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今回は卓球競技者がラケットの選定にあたり、通常は対象から除外しているラバー貼りラケットを取り上げてみたいと思います。

現在国内の用具メーカーでラバー貼りラケットを取り扱っているのは、ニッタク、バタフライ、ヴィクタスの3社です。

それほど話題にはなりませんが、各社ともに新製品をタイムリーに投入しています。


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 ニッタク
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ニッタクは「貼り上がりラケット」という呼称にしていて、伊藤美誠選手の名前を冠した製品を揃えています。

Mima S1500、S2000、S2500という3種類のシェークハンドラケットと、Mima P2000というペンホルダーが1種類あります。

末尾の数字は税抜きの希望小売価格を意味していて、数値が大きいほどグリップが凝った作りになっています。

細かい指摘をさせていただきますが、ニッタクのWebサイトを見ると¥1,500+税のような価格表示になっています。

今は総額表示が義務付けられているので、もうこの表示はアウトのはずです。

ニッタクさん、速やかに修正をしていただけたらと思います。

これらの製品には、伊藤選手のシルエットとサインをプリントしたプラスチックボールが2個付いています。

ペンホルダーは角丸形の日本式でコストを抑えるため、コルクの粒を集めて固めた圧搾(あっさく)コルクが使われています。

このMimaシリーズ以外にも、ラージボール用に表ソフトを貼ったラバー貼りラケットもシェークとペン1種類ずつが販売されています。

そちらにはボールは付いていません。


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 バタフライ
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「ラバーばりラケット」という製品カテゴリ名にしていて、充実の11種類(シェーク8、ペン3)のラインナップです。

選手モデルのラケットもあり、水谷選手と福原選手がそれぞれ1種類、張本選手は2種類あります。

ラバーはラバー貼りラケット専用のPan AsiaもしくはADDYという裏ソフトラバーを貼っていて、価格の高い製品には前者が使われています。

カタログの画像だけで現物は見ていないのですが、コストを抑えて作られている割に選手モデルは結構クールなグリップのように見えます。

ペンには中ペン(中国式ペンホルダー)もありますし、センコー1500はオールドファンには懐かしいシマシマのファストグリップが付いています。

おしりの方に向かってなだらかに下がっていくグリップはファストグリップと呼ばれています。

ラバー貼りラケットではありませんが、バタフライの昔のラケットで縞模様のファストグリップラケットは人気があったそうです。


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 ヴィクタス(VICTAS)
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ベーシックという名前で数種類のラケットが販売されています。

数種類と表現しているのは、現在ヴィクタス社のWebサイトではラバー貼りラケットのページを開こうとするとリンク先が見つからない旨のメッセージが表示されてしまうためです。

シェークにはベーシック1500Sや2000S、ペンにはベーシック1500Pや2000Pといった製品があります。

いずれもパッケージには丹羽選手の写真が印刷されています。

ペンの上位モデル2000Pは、圧搾コルクではなく天然コルクからそのまま切り出したものが使われています。


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 私の所感
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3社の製品をざっとご紹介しましたが、若干の差異はあるものの共通した仕様を強く感じています。

シェークと日ペンの2つを揃え、グリップデザインで差をつけたバリエーションにしています。

シェークと日ペンにするのは現実的でいいと思います。

しかしグリップを変えただけで価格差をつけたラインナップは疑問に感じます。

1つに絞るか同一価格の色違い程度で構わないのではないでしょうか。

ラバーは耐久性に優れラージでも使えるよう、両面に表ソフトを貼ってはどうでしょう。

本格的に競技をする方のラケットではなく、レジャー用途だからです。

さらにSDGsが重視される今、ラバー貼りラケットであっても容易に貼り替えができる仕様が好まれそうです。

ラバーがぼろぼろになったら、まるごと捨てられているラバー貼りラケットは少なくないはずです。

今の作りは、手離れが良い切り売り商品に仕上がっていて、そろそろ見直していただけたらと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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