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用具は使い込むにつれて劣化してきます。

それに対しどうするかを考えたいと思います。


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 シューズの不具合
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シューズの本体とソールの接合部分のはがれについて何度かお話をしました。

私が直面したケースに加え練習をご一緒させてもらう人から話を聞き、色々なパターンがあることがわかりました。

単純にはがれただけの状態なら、接着剤でそこそこ直せることが多いと思います。

はがれたまま履き続けると、結構広い隙間ができてしまうことがあります。

空間を埋める詰め物を入れるか、大量の接着剤を流し込んで隙間を埋めたという方もいました。

まあ工夫をすればなんとかなりそうではあります。

また接着部分がはがれるのではなく、ちょうどその境目からシューズ本体に亀裂ができてしまうこともあります。

流石にそのような状態のものを素人が気軽に直すのは難しいと思います。

自称ケチの私でもそのレベルなら諦めることになりそうです。


別の修理パターンとしては以下のようなものがありました。

シューズはかかと周辺に基礎となる芯材のようなパーツがあり、それをスポンジや布が覆っている部分があります。

長期間酷使され続けると芯材が変形し、それを覆う部材は特定方向に偏ったり摩耗や損傷が生じます。

すると硬い芯材の縁が足に当たり靴ずれを起こすことがあるのです。

一度私の履いていたシューズがそのような状態になり、練習後にどうしようか考えました。

そのシューズを眺めると、側面に穴が開いているわけでもなく、ソールはそこそこ摩耗していましたが全体としてはまだ使い続けられる状態でした。

そこでシューズの内側にハサミを入れ、外科手術を施すことにしました。

表面の布を切開し反り返った芯材の一部を切除しました。

次に変な方向に偏ってしまっていたスポンジを詰め直し、最後は縫合とはいかず接着剤を塗って切開部分を閉じました。

修理後もかなり使うことができ、経済的な満足と同時に、自分で直すことができたとういう精神的な満足も得ることができました。


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2018 .05.05
現在熱戦が繰り広げられている世界選手権についてお話しします。

一般的な情報については、各種メディアやネットのほうが速報性や信頼性が高いためそちらをご覧いただくとして、それ以外のことについて触れてみたいと思います。


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 レアな戦型
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試合の勝敗はもちろん大切です。

しかしそれだけにこだわってしまっては、せっかくの大会の楽しみ方を自ら狭めてしまうことになります。

戦型の画一化が進んでいて少し悲しいのですが、女子の試合では2人の選手の存在が光りました。

1人めは過去にも紹介したことのあるオーストリアのゾルヤ選手です。

フォアに表ソフト、バックはアンチラバーというとても変わった用具を使っています。

バック面でペシッとブロックしたボールは、気持ち悪いドロップショットになって返っていきます。

対戦した日本人は平野選手で、このボールに対するミスショットが何回も見られました。

ゾルヤ選手を想定した練習も事前にやっていたそうですが、それでも面食らっていたので相当エグいボールだったのでしょう。

こういった希少種と呼べそうな選手は、特に初顔合わせの場面で威力を発揮します。

日本人選手の場合だと、かつて福岡春菜さんが秘密兵器として起用されたことがあります。

王子サーブと呼ばれるしゃがみ込みサーブと、バック側の粒高1枚ラバーのブロックが武器でした。

私は、表+アンチラバーという選手に出会ったことはありませんが、表+粒高1枚ラバーの選手は対戦したことがあります。

ゾルヤ選手と似た戦法かと言うと全く別物のスタイルで、フォアでかなり積極的にひっぱたいてくる人でした。

ゾルヤ選手は守り主体のいわゆる「ブロックマン」と言って良いと思います。

この試合の解説は宮崎さんでしたが、バック側のラバーが何であるかをご存じなかったのがやや残念でした。

卓球という競技の特性から用具に関する情報はとても大切です。

全国に放送される番組の解説を担う人としては、当然仕入れておくべき知識でした。

またゾルヤ選手は唯一無二とも言えるスタイルのため、以前から(コアな)卓球ファンの間でなら良く知られた用具構成でした。


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日々の試合や練習でいろいろな方とお相手することがあると思います。

結構実力差のある人と打つとき、みなさんはどうされているでしょうか。

自分より相手のほうが格上の場合は、それほど気にしなくても済むと思います。

またとない機会だと捉え、好きな練習をさせてもらいましょう。

例えば相手がカットマンでも最初は普通のフォアロングから入るでしょう。

数回ボールが往復したらもうそこで一旦止めて、積極的にカット打ちをお願いするのです。

この前も結構上手そうな人で、バック面が変化系表ソフトの人がいました。

通常の表ソフトと粒高ラバーの中間に位置するラバーです。

ニッタクの製品で「ドナックル」という大胆な名前のラバーがあり、女子の強いカットマンで使っている人がいることで密かなブーム?になっています。

その手のラバーのカットマンとは打ったことがなく、千載一遇の好機と思ってバックカット中心に練習をお願いしました。


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 勝負よりも内容を優先
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一方どうすべきか時々悩むのが、実力差が逆方向に離れている相手です。

私はできる限り相手のレベルに応じたやり取りをしようと試みます。

少し前に小学生と試合をすることがありました。

もちろん一口に小学生と言ってもレベルはピンきりで、特にここ最近は大人が真剣にやってもあっさり負けてしまう子どもが増えていて驚きです。

そういう相手ならむしろ普通に試合ができるので気持ちが楽になります。

相手は卓球を始めて1年くらいの男の子でした。

あまりに舐めすぎてもいけませんし、甘いサーブを全力でひっぱたくという大人気ない行動もできません。

相手の力を探りつつ、ラリーが続くことを主眼に置きました。

ぽこぽこラリーをするときは、こちらの意識もスローモードになっています。

従って初級者にありがちな、予期せぬへんてこショットで私が失点することがあります。

それなりにラリーに強い子どもなら、途中で方針変更が必要になることがあります。

しかしその判断が遅く、ネットエッジなどが絡むことでゲームを失うかもしれません。

ただそれでも私は構わないという考えです。

私と相手はどういう状況でプレーをしているのかを考えれば、子どもがいい感じでプレーできることを優先します。

ある別の大人は私とは異なる考えで、試合である以上、最終的には勝たなければならないという信念を持っています。

思いがけない失点があることも考慮に入れ、安定リードの3点差を常に確保しているのだそうです。


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2018 .04.07
今回は強い選手を生み出す組織について考えてみます。


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 必殺技が通用しない相手
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昨年末に世界選手権の選考会があり、今年の1月には全日本選手権が開催されました。

それぞれの決勝戦の模様はテレビで放送されていました。

どちらも女子は伊藤美誠選手が勝利を収めました。

多彩な技が印象に残り、特筆すべきなのは通称「美誠パンチ」と呼ばれるスマッシュでした。

バックスイングをほとんど取らず、不意打ちのようにひっぱたくカウンターショットです。

早田選手や平野選手のような日本のトップ選手でも、美誠パンチをお美誠いされると対処不可能でした。

伊藤選手はかなりいい調子で、これなら2月のワールドカップ団体戦で中国と競り合うことができるかもという期待を抱かせてくれました。

伊藤選手の対戦相手は丁寧選手でした。

中国のエースにしっかり食らいついていて、相手を追い込むような場面もありました。

中国選手との試合では一方的になってしまうことが多く、その際時々耳にする表現で「自分のプレーができなかった」というのがあります。

日本人同士の対戦では使えた戦法が、中国選手との対戦では不発だった、あるいは使える局面に持ち込めなかった、といった状況のときに語られます。

丁寧選手との試合では伊藤選手ならではの攻めが結構できていたと思います。

ただ試合結果としては残念ながら負けてしまい、中でも私が驚いたのは、完璧な美誠パンチを放ったのに、その内の何本かが返球されていたことでした。

もちろん結構効いていて、丁寧選手も脅威に感じていたのは確かです。

私としては、美誠パンチはウルトラマンや仮面ライダーが放送終了直前に繰り出す必殺技のようなイメージがあります。

ライダーキックを食らっても倒れない相手・・・ありえない展開です。

こういうことからも中国選手は次元の違う相手だということがわかります。


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今回はスウェーデンのメーカー、スティガについてお話しします。

カタカナ表記では「スウェーデン」が一般的なのだそうです。

ウィキペディアでスウェーデンについてざざっと斜め読みして、この国のことを以前よりもわずかですが深く理解しました。

このような趣味で書いている文章を通じても雑学が身につくのは嬉しいですね。


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 会社概要と日本での製品展開
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スティガは卓球用品だけでなく、芝刈り機なども取り扱うメーカーということは知っていました。

昔の卓球王国に書かれている記事を参考にさせていただくと、他にも家具、家庭用品、レジャー用品等の多品種を取り扱う会社であるそうです。

日本企業でいうならヤマハのような・・・イマイチわかりにくい例えなので止めます。

現在は独立した日本法人が販売を行っていますが、以前はヤサカがスティガの代理店になっていました。

ヤサカはスティガだけでなく、ドイツのドニックの代理店でもありました。

今はドニックも日本の代理店をイルマソフトという会社に移しています。


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1月の全日本選手権は少数ながらもまだペンホルダーの選手がいました。

男女のシングルス本戦でも通用するレベルであることがわかりました。

その中にはペン表ソフトの男子選手もいて、時々練習をご一緒させてもらう同じ戦型のおじさんプレーヤーUさんは喜んでいました。

決勝戦は地デジで放送されましたが、選手が様々な形でテレビに登場することについてお話ししたいと思います。


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 張本選手
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男子は張本選手が最年少で優勝しました。

彼についていろんな方が感想を述べたり、分析をしていて興味深く読みました。

マスコミはどれもまず年齢に言及しその逸材ぶりを強調する論調でした。

一般の人に伝えるには、やはり年齢を注目点にしたほうが分かりやすいのは理解できます。

ただそれは同時にいささか表面的であり少々残念でもあります。

卓球という競技を知っている記者や、もう少し詳しく伝えようとしてるメディアは彼のプレーについての解説を交え、とても参考になったものがありました。

私が張本選手のプレーを見て「むむっ」と感じるのは、あの構えです。

彼には失礼ですが全日本決勝戦らしい構えとは対極にある、台の前になんとなくボーっと立っているだけのように感じるのです。

それは若干言い過ぎかもしれませんが、何もオーラが出ていない姿勢は相手を油断させているかのようにも思えてしまいます。

まあゲームが始まって往復ビンタのように2~3発きっついボールを喰らえば、油断うんぬんではなくなるのは明らかですが。

彼の強さは既に対外的にも認知されていて、あのドイツのボル選手にも勝利したことがあります。

構えの話で言えば、ボル選手は張本選手とは真逆のようなフォームです。

イケメンなのに構えはカエルのようでかっこ悪いと言われることがあります。

足をガバッと開き上体を低くして相手を凝視します。

ドライブマンなのですが、構えだけはオーソドックスなカットマン的雰囲気があります。

張本選手はまだ14歳ですがもう立派な体格を持っています。

そしてインタビューの受け応えも落ち着いており、実年齢より大人びて見えます。

彼は学研のテレビCMに出ていますが、本人のイメージとズレがあるように感じてしまいます。


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今回は2月16日から18日にかけて行われた大阪オープンについてお話しします。

レポートしてくれたのは、以前も関西の試合について話を聞かせてもらったX氏です。

大阪オープンの正式名称は「大阪国際招待卓球選手権大会」です。

今回で57回目を迎える由緒ある試合です。

「国際招待」ということで海外の選手も参加していますが、今回は優勝候補筆頭というほどのメンバーではなく、参加者も数名にとどまっています。


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 会場の模様
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会場はエディオンアリーナ大阪で、大阪府立体育館と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

この体育館は何が良いかというと真っ先に挙げられるのはその立地です。

様々な鉄道駅が集中する大阪なんばから歩いてすぐの所にあります。

来月に行われる大相撲三月場所の会場もここになります。

一方で不便なこともあり、初めて訪れた方が戸惑うのは内部の構造です。

それぞれの階を移動する階段が独特の動線になっています。

X氏は会場を後にしようとしていた女子高生集団に続いて階段を降りていました。

先頭の生徒が「行き止まり」とつぶやきながら戻ってきて、他の生徒も「ここ変わってるよね」と困惑気味でした。

観覧席の作りもやや特殊で、アリーナの四方にある席がそれぞれ分断されたようになっています。

そして卓球会場として最悪なのは、お目当てのコートに最も近い客席からの観戦は不向きだという点です。

トーナメントの序盤では多くの卓球台が並べられた状態となっています。

そういう台の配置では客席の傾斜が緩やかなため、客席から手前の台を見ると半分程度隠れてしまうのです。

これは致命的な欠点で、試合模様を見るには反対側に回らなければなりません。

では観客席からチームメイトを応援したい人はどうすればよいのでしょうか。

台が半分しか見えないと状況がわかりませんので、やむを得ず体育館の反対側から遠くの選手に声援を送る・・・これはかなりもどかしい応援になります。

従って多くの人が反則技を使っています。

観客席の前には通路があり、通行の妨げになるためそこにとどまっての観戦や応援は禁止されています。

しかしそれを無視した何十人が通路にへばりつき、真下でプレー中のチームメイトに声を送っています。

とっても迷惑です。


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先月開催された全日本選手権の録画を見返していました。

女子シングルスの決勝は伊藤美誠選手対平野美宇選手の対戦でした。

例年通りNHK Eテレがライブ中継していて、解説は福原選手と宮崎監督でした。

いきなり横道に外れますが、福原選手はスポーツキャスターのような装いではなくかわいらしい服装だったのが意外でした。

「サァ」の声は鋭いのに解説の語りは柔らかく、少し菊池桃子さんが入っているかのようでした。


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 最高の状態を表す言葉
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伊藤選手は心身ともに研ぎ澄まされていて、解説の2人はその様を「ゾーンに入っている」と形容していました。

たまに耳にすることがあり、私は漫画かアニメあたりから広まったのかと思っていました。

検索してみると、集中してうまくいっている状態を心理学でフローやゾーンと定義していて、それがスポーツ選手の調子を表す表現として取り入れられたようでした。

伊藤選手は過去のインタビューで、試合で緊張はしないと発言していたことがありました。

それだけ心臓が強いのならゾーンに入る場面も多そうです。

巷の卓球場でも試合中に「集中!」と声を出し自分にはっぱを掛けている人がいます。

具体的な選手名を挙げるのは避けますが、ちょっとやりすぎなんじゃないと思えるほど変わった形での声出しで己に気合を入れている人もいます。

あれはあれでセルフトーク(独り言)という気持ちを乗せる働きがあり、ちゃんとした心理的効果になっているそうです。


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今回はかなりタイムラグがありますが、初打ちとその後の新年会でのお話をしたいと思います。


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 寒さに対する考え
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寒い時期なので、練習の初めは多くの人は上下ジャージ姿です。

その中で若干浮いているのが、最初から短パンにTシャツになっている私です。

直前までジャージを着ていて打球前に脱いだのではなく、着替えた時点で真夏と同じ出で立ちです。

やせ我慢でそうしているのではなく、もちろん寒いです。

しかし打球するのに長い衣服は邪魔で、そのうち体が温まります。

従って最初から涼しげな格好をしていて、準備運動も床がヒエヒエで冷たいのですが寝転んで柔軟体操もしています。

ただし私は職場でも周囲の人が一枚羽織っているような室温で、シャツの袖をまくっていることが多く、体を冷却気味にするタイプなのかもしれません。

練習場に出かける際の靴下については、夏は短く冬は長くしています。

練習中は冬でも短く折り返していて、行き帰りはやはり寒いため足首を覆えるそれなりの長さがあるものを履いています。


練習場が寒くても何も問題がないかといえば、そうではありません。

指が冷たいのは嫌です。

特に私はペンなので、かじかんだ指でラケットを握ると打球したフィーリングがしっくりきません。

ドニック社からラバーウォーマーという、ラバーを温める機器が販売されています。

ラバーが冷たいと十分な性能が発揮できないのを解消する製品です。

そういうものがあることはなるほどだと思います。

それと同様、いやそれ以上に指も十分温める必要があります。


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最近は卓球シューズもカラフルになってきました。

少し前だと一番安いシューズは、わざと学校の体育館シューズに似せたような地味な作りにしていたと思えるほどのそっけないデザインでした。

今回はシューズのひもについてお話ししたいと思います。


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 安価な改善策
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みなさん、毎回シューズを履くときにひもはどうされていますか。

面倒なので結んだままの状態で足を入れている人は少なくないと思います。

私はそれをズボラであるなどと非難するつもりはありません。

ただ自分はフットワークを駆使して動き回る運命(さだめ)のペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)なので、シューズのフィット感はとてもとても大切にしています。

そのため靴ひもは毎回ほどいてから足を入れ、結び直すようにしています。

やはり正直申し上げて面倒です。

その面倒さは我慢できても、さらに嫌なのが結んだひもがいつの間にか緩んでしまったりほどけてしまうことです。

これは安全性に関わることで大変重要です。

ひもを踏みつけて転んでしまうことだってありえます。

従ってひものないミズノのウェーブメダルSP3を買いたい衝動に駆られます。

ダイヤルをカチカチ回すだけでお手軽&自在に締め付けができます。

しかしそこは脳に染み付いたケチケチ感覚が待ったをかけます。

「あの靴は高い。他に解決策はないかもっと考えろ」


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ずっと前の話ですが、講習会で指導員の方が説明されていた内容をご紹介します。

ちまたの市民大会2回戦レベルの方にはご参考になるかもしれません。


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 予測範囲を絞る
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Aさんはサーブを出したあと次の3球目を叩き込もうと備えているのですが、気持ちだけが空回りしているようにみえると指摘されていました。

戦型は私と同じペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)で、片面だけにラバーを貼っています。

多数派のシェーク裏裏なら、フォア側バック側どちらに返ってきてもそれぞれの面でドライブをかけていけますが、Aさんにはそれができません。

私もそのハンデを十分認識した上で、基本はどこに返球されてもフォアで打っていく心づもり(残念ながらあくまでも心づもりです)でいます。

片面ペンドラの意気込みとしては悪くはありませんが、出したサーブに応じてある程度は待つパターンを絞るべきだとアドバイスがありました。

どの戦型であれ、フォアから短い斜め下回転のサーブを出すというのは無難な展開としてよく見かけます。

フォアからシュート回転(体の外側へこする)の斜め下のサーブを出した場合、相手は横方向の回転が入っている分だけラケットを傾けて返球してきます。

そのためツッツキだとフォア寄りに返ってくるケースが多くなります。

レシーブから積極的にドライブ回転で返してこなさそうなレベルなら、台のバック側から40cmくらいの領域には返ってこないと決めつけてもいいのではと説明されていました。

相手が中級レベルだったり粒高ラバーのような変則ラバーの使い手だと、当てはまらない場面が増えますが、基本としてはこの予測でいいと思います。

そして逆方向の回転の場合は、予測する返球コースも逆でバック側に返ってきがちと思って待つのです。

逆方向の回転とは具体的にはバック側から出す斜め下か、フォアならYGサーブで出すカーブ回転(体の内側へこする)の斜め下になります。

これらは下回転に少し左右どちらかの横回転が混じったサーブの話です。

横回転の成分が多くなると相手もパシッと払いやすくなりますし、払っていかざるをえないとも言えます。

そうなると斜め下回転のときのような、コースをある程度絞って待つパターンが崩れてきます。

また斜め下回転でもボテボテの軌道で出してしまったサーブは、どう料理されてしまうかわかりません。

サーブはネットの上ボール1つ分くらいの高さに抑えなければならず、それより高くなってしまうと甘く危険なサービスボールになってしまいます。


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小学生と練習や試合をすることは時々ありますが、その多くは高学年でした。

少し前に試合をしたのは、卓球台が胸の高さくらいになってしまう学年の子供でした。


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 身体特性を理解する
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試合前のウォーミングアップでフォア打ちをしていると、バンビ用の低い卓球台のほうがよさそうな感じがしました。

通常の台の高さでも一応打ててはいるのですが、打球するのが顔に近い高さのためこちらが少し心配してしまいます。

車高の低いスポーツカーに乗ると、普通の車よりもスピード感が増します。

それと同様に彼らは私たちよりも何%か速く感じるボールを打球していそうです。

そして恐らく当て損なった打球が顔に当たることも多いはずです。

さて試合が始まり、ラブオール直後の相手の返球がネットにかすりました。

私はかろうじてロビングで返球しました。

そして次に食らうであろうスマッシュに備え、素早く台から距離を取りました。

しかし彼らにとってこういうロビングは苦手とするボールの一つでした。

大人のように高い位置から叩き込むことができず威力は劣ります。

加えて筋力もまだ発展途上です。

ストライクゾーンに自分の体を移動させるのも大人より苦労することでしょう。

さらにロビングに強烈なドライブ回転をかけられれば、バウンド後に勢い良く弾みそれは上級者でもときに打ちミスをしてしまいます。

体の小さい小学生には大変厳しいことは想像に難くありません。

他にもネット際の短いボールや広角にコースを打ち分けられることも弱点です。

私が対戦した同じ小学生に、フォア前へぶつ切りの下回転や斜め上回転のサーブを出している血も涙もない人がいました。

そばで見ていて「アンタそこまでやるの」と言いそうになりましたが、しばらくして気づき、そこからはバックへ普通の下回転サーブを出していました。

体に対して相対的に打球位置が高くなるので、どうしてもいかり肩フォームになりがちです。

福原選手のフォームが若干それっぽいのは、子どもの頃の猛練習が影響しているとも言われています。

まあそんな彼らにも一つだけ長所があります。

しゃがみ込みサーブが出しやすいことです。


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