今回は約2年前にご紹介した人を再び取り上げてみたいと思います。
加藤さん(仮名)は40代くらいの卓球愛好家です。
幅広い情報を毎回記録していて、対戦相手の癖や人物像、練習場の設備や周辺のお店など多岐に渡ります。
それらを簡潔に整理して残し、次回に参考として見返す習慣をつけています。
いろいろな気づきがあっても私達はすぐに忘れてしまいます。
感じたことで思い起こす必要があるものは書き留めておこうとしている方です。
──────────────────────
卓球愛が上昇
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2度目にお会いした際、お話を伺うと以前とは記録する内容に変化があったとのことでした。
初回のお話では予想外に幅広い分野について記していたので、それがさらに広がったのかと考えていました。
ところが実際は逆で、卓球の技術や対戦相手の詳しい特徴といった狭く深い方向に変わっていったのでした。
以前は週一の卓球でしたが、余暇の時間をより卓球に集中させることにして週二回練習場に足を運ぶようになりました。
そして今は気持ち的にも結構ハマった状態になっているのです。
仕事をしていても時々卓球のことを思い出し、早くボールを打ちたいとムズムズするとのこと。
私もたまに似たような感じになることがあります。
もしかすると加藤さんは駅のホームでチキータのシャドープレーをするくらい重症なのかもしれません。
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書いてある中身
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さて今回は記録している内容の一部を見せてもらえました。
自宅のパソコンに打ち込んだテキストをスマホに転送し、卓球場で合間にチラ見しているのです。
試合の相手それぞれに関する癖や対策が記されています。
例えば、
Aさんのバックサーブは斜め横と真横があるが、真横の場合はモーションが微妙に早めでしゃくりあげるような動きが入る。
最近フォアサイドの2度突きがバレているので左右に散らす作戦に変えてきている。
ペン粒のBさんはバック前にツッついてもエグいナックルプッシュは飛んでこない。
一方ドライブを打てば3割は反転して裏ソフトで打ってくるのでそこに注意。
どうしても1点欲しい時は粒のナックルロングサーブからの3球目を仕掛けてくる。
等々
──────────────────────
独自の工夫
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実際の文章は加藤さんだけが分かれば良い内容となっているため、理解できない記述が少なからずありました。
そのため適宜質問をしながら確認をしました。
例えば省略語を使っていて、ツッツキはTTK、投げ上げサーブはNGSという感じです。
「スミス」という表現は全く別の人から聞いたことがあったため分かりました。
映画マトリックスで同じ姿をしたスミスというキャラクターが大量に登場することに由来しています。
つまり卓球界では沢山存在するシェーク裏裏右利きの攻撃選手ということです。
「左スミス」は左利きのスミスということになります。
加藤さんもこの用語を使っていることに少し驚きました。
また名前の分からない人には、私もよくやるように似た人物の名前をつけているケースがありました。
松尾教授と書いてある方は、人工知能で有名な東大の松尾教授に似た人ということでした。
加藤さんは「あそこにいらっしゃいますね」と指し示す方向を見ると、なるほど似た人が練習中で笑ってしまいました。
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小さな取り組みの積み重ね
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ぼーっとしてると同じ人に十八番のパターンに持ち込まれ点を取られてしまいます。
そうなったあとでようやく対策を考えるのは残念なことだと加藤さんは語ります。
格上の人でも何らかの対策を試みるべきで、1本2本とより多く返球できれば一方的だった試合が少しマシな形になってきます。
特定の人への対策に加え、真似すれば有効だと思うことも書かれていました。
ロビングに対し単純に連続スマッシュするだけではなく、ストップすると見せかける仕草を入れる、あるいはシュート回転や下回転のスマッシュも混ぜるとありました。
子どもには自分がされて嫌なことは人にやらないと教えますが、卓球では他の人にも試してみるのが上達の近道です。
加藤さんのメモに私のことはどういうふうに書かれるんでしょうね。
「片面ペンで強引な強打多し。振り回して自滅するのを待てば良い」
そんな内容が思い浮かびます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
加藤さん(仮名)は40代くらいの卓球愛好家です。
幅広い情報を毎回記録していて、対戦相手の癖や人物像、練習場の設備や周辺のお店など多岐に渡ります。
それらを簡潔に整理して残し、次回に参考として見返す習慣をつけています。
いろいろな気づきがあっても私達はすぐに忘れてしまいます。
感じたことで思い起こす必要があるものは書き留めておこうとしている方です。
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卓球愛が上昇
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2度目にお会いした際、お話を伺うと以前とは記録する内容に変化があったとのことでした。
初回のお話では予想外に幅広い分野について記していたので、それがさらに広がったのかと考えていました。
ところが実際は逆で、卓球の技術や対戦相手の詳しい特徴といった狭く深い方向に変わっていったのでした。
以前は週一の卓球でしたが、余暇の時間をより卓球に集中させることにして週二回練習場に足を運ぶようになりました。
そして今は気持ち的にも結構ハマった状態になっているのです。
仕事をしていても時々卓球のことを思い出し、早くボールを打ちたいとムズムズするとのこと。
私もたまに似たような感じになることがあります。
もしかすると加藤さんは駅のホームでチキータのシャドープレーをするくらい重症なのかもしれません。
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書いてある中身
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さて今回は記録している内容の一部を見せてもらえました。
自宅のパソコンに打ち込んだテキストをスマホに転送し、卓球場で合間にチラ見しているのです。
試合の相手それぞれに関する癖や対策が記されています。
例えば、
Aさんのバックサーブは斜め横と真横があるが、真横の場合はモーションが微妙に早めでしゃくりあげるような動きが入る。
最近フォアサイドの2度突きがバレているので左右に散らす作戦に変えてきている。
ペン粒のBさんはバック前にツッついてもエグいナックルプッシュは飛んでこない。
一方ドライブを打てば3割は反転して裏ソフトで打ってくるのでそこに注意。
どうしても1点欲しい時は粒のナックルロングサーブからの3球目を仕掛けてくる。
等々
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独自の工夫
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実際の文章は加藤さんだけが分かれば良い内容となっているため、理解できない記述が少なからずありました。
そのため適宜質問をしながら確認をしました。
例えば省略語を使っていて、ツッツキはTTK、投げ上げサーブはNGSという感じです。
「スミス」という表現は全く別の人から聞いたことがあったため分かりました。
映画マトリックスで同じ姿をしたスミスというキャラクターが大量に登場することに由来しています。
つまり卓球界では沢山存在するシェーク裏裏右利きの攻撃選手ということです。
「左スミス」は左利きのスミスということになります。
加藤さんもこの用語を使っていることに少し驚きました。
また名前の分からない人には、私もよくやるように似た人物の名前をつけているケースがありました。
松尾教授と書いてある方は、人工知能で有名な東大の松尾教授に似た人ということでした。
加藤さんは「あそこにいらっしゃいますね」と指し示す方向を見ると、なるほど似た人が練習中で笑ってしまいました。
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小さな取り組みの積み重ね
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ぼーっとしてると同じ人に十八番のパターンに持ち込まれ点を取られてしまいます。
そうなったあとでようやく対策を考えるのは残念なことだと加藤さんは語ります。
格上の人でも何らかの対策を試みるべきで、1本2本とより多く返球できれば一方的だった試合が少しマシな形になってきます。
特定の人への対策に加え、真似すれば有効だと思うことも書かれていました。
ロビングに対し単純に連続スマッシュするだけではなく、ストップすると見せかける仕草を入れる、あるいはシュート回転や下回転のスマッシュも混ぜるとありました。
子どもには自分がされて嫌なことは人にやらないと教えますが、卓球では他の人にも試してみるのが上達の近道です。
加藤さんのメモに私のことはどういうふうに書かれるんでしょうね。
「片面ペンで強引な強打多し。振り回して自滅するのを待てば良い」
そんな内容が思い浮かびます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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