私と同様片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)でした。
Eさんがかつて使っていた用具は、ダーカーの角型単板ラケットスピード70で、それにニッタクのファスタークG1を貼っていました。
一応分類ではペンドラなのですが、速いテンポでのラリーと一発で決めにいく強打が持ち味で、標準的なペンドラとはやや異なります。
日本女子監督の馬場さんも現役時代は角型ペンに裏ソフトでしたが、回転重視のドライブマンではなく速攻タイプでした。
ペンドラが多かった昔は、そういう感じの選手も結構いたそうです。
Eさんはずっと前から片面ペンドラは時代遅れで駄目だ駄目だと感じていました。
いつか自分も現代卓球の流れに合わせてバージョンアップしなければ未来はないと焦っていたのです。
お手本とするプレースタイルは誰にしたかと言うと、中国の王皓選手でした。
中ペン(中国式ペンホルダー)で裏面打法をバキバキ打てたら最高と思ったのです。
Eさんは私のように軽いキャラクターではなく、慎重で口数の少ない人物でした。
練習場で誰かに気軽に声をかけ、ラケットを借りて感触を確かめるようなことはせず、ネットの情報やメーカーのカタログをじっくり見ることで新しい用具を決めました。
しかも通販です。
画像とキャッチコピーでイメージを膨らませただけで購入するのは、リスクが高いと言わざるを得ません。
ラケットは馬林カーボン、オモテ面はキョウヒョウ2、ウラ面はファスタークG1でした。
随分思い切った選択ですが、Eさんご本人はこれくらいの決断をしなければと自分に気合を入れる意味もあったそうです。
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大胆な決断
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Eさんは40代と思われる男性で、私と同様片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)でした。
Eさんがかつて使っていた用具は、ダーカーの角型単板ラケットスピード70で、それにニッタクのファスタークG1を貼っていました。
一応分類ではペンドラなのですが、速いテンポでのラリーと一発で決めにいく強打が持ち味で、標準的なペンドラとはやや異なります。
日本女子監督の馬場さんも現役時代は角型ペンに裏ソフトでしたが、回転重視のドライブマンではなく速攻タイプでした。
ペンドラが多かった昔は、そういう感じの選手も結構いたそうです。
Eさんはずっと前から片面ペンドラは時代遅れで駄目だ駄目だと感じていました。
いつか自分も現代卓球の流れに合わせてバージョンアップしなければ未来はないと焦っていたのです。
お手本とするプレースタイルは誰にしたかと言うと、中国の王皓選手でした。
中ペン(中国式ペンホルダー)で裏面打法をバキバキ打てたら最高と思ったのです。
Eさんは私のように軽いキャラクターではなく、慎重で口数の少ない人物でした。
練習場で誰かに気軽に声をかけ、ラケットを借りて感触を確かめるようなことはせず、ネットの情報やメーカーのカタログをじっくり見ることで新しい用具を決めました。
しかも通販です。
画像とキャッチコピーでイメージを膨らませただけで購入するのは、リスクが高いと言わざるを得ません。
ラケットは馬林カーボン、オモテ面はキョウヒョウ2、ウラ面はファスタークG1でした。
随分思い切った選択ですが、Eさんご本人はこれくらいの決断をしなければと自分に気合を入れる意味もあったそうです。
2020 .04.18
今回も韓国に出かけた際、卓球用品を購入した日村さん(仮名)のお話を引き続きお届けいたします。
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気を取り直し出かけた2日め
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前回は途中でお店巡りをやむなく中断するところまでをお伝えしました。
日村さんは欲求不満が溜まったまま、ホテルのベッドの上で関連するWebサイトをチェックしていました。
狙い目は日本でお目にかかれないエクシオン製のラケット、ラバー、ラケットケースにしようと、おおよその目標を絞りました。
運が良ければ廃盤商品が見つかるかもしれません。
販売終了となった製品の中には、カーボン製のクールなラケットケースや単板の中ペン(中国式ペンホルダー)などがあり面白そうでした。
翌日スポーツ用品店街に再度出かけました。
あるお店でエクシオンのMUSAというラバーが目に留まりました。
MUSA…ムサ?ミューザ?、なんと読むのかわからないため、まずそこから尋ねると「ムサ」だということでした。
店員さんは途中で日本人のお客様だと気づいたようで、日本語で話しかけてきました。
とても流暢でこれはラッキーでした。
MUSAは日本では販売されておらず、Mの文字がカニのようになったパッケージデザインはとてもイケています。
価格は3万ウォンとお手頃です。
日村さんはバック面に貼ってみようと思い赤を購入しようとしました。
残念ながら黒しかないとのお答えで「う~ん」とうなりながら10秒間迷った挙げ句購入を見送りました。
続いてラケットを見せてもらうと、エクシオン社のWebページで見た「強:Gang」という日本式ペンホルダーがありました。
単板の角丸型でエントリーモデルです。
日村さん的には購入意欲をそそられる商品ではなく、そろそろこのお店を出ようかなという気持ちになっていました。
他に何かないか尋ねると、店員さんは奥の方からラケットを出してきました。
同じくエクシオン社の角型日本式単板ラケットで、上位モデルの響王(Hibi-O)Proでした。
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気を取り直し出かけた2日め
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前回は途中でお店巡りをやむなく中断するところまでをお伝えしました。
日村さんは欲求不満が溜まったまま、ホテルのベッドの上で関連するWebサイトをチェックしていました。
狙い目は日本でお目にかかれないエクシオン製のラケット、ラバー、ラケットケースにしようと、おおよその目標を絞りました。
運が良ければ廃盤商品が見つかるかもしれません。
販売終了となった製品の中には、カーボン製のクールなラケットケースや単板の中ペン(中国式ペンホルダー)などがあり面白そうでした。
翌日スポーツ用品店街に再度出かけました。
あるお店でエクシオンのMUSAというラバーが目に留まりました。
MUSA…ムサ?ミューザ?、なんと読むのかわからないため、まずそこから尋ねると「ムサ」だということでした。
店員さんは途中で日本人のお客様だと気づいたようで、日本語で話しかけてきました。
とても流暢でこれはラッキーでした。
MUSAは日本では販売されておらず、Mの文字がカニのようになったパッケージデザインはとてもイケています。
価格は3万ウォンとお手頃です。
日村さんはバック面に貼ってみようと思い赤を購入しようとしました。
残念ながら黒しかないとのお答えで「う~ん」とうなりながら10秒間迷った挙げ句購入を見送りました。
続いてラケットを見せてもらうと、エクシオン社のWebページで見た「強:Gang」という日本式ペンホルダーがありました。
単板の角丸型でエントリーモデルです。
日村さん的には購入意欲をそそられる商品ではなく、そろそろこのお店を出ようかなという気持ちになっていました。
他に何かないか尋ねると、店員さんは奥の方からラケットを出してきました。
同じくエクシオン社の角型日本式単板ラケットで、上位モデルの響王(Hibi-O)Proでした。
2020 .04.04
今回は旅行をした際、韓国メーカーエクシオンの製品を購入した方のお話をご紹介します。
飛び入り参加自由の卓球場で出会ったため、お名前はわかりません。
いつものパターンで日村さん(仮名)ということにしておきます。
──────────────────────
ソウルの街をさまよう
──────────────────────
日村さんが韓国のソウルに出かけたのは昨年の10月でした。
10月は訪韓するにはベストシーズンと言われていて、暑くもなく寒くもないシャツとジャケットだけで出かければOKの時期です。
通常なら多くの日本人が訪れるため、航空券や宿泊代はまずまずのお値段になります。
ところが両国の関係が微妙な状況となっていたせいで観光客は激減し、チケットは投げ売りに近い価格になっていました。
日村さんはこの好機を逃すまいと、韓国の格安航空社で破格の申込みができました。
事前に海外旅行のバイブル「地球の歩き方」を購入し眺めていると、スポーツ用品街という文字にピクッとなりました。
もしかすると見たことのない卓球用品が、衝撃の価格で購入できるかもしれないとワクワクしてきました。
現地に到着し該当する区域周辺を巡回しましたが、日村さんには縁のないファッションやおしゃれなカフェしか見当たりません。
ガセ情報だったのかと舌打ちをしながら帰ろうとした時、それらしきお店が離れたところにチラリと見えました。
地球の歩き方の記載場所が少しずれていたようで、スポーツ用品店が集まっている所は確かにありました。
3店舗4店舗と入店したものの、日本と似たような一般的なスポーツ用具を販売しているお店でした。
トレーニング機器やウェアがあり、特定の競技となるとサッカーや野球が多めでした。
ようやく卓球ラケットを見つけると、レジャー用のラバー貼りラケットでした。
飛び入り参加自由の卓球場で出会ったため、お名前はわかりません。
いつものパターンで日村さん(仮名)ということにしておきます。
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ソウルの街をさまよう
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日村さんが韓国のソウルに出かけたのは昨年の10月でした。
10月は訪韓するにはベストシーズンと言われていて、暑くもなく寒くもないシャツとジャケットだけで出かければOKの時期です。
通常なら多くの日本人が訪れるため、航空券や宿泊代はまずまずのお値段になります。
ところが両国の関係が微妙な状況となっていたせいで観光客は激減し、チケットは投げ売りに近い価格になっていました。
日村さんはこの好機を逃すまいと、韓国の格安航空社で破格の申込みができました。
事前に海外旅行のバイブル「地球の歩き方」を購入し眺めていると、スポーツ用品街という文字にピクッとなりました。
もしかすると見たことのない卓球用品が、衝撃の価格で購入できるかもしれないとワクワクしてきました。
現地に到着し該当する区域周辺を巡回しましたが、日村さんには縁のないファッションやおしゃれなカフェしか見当たりません。
ガセ情報だったのかと舌打ちをしながら帰ろうとした時、それらしきお店が離れたところにチラリと見えました。
地球の歩き方の記載場所が少しずれていたようで、スポーツ用品店が集まっている所は確かにありました。
3店舗4店舗と入店したものの、日本と似たような一般的なスポーツ用具を販売しているお店でした。
トレーニング機器やウェアがあり、特定の競技となるとサッカーや野球が多めでした。
ようやく卓球ラケットを見つけると、レジャー用のラバー貼りラケットでした。
前回に引き続き卓球場でお会いした安住さん(仮名)が、卓球マシンについて語ってくれたお話をご紹介します。
──────────────────────
「すみません」は不要
──────────────────────
安住さんは卓球マシンを使うことのメリットを、意外な観点から語ってくれました。
機械相手なので全く気を遣う必要がないのです。
最初にそれを聞いた時、その意味することがよくわかりませんでした。
相手が人間だとどうしても申し訳ないと思ってしまう練習が、機械相手なら出来てしまうのです。
例えば「カットマンをお試し感覚でやってみようかな」と思ったとします。
人間相手にお手頃のボールを出してもらうよう依頼したとします。
当然のことながら初めてのカットなので全然うまく返せません。
コートに入るのが1割や2割で、卓球台の周囲はすぐにミスったボールだらけになります。
そういう状態になってしまう球出しを、本心から喜んで続けてくれる相手というのはなかなかいません。
仮に相手が笑顔のままでもゴメンナサイと思う感情に襲われます。
そもそも巷の卓球スクールなら、真剣にカットマンを目指す人以外はカットなんて練習させてくれません。
それが卓球マシン相手だと躊躇なくできてしまいます。
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「すみません」は不要
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安住さんは卓球マシンを使うことのメリットを、意外な観点から語ってくれました。
機械相手なので全く気を遣う必要がないのです。
最初にそれを聞いた時、その意味することがよくわかりませんでした。
相手が人間だとどうしても申し訳ないと思ってしまう練習が、機械相手なら出来てしまうのです。
例えば「カットマンをお試し感覚でやってみようかな」と思ったとします。
人間相手にお手頃のボールを出してもらうよう依頼したとします。
当然のことながら初めてのカットなので全然うまく返せません。
コートに入るのが1割や2割で、卓球台の周囲はすぐにミスったボールだらけになります。
そういう状態になってしまう球出しを、本心から喜んで続けてくれる相手というのはなかなかいません。
仮に相手が笑顔のままでもゴメンナサイと思う感情に襲われます。
そもそも巷の卓球スクールなら、真剣にカットマンを目指す人以外はカットなんて練習させてくれません。
それが卓球マシン相手だと躊躇なくできてしまいます。
飛び込み参加自由の卓球場で仕入れたお話をご紹介いたします。
ネタをいただいた方のお名前はわかりませんので、いつものように有名人の名前をつけさせてもらいます。
某テレビ局のアナウンサーに若干似ているので、安住さんということにしておきます。
──────────────────────
マシンについての質問
──────────────────────
安住さんの話は卓球マシンに関することが中心でした。
卓球マシンはロボットとも呼ばれ、ピン球をポコポコ放出してくれるあの機械です。
私は卓球マシンはほとんど使ったことがなく、もう少し詳しい知識を得たいという気持ちがありました。
マシンが放つボールを打ったことはあるのですが、ちゃんと準備された状態でフォアに順回転のボールが規則正しく放たれ、それをただパシパシ打っただけという利用経験しかなかったのです。
まず私が知りたかったのは、生身の人間が打つボールとマシンが放つボールに違いはあるのかという点でした。
安住さんもそれほど使用経験豊富というわけではなく、ニッタクの1機種だけの利用にとどまるため、自分が感じた範囲内という条件付きでお答えいただきました。
ネタをいただいた方のお名前はわかりませんので、いつものように有名人の名前をつけさせてもらいます。
某テレビ局のアナウンサーに若干似ているので、安住さんということにしておきます。
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マシンについての質問
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安住さんの話は卓球マシンに関することが中心でした。
卓球マシンはロボットとも呼ばれ、ピン球をポコポコ放出してくれるあの機械です。
私は卓球マシンはほとんど使ったことがなく、もう少し詳しい知識を得たいという気持ちがありました。
マシンが放つボールを打ったことはあるのですが、ちゃんと準備された状態でフォアに順回転のボールが規則正しく放たれ、それをただパシパシ打っただけという利用経験しかなかったのです。
まず私が知りたかったのは、生身の人間が打つボールとマシンが放つボールに違いはあるのかという点でした。
安住さんもそれほど使用経験豊富というわけではなく、ニッタクの1機種だけの利用にとどまるため、自分が感じた範囲内という条件付きでお答えいただきました。
昨年卓球王国から発売された「卓球グッズ2019」では、ハンドメイドラケットについての特集がありました。
理想のラケットを求めるべく、ブレードに用いる合板から自作を始め、日本卓球協会の公認まで取った人や、美術品をイメージしてラケットを作る海外アーティストの紹介は興味深い内容でした。
──────────────────────
誰も見たことのないラケット
──────────────────────
さて、卓球用具メーカーのラインナップに自分の求めるラケットが存在しない場合、特注により希望を叶えるという手段があります。
ニッタクとバタフライが特注の受付を公式に行っていて、それ以外のメーカーも個別の依頼で限定的に応じてくれることがありました。
バタフライは巷の競技者に対する受付を終了したため、今私達が特注を希望する場合、ニッタクに依頼するのが最も一般的な方法です。
そしてニッタクに注文しようか思案している一人として、上田さん(仮名)がいます。
上田さんは私と同様、ペンホルダーの片面だけに裏ソフトラバーを貼った古典的なプレースタイルです。
その日の気分に応じて、角型の日本式と丸い中国式を使い分けている点も同じです。
ただ上田さんはその使い分けが気に入っているわけではありませんでした。
それぞれのいいとこ取りをしたラケットを特注で実現できたらという思いを数日前から温めていたのです。
特注で実現したいラケットの仕様は次のようなものでした。
ヒノキ単板、角丸型、中ペン(中国式ペンホルダー)グリップ
理想のラケットを求めるべく、ブレードに用いる合板から自作を始め、日本卓球協会の公認まで取った人や、美術品をイメージしてラケットを作る海外アーティストの紹介は興味深い内容でした。
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誰も見たことのないラケット
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さて、卓球用具メーカーのラインナップに自分の求めるラケットが存在しない場合、特注により希望を叶えるという手段があります。
ニッタクとバタフライが特注の受付を公式に行っていて、それ以外のメーカーも個別の依頼で限定的に応じてくれることがありました。
バタフライは巷の競技者に対する受付を終了したため、今私達が特注を希望する場合、ニッタクに依頼するのが最も一般的な方法です。
そしてニッタクに注文しようか思案している一人として、上田さん(仮名)がいます。
上田さんは私と同様、ペンホルダーの片面だけに裏ソフトラバーを貼った古典的なプレースタイルです。
その日の気分に応じて、角型の日本式と丸い中国式を使い分けている点も同じです。
ただ上田さんはその使い分けが気に入っているわけではありませんでした。
それぞれのいいとこ取りをしたラケットを特注で実現できたらという思いを数日前から温めていたのです。
特注で実現したいラケットの仕様は次のようなものでした。
ヒノキ単板、角丸型、中ペン(中国式ペンホルダー)グリップ
2020 .02.08
前回に引き続き、大阪へ全日本選手権を見に行ったD氏のレポートをお届けします。
今回は脱線の度合いが著しく、もう試合そのものとは関係ない内容であることを最初にお断りしておきます。
──────────────────────
DONICブース
──────────────────────
会場は半分地下に埋まっている構造で、野球場のようにアリーナ周囲をぐるっと取り囲む形で通路が配されています。
いつものようにその通路にメーカー各社が販売所を設けていました。
今年の干支であるネズミのイラストや、この大会オリジナルのデザインを施したTシャツなどがイチオシのようでしたが、D氏はその手の商品には全く興味がありませんでした。
まず目に止まったのはDONICでした。
B級品ラケットなる表示があり、新品なのに3000円という激安価格がついていました。
B級品ということは、どこかに傷があるなど何らかの不具合を抱えていそうです。
D氏はお店の人に質問してみました。
返ってきた返事は問題があるからではなく、仕様変更などが理由で品質や外観についてはちゃんとした製品であるとのお答えでした。
D氏はこれにときめき、どれか購入してしまいそうになりました。
PayPayで支払える点も魅力的でした。
ヤフオクで溜まった売上金を利用できるからです。
結局購入は見送りましたが、それはグリップ形状がマイナーなアナトミックだった点で、フレアなら迷わず買っていたそうです。
今回は脱線の度合いが著しく、もう試合そのものとは関係ない内容であることを最初にお断りしておきます。
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DONICブース
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会場は半分地下に埋まっている構造で、野球場のようにアリーナ周囲をぐるっと取り囲む形で通路が配されています。
いつものようにその通路にメーカー各社が販売所を設けていました。
今年の干支であるネズミのイラストや、この大会オリジナルのデザインを施したTシャツなどがイチオシのようでしたが、D氏はその手の商品には全く興味がありませんでした。
まず目に止まったのはDONICでした。
B級品ラケットなる表示があり、新品なのに3000円という激安価格がついていました。
B級品ということは、どこかに傷があるなど何らかの不具合を抱えていそうです。
D氏はお店の人に質問してみました。
返ってきた返事は問題があるからではなく、仕様変更などが理由で品質や外観についてはちゃんとした製品であるとのお答えでした。
D氏はこれにときめき、どれか購入してしまいそうになりました。
PayPayで支払える点も魅力的でした。
ヤフオクで溜まった売上金を利用できるからです。
結局購入は見送りましたが、それはグリップ形状がマイナーなアナトミックだった点で、フレアなら迷わず買っていたそうです。
2020 .01.25
大阪で行われていた全日本選手権についてお話したいと思います。
正確に言うと、全日本選手権を見に行った人がそれに関することがらを勝手気ままに話してくれた内容です。
試合のちゃんとしたレポートを期待されると肩透かしを喰らいますので、ご理解くださるようお願いいたします。
──────────────────────
改元を機にわかりやすい名称へ
──────────────────────
今回も昨年と同様、大阪への出張をうまく利用して観戦してきたD氏のレポートをお届けいたします。
話の出だしは大会の名前に関することでした。
前回までは和暦かつ年度を冠した大会名でした。
例えば平成31年の1月に行われる試合は「平成30年度全日本卓球選手権大会」となっていて、ややこしい感は否めませんでした。
元号の変更をきっかけに、西暦かつ年度ではない大会名に変更されたのは良かったとのご意見です。
従来の名称を踏襲すると「令和元年度全日本」になっていたはずで、聞いた途端、眉間にシワが寄りそうな違和感を覚えます。
2020年度全日本に切り替えた英断を私も評価したいと思います。
正確に言うと、全日本選手権を見に行った人がそれに関することがらを勝手気ままに話してくれた内容です。
試合のちゃんとしたレポートを期待されると肩透かしを喰らいますので、ご理解くださるようお願いいたします。
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改元を機にわかりやすい名称へ
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今回も昨年と同様、大阪への出張をうまく利用して観戦してきたD氏のレポートをお届けいたします。
話の出だしは大会の名前に関することでした。
前回までは和暦かつ年度を冠した大会名でした。
例えば平成31年の1月に行われる試合は「平成30年度全日本卓球選手権大会」となっていて、ややこしい感は否めませんでした。
元号の変更をきっかけに、西暦かつ年度ではない大会名に変更されたのは良かったとのご意見です。
従来の名称を踏襲すると「令和元年度全日本」になっていたはずで、聞いた途端、眉間にシワが寄りそうな違和感を覚えます。
2020年度全日本に切り替えた英断を私も評価したいと思います。
昨年末の忘年会でいろいろな話題が飛び交いました。
失敗にまつわる話がそれなりにあったので、内4つをまとめてご紹介します。
──────────────────────
注意が必要な接着シート
──────────────────────
ラバーを貼るには接着剤を用いる場合と接着シートを使う場合があります。
ほとんどの人は接着剤であり、接着シートはスポンジのないラバーにあらかじめ貼ってあるものを利用するケースがほとんどだと思います。
従って接着シート単品を買い求める人は大変まれです。
Aさんはそんな接着シートを買った一人でした。
ただし当初はラバーをラケットに貼り付けるつもりで買ったのではありませんでした。
裏ソフトラバーの表面を保護するシートと間違って買ってしまったのです。
このまま捨てるのは悔しいためカーペットのホコリ取りとして利用した後、捨てようかと考えました。
いやそれはかなりもったいないと思い、次のラバーを貼るときに使うこととしました。
使用感は接着剤とそれほど違いを感じませんでした。
さらに次のラバーに貼り替える際、問題が生じました。
接着シートの粘着物質がラケット表面に残ったままとなったのです。
そのままラバーを貼っても接着できそうで、その反面剥がれてしまいそうにも思えました。
液体の接着剤を試しに少しだけ上塗りしてみました。
ラケットの表面がより汚くなってしまいました。
5分間悩んだ末、Aさんはラケットを持って東急ハンズに向かいました。
店員さんに助けを求め、適切なネバネバ除去剤を選んでもらいました。
ほぼ満足のいく修復ができ、Aさんはほっとしました。
接着シートは繰り返し接着シートで貼る場合に使うべきだということを教訓として学びました。
失敗にまつわる話がそれなりにあったので、内4つをまとめてご紹介します。
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注意が必要な接着シート
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ラバーを貼るには接着剤を用いる場合と接着シートを使う場合があります。
ほとんどの人は接着剤であり、接着シートはスポンジのないラバーにあらかじめ貼ってあるものを利用するケースがほとんどだと思います。
従って接着シート単品を買い求める人は大変まれです。
Aさんはそんな接着シートを買った一人でした。
ただし当初はラバーをラケットに貼り付けるつもりで買ったのではありませんでした。
裏ソフトラバーの表面を保護するシートと間違って買ってしまったのです。
このまま捨てるのは悔しいためカーペットのホコリ取りとして利用した後、捨てようかと考えました。
いやそれはかなりもったいないと思い、次のラバーを貼るときに使うこととしました。
使用感は接着剤とそれほど違いを感じませんでした。
さらに次のラバーに貼り替える際、問題が生じました。
接着シートの粘着物質がラケット表面に残ったままとなったのです。
そのままラバーを貼っても接着できそうで、その反面剥がれてしまいそうにも思えました。
液体の接着剤を試しに少しだけ上塗りしてみました。
ラケットの表面がより汚くなってしまいました。
5分間悩んだ末、Aさんはラケットを持って東急ハンズに向かいました。
店員さんに助けを求め、適切なネバネバ除去剤を選んでもらいました。
ほぼ満足のいく修復ができ、Aさんはほっとしました。
接着シートは繰り返し接着シートで貼る場合に使うべきだということを教訓として学びました。
練習場でお会いした人を折に触れて紹介してきました。
今回も個性的な方がいたのでお話したいと思います。
──────────────────────
見慣れない用具の組合わせ
──────────────────────
40代と思われる男性でお名前はわかりません。
いつものように有名人で似た人がいればその名前にしてしまうのですが、適当な人が思い浮かびません。
50mくらい離れるとほんのわずかにTOKIOの松岡さんに似ているかもしれないので、松岡さんということにしておきます。
松岡さんは特徴が2つあります。
1つ目は卓球のプレースタイルです。
ペンホルダーで、現在急速にその数を減らしつつある日本式の角型です。
角ペンというと定番はヒノキの単板です。
松岡さんの用具はそうではなく、ニッタクのラージボール用の特殊素材入り合板ラケットを使っています。
そして片面だけに裏ソフトラバーを貼っています。
伝統的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)と思われるかもしれません。
ところが貼っているラバーの銘柄はバタフライのタキネスチョップ2で、つまりカットマン向けの製品です。
しかも厚さは極薄という、なかなか見かけない変わったチョイスです。
今回も個性的な方がいたのでお話したいと思います。
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見慣れない用具の組合わせ
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40代と思われる男性でお名前はわかりません。
いつものように有名人で似た人がいればその名前にしてしまうのですが、適当な人が思い浮かびません。
50mくらい離れるとほんのわずかにTOKIOの松岡さんに似ているかもしれないので、松岡さんということにしておきます。
松岡さんは特徴が2つあります。
1つ目は卓球のプレースタイルです。
ペンホルダーで、現在急速にその数を減らしつつある日本式の角型です。
角ペンというと定番はヒノキの単板です。
松岡さんの用具はそうではなく、ニッタクのラージボール用の特殊素材入り合板ラケットを使っています。
そして片面だけに裏ソフトラバーを貼っています。
伝統的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)と思われるかもしれません。
ところが貼っているラバーの銘柄はバタフライのタキネスチョップ2で、つまりカットマン向けの製品です。
しかも厚さは極薄という、なかなか見かけない変わったチョイスです。
某卓球場では参加者がコーチと10分ずつ課題練習をして、アドバイスをもらえます。
私は事前にこれこれこういう練習を行い、何かコメントをいただけたらと計画していました。
私の順番になり気合を入れて4~5本打ったところで待ったがかかりました。
打ち方が良くないとのご指摘で、そこから当初予定とは全く異なるフォーム矯正練習になってしまいました。
──────────────────────
打球位置
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自分の癖というものは、自覚できているものとそうでないものがあります。
私の場合、前者については体の上下動が激しい点、払っていく際に無駄なラケットワークが入る点があります。
後者についてはラケットの面が外に向いていること、上体が正面を向いたまま打っている場合が多いことです。
以前書いたことがありますが、自覚できていないものでも異なる2人の人から同じ指摘があれば、もうそれはほぼ客観的な意見なのだろうと考えています。
具体的に今回コーチから言われたのは、打球位置が体から遠すぎることが多いという点でした。
私は中ペン(中国式ペンホルダー)と日ペン(日本式ペンホルダー)を使い分けていて、その日は角型の日ペンを使っていました。
日ペンは中ペンよりも少しリーチが長く威力のあるボールが打てます。
そのため調子に乗って、より体から離れ遠心力を活かした位置で打っていたのかもしれません。
打点が体から遠いだけでなく、通常よりも後ろになっていると追加の分析をいただきました。
私は事前にこれこれこういう練習を行い、何かコメントをいただけたらと計画していました。
私の順番になり気合を入れて4~5本打ったところで待ったがかかりました。
打ち方が良くないとのご指摘で、そこから当初予定とは全く異なるフォーム矯正練習になってしまいました。
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打球位置
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自分の癖というものは、自覚できているものとそうでないものがあります。
私の場合、前者については体の上下動が激しい点、払っていく際に無駄なラケットワークが入る点があります。
後者についてはラケットの面が外に向いていること、上体が正面を向いたまま打っている場合が多いことです。
以前書いたことがありますが、自覚できていないものでも異なる2人の人から同じ指摘があれば、もうそれはほぼ客観的な意見なのだろうと考えています。
具体的に今回コーチから言われたのは、打球位置が体から遠すぎることが多いという点でした。
私は中ペン(中国式ペンホルダー)と日ペン(日本式ペンホルダー)を使い分けていて、その日は角型の日ペンを使っていました。
日ペンは中ペンよりも少しリーチが長く威力のあるボールが打てます。
そのため調子に乗って、より体から離れ遠心力を活かした位置で打っていたのかもしれません。
打点が体から遠いだけでなく、通常よりも後ろになっていると追加の分析をいただきました。
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