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ずっと前にいろいろな構え方があることについて触れました。

改めてそれらについて思うことがあったため新たに書いてみました。


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 低い目線
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個性的な構えをする人にはなんらかの理由が存在するはずです。

そういう仮説を立て、ひとまず真似てみることにしました。

ブラジルのカルデラノ選手はとても低い前傾姿勢を取ります。

目線をほぼ卓球台と同じ高さまで下げる極端なポーズです。

ただしこれは構えた直後の姿勢で、相手がサーブを出す動作に入った時は上体を起こします。

同じ動きを実際にやってみました。

まず台と同じ高さに目線を下げてみました。

これについて特に意味は見い出せませんでした。

次の動作で体を起こした時、台を俯瞰している感じが強くなったような気がしました。

視点の変化が発生するので多くの方がそうなるはずです。

つまりこれが相手サーブの動きを的確に捉えるため、カルデラノ選手が到達した最適解なのでしょうか。

ドイツのボル選手も構えは低く、顔の前に立てたラケットをかざすという特徴があります。

レシーブは最もボールを見極めなければならない場面です。

そのための各自の工夫なのかまでは正直分かりませんでした。

どちらかと言えばリズムを取るため、あるいは定形の動作をすることで気持ちを落ち着かせる意味が強いのではと解釈しています。

レシーブでボールを凝視することは大切です。

しかしそれを出す相手のモーションがどうなのかはさらに重要です。

私としてはそこに注力するため、直前の視線の移動は避けたほうが良いと考えています。


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前々回はラバーの厚さを大胆に変えようとしている方を紹介しました。

今回はペンからシェークへの転向を試みた人の話をお届けします。


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 研究という位置づけ
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佐々木さん(仮名)は、伝統的な日本式ペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

角型の単板ラケットの片面だけに特厚の裏ソフトラバーを貼っています。

ペンホルダー使いがシェークに変えようかと思う理由は以下が多いと思います。

フォアで動き回るのはキツイ、バックハンドでも打っていきたい、時代はシェークハンドだから、等々。

佐々木さんはクールな方で、何かから逃げようとする考えや世の中の多数派がどうのこうのという情緒的思考は一切気にしませんでした。

片面だけのペンドラがフットワークを駆使してフォアハンドで打つのは、傍から見ていると一生懸命さが伝わってきます。

しかし両ハンドで打つシェークのスタイルは、移動量が減り打球時の安定感が増します。

どちらが合理的なスタイルかは明らかで、それを否定する余地はありません。

そこで実際にペンからシェークに変えてみる際、どういうことになるのかを体験してみようと思いました。

佐々木さんはシェークに変えようと決断したのではありません。

週末だけにプレーする一般愛好家です。

その程度の練習量で、今のペンのレベルと同等まで達するのは不可能と割り切っていました。

トップ選手のプレーを見ると誰しもときめくでしょう。

しかしそれについて、3日くらいの練習でチキータができるようにならないかとか、10分でYGサーブが出せないかなどと安直な考えを抱く脳天気な人もいます。

佐々木さんはそういう卓球を舐めるようなことは決してしない人です。

従ってシェークへの転向は100%あり得ないと確信した上で取り組む一種の研究でした。


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2023 .05.27
現在卓球の世界選手権(個人戦)が開催中で、連日熱い試合が繰り広げられています。

主要な情報は大手メディアなどに譲り、それ以外のことや私個人の感想などについて書いてみたいと思います。


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 開催地や放送の概要
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開催地は南アフリカ共和国のダーバンという都市です。

アフリカ大陸南端から少しだけ西側にあります。

アフリカだから熱帯雨林をイメージしがちですが、緯度が高いので気候区分は温帯になります。

ただし日本のように寒暖差は大きくなく、年間を通じて穏やかで今は雨が少なく過ごしやすい場所です。

日本からは中東などからの乗り継ぎにより、ほぼ丸一日かけての移動となります。

体力もお金もかけて皆さん参加されていてご苦労さまです。

卓球台は南アフリカ共和国の国旗にちなんだ色が使われているようです。

6色中、緑と黄色を台の土台部分に配し天板は黒となっています。

黒い台は大昔はよくあったそうで、逆に今では少し珍しく感じます。

テレビ東京での放送に加えネットでの動画も視聴できます。

ネット動画は放映権の関係で特定の試合は視聴不可ということが過去にありました。

今回はそういうことはなく、あえて言えば定期的にCM映像が挿入される程度です。

ゲームごとの境目などではなく突然入りますが、この程度のCMで済むなら十分納得できます。

テレ東で放送されなかった試合もネットにはあるので、お気に入りの選手のプレーを見れるのはいいことです。


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2023 .05.13
今使っている用具はご自身に最適で満足できている人がいます。

そうではなく他により良い候補はないかと気持ちが揺れ動いている人もいます。

後者でよくあるのは、テナジー05かディグニクス05かといった似通った違いで迷っているケースです。

他方でペンからシェークに変えてみようかといった大きな違いで悩んでいる人もいます。

今回ご紹介するのはその中間くらいのお悩みを持つ方です。


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 両面に極薄ラバー
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Iさんは50代あたりと思われる男性です。

ラケットはカーボンが入った高反発で打球感がしっかり手に伝わるタイプを使っています。

特徴はそのシェークハンドラケットの両面に極薄の裏ソフトラバーを貼っている点です。

スポンジ厚が1.5mm程度の中を貼っている人ならまだ見かけることはありますが、1mmほどの極薄は珍しい存在です。

Iさんはその極薄ラバーを卒業し、両面共に真逆の2mmを超える厚さMAXのふかふかラバーに変えようか迷っていました。

現在は極薄なのであまり回転を掛けたボールではなく、ミート主体の表ソフト的な返球になっています。

それが大きな個性になっていて、パチパチ叩く打ち方は相手にやりづらさを感じさせます。

ただ打っているご本人にとっても諸刃の剣状態となっていて、それが現在の悩みのタネなのです。


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先月ユニークな形状のラケットをご紹介しました。

実際に購入した方が身近にいらっしゃっり、今回はそれについてお話したいと思います。


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 概要
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どのようなラケットかおさらいすると、楕円形ブレードの片面の端に丸い木製ボールが取り付けられた見慣れない形です。

通常のシェークハンドのような長く伸びたグリップはなく、木製ボール部分を握ります。

製造メーカーであるウイングスパン社は、このラケットの形状を「カーブライン」と命名しました。

製品としてはミルラ(弾み強め)と、ブライターレイター(弾み抑えめ)の2種類があります。

購入されたA氏は値段の高いミルラのほうを選択しました。

WRM(ワールドラバーマーケット)のWebサイトから注文し、お値段は税込みで24,200円でした。

ブライターレイターのほうであれば19,800円なのだそうです。

ラケットが納められた箱は通常のラケットとは異なる正方形でした。

中が見える透明スリットはなく紺色の落ち着いた外観でした。

A氏が購入した際は、もれなくウイングスパン社のTシャツがもらえました。

私にラケットを見せてくれた時もちょうどそのTシャツを着ていました。

製品名はミルラですが、アルファベット表記ではMYRRHでちょっと読みづらいですね。


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今回は、卓球場で出会った愛好家ご紹介シリーズとしてお届けしたいと思います。

全てそのまま書くと人物が特定されるかもしれないので、適度に加工を加えていることをご了承願います。


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 ペン速攻型の独自分類
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千葉さん(仮名)は、30代と思われる男性です。

私と同じペンホルダーの片面だけにラバーを貼った希少な存在で、しかも表ソフトという絶滅危惧種に該当します。

千葉さんはペン表を3種類に独自分類していました。

1)高速ピッチ型、2)カチコミ型、3)緩急型

1)はかつて猛威を振るった中国前陣速攻の王道とされるタイプです。

とにかく速いテンポで返球することを優先する戦法です。

千葉さんもご自身はこのスタイルを追求されています。

相手の反応を上回る球さばきで混乱させ、ときに基本から外れる打ち方もします。

千葉さんはその度合がかなり高く、正直に申し上げるとフォームが汚いのは否めません。

明らかな手打ちや猫パンチスイングを繰り出します。

フォアで打てばいいのに、フォア側へ回ってオモテ面のバックショートでバウンド直後をナックルボールで返すこともあります。

ツッツキはほとんどバウンド直後を捉えます。

私もそういうツッツキが多くて、指導員からもう少し待つ返し方も交えてはとアドバイスされたことがあります。

千葉さんのプレースタイルは高速ピッチ型ではあるものの、かなり特殊な方向に進化していった形であると言えます。

2)のカチコミ型は、中国の江加良選手のようなタイプなのだそうです。

私は江加良選手は1)の高速ピッチ型ではないのかと疑問をぶつけてみました。

千葉さん的には、江選手の一打一打にはこれで決めてやるという意志を強く感じるのだそうです。

ボールを速く回そうとする1)の特徴は保ちつつ、連打よりも一撃ぶち抜きの度合いが高いので、カチコミ型にしたとのことです。

3)の緩急型は頭脳型とも言えそうな老獪なプレーをする人です。

1)と2)は攻める気満々のアグレッシブスタイルです。

対戦相手によっては当たり外れや好不調の波が大きそうです。

それに対し3)はペン表であっても比較的安定感がありそうです。


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今回はフェイクモーションについてお話ししたいと思います。

私たちは自然な動きならこうなるというパターンを反復練習により体に覚えさせています。

考える過程が省略され素早く反応することができます。

それを逆手に取るのがフェイクモーションです。


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 どうやって惑わせているか
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最もよく見かけるのがサーブでの利用です。

打球した直後にラケットを動かす余計な動作を入れる人がいます。

馬琳選手、パーソン選手、張一博選手などは、大部分のサーブがそうなっているかと思うくらいラケットをしゃくりあげています。

下回転を掛けた切れたサーブと切れていないサーブを使い分けて出しています。

通常それだけだとラケットの移動角度で回転量がわかってしまいます。

そこでどちらの場合も打球後にまやかし動作を追加し、相手の判断を狂わせるのです。

水谷選手はそれらとは別パターンのサーブを出すことがあります。

下回転を掛けたあとラケットを下向きにして引き上げます。

その動作により横回転に見える下回転を出しているのです。

相手がこれに騙されると横回転のつもりで打ったら下回転だったため、ネットに引っ掛けて失点という結果になります。

市民大会レベルでは水谷選手のようなパターンはあまりお目にかからないと思います。

よくあるのは下回転に見せかけて返球を浮かそうとするサーブです。

なんかよくわからないけど一瞬変な動作が入ってるサーブは、少なくとも下回転の可能性は低い場合が多いと思います。

面を立て気味にし、ショックアブソーバーになった気持ちで短く止めるようにすればうまく返せるかもしれません。


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はるか昔に個性的なラケットについて取り上げたことがありました。

それらを振り返ってみると主流となるのは難しいことを改めて実感します。


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 消えていった個性派たち
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形状やグリップにささやかな特徴があるものから、見た目や扱いにおいて大幅な違いがあるものまで様々です。

それらのほとんどは残念ながら短命に終わってしまいました。

マイナーな存在ながらも成功したと思えるのは、かつてヤサカが販売していたハンドソウと、現在もニッタクが取り扱っているテナリーです。

この2つは斜め方向に取り付けられたグリップが人間工学的に理にかなっていると言われていて、一定のファンを獲得しました。

ブレード形状では最近話題になったスティガのサイバーシェイプカーボンが記憶に新しいでしょう。

派生モデルとして特殊素材を使っていない製品も投入され、今後も長期的に販売継続されていきそうな感じがあります。

今回取り上げるラケットはユニークさではかなり際立った製品です。

WRM(ワールドラバーマーケット)で取り扱いがなされている「カーブライン」というラケットです。


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連続でお話してきました卓球の不文律ですが、今回の第3回では私の周りであった事例をご紹介します。

不文律とはルールでは定められていませんが、一般にそうすべきだと考えられている暗黙の掟のようなものです。


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 不文律なので解釈は人それぞれ
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卓球の不文律で代表的なのがネットやエッジにかすって得点した場合、得点が入った側の競技者が相手に対し済まないという意思表示をするケースです。

卓球をやっている人の間ではほぼ合意が取られている行いです。

しかしそれは人によって意思表示の度合に濃淡があることを感じます。

世界選手権の映像などを見ていると、人差し指だけを上に向けて立てる、あるいは手のひらを相手に見せての無言パターンが多いと思います。

それは選手間で話す言葉が異なることや、そういうシンプルな意思表示で必要十分だという考えに基づいているのでしょう。

ですから日本人同士かつ、その辺のありふれた試合でも同様の無言ポーズは見られます。

またそういう場所での試合であれば「すみません」「ゴメン」といった言葉を返す場合もよくあります。

不文律なので明確な定義などないのですが、概ねそんな感じでいいと理解されています。

少し厄介なのは、この不文律を独自に発展解釈された方がたまにいらっしゃるようです。

そういう人物に該当しそうなのがX氏です。


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前回は卓球の不文律についてお話しをしました。

不文律とはルールでは定められていませんが、競技者が暗黙のルールとして守っているものです。

ネットインで得点したら済まなかったという意思表示をするのが代表的な例です。

今回は他の競技との比較で考えてみたいと思います。


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 叫び声は控えてほしい
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不文律はどの競技にも多寡の差はあれ存在します。

Wikipediaには野球に関する不文律が独立した項目で存在します。

野球における不文律が意識されるようになった背景には、1)相手に対する敬意、2)勝敗が(実質的に)確定した後はガツガツしない、の2つがあります。

イチロー選手がバッターボックスに立ったときバットを立てるあの動作は、威嚇と受け取られる可能性があったそうです。

メジャーリーグでのプレー前にある日本人選手がやらないほうがいいのではと助言していたそうです。

卓球ではH選手がサーブを出す前に、ルーチンとして必ずガンを飛ばすというのがありました。

それくらいは構いませんが、得点後にも相手に向かって拳を突き出し奇声を発っしていたのでイエローカードを出されたことがありました。

個人的には日本人選手は声を張り上げすぎだと思います。

それは大昔から容認されていて、ダブルスのO選手とA選手が得点する度に「ヨッシャー」と大声を張り上げて2人でくるくる円を描いていたという話を聞き、ちょっとどうかなと思ってしまいました。


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今回は不文律についてお話ししたいと思います。

ここで言う不文律とは、ルールには定められていないものの、そうすべきだと考えられている暗黙の掟です。


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 ネットイン、エッジ
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卓球の不文律として真っ先に思い浮かぶのは、自分が打ったボールがネットやエッジに触れて得点した際、済まなかったという意思表示をすることです。

相手に手のひらを見せたり、日本人同士なら「すみません」と声をかけたりします。

他の競技のバレーボールなどでもボールがネットに当たり、予期せぬ軌道に変化することはあります。

いずれも相手を陥れようと悪意を持って持ってそうしているわけではありません。

ただ卓球ではその不可抗力に対し、同情を示す仕草をするのが好ましいこととなっています。

卓球をやり始めた人がネットインをして「ラッキー」と喜んでいます。

それは自然な感情であると思います。

私はもうすっかり卓球脳になってしまっているため、今一度それをリセットして考えてみました。

ネットに激しく当たりぼてぼてのスローボールが相手側へポロッと落ちるケースは、客観的にわかりやすいどうしようもなさ感が漂います。

ラリー中、わずかにネットをかすったボールも相手の予測を狂わせ返球を困難にさせます。

私の推測ですが、前者のポトリ事例はバレーボールやテニスと比較すると卓球は顕著ではないかと思います。

見ていて本当になすすべなし、という表現がピッタリにポトンと落ちてラリー終了です。

これは流石に厳しいねということで同情を示すようになり、それが後者のわずかにネットに触れた場合にも広がったのではないかと考えています。

エッジボールも同じく、弾道が完璧にあさっての方向に飛んでしまうエッジと、コッとかするだけのエッジもあります。

でもそれらを区別せずネットインと同じように見なすようになったのだと思います。


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偉人は後世に語り継がれる名言を残します。

それだけでなく身近な人の一言が自分に大きな影響を与えることがあります。

と言うと大げさですが、まあちょっとした驚きがありましたので、それについてお話しいたします。


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 2種類の特殊ラバー
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ある日、某卓球場に行ったときのことです。

諸事情で指導員や他の参加者がしばらくの間、到着できない状態となっていました。

私だけが入室しており、みなさんが来るまで卓球マシンを使ってみることにしました。

貸出用のラケットの中に1本だけ、変則ラバー体験用のラケットがありました。

片面にアンチラバー、もう一方には粒高の1枚ラバーを貼ったラケットです。

シェークのラケットですが、私はペンホルダーなのでそれをペン持ちして使い始めました。

マシンから横回転系の短いボールを出し、それを魔球サーブを出されたという想定でアンチラバーと粒高ラバーそれぞれで返してみました。

たまたまその時だけの感触ではありますが、全体としては予想に反し粒高のほうが返しやすいかと感じました。


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