どんなスポーツでも時代の要請に応えてルールを変え、進化を続けています。
他の競技がどれだけ変わったか詳しく知っているわけではありませんが、卓球は他よりも結構変更が激しいほうではないかと思っています。
そこでこれまでルール改正で影響が大きいものを7つ抽出してみました。
そして新しいものから古いものへと順に一つずつ取り上げ、考えていくことにします。
■プラスチックボール(2014年)
みなさんもうプラボール(プラスチックボール)には慣れたでしょうか。
まだセルロイドボールを使っているところもありますが、もうすぐ無くなるのは確実なので慣れるしかありません。
「回転がかかりにくい」「ボールに伸びがない」といった意見を耳にします。
現状、各社の品質の差が大きいのが難点で、ざっくり言えば2種類に分類されるような気がします。
比較的従来のセルロイドに近いものと、肉厚でなんだかセラミック製のボールを打っているようなカッキンカッキンのタイプの2つです。
後者のほうはとってもイヤなので、セルロイドに近い打球感に早く改良していただけることを切に願います。
■有機溶剤禁止(2008年)
シンナーのようなツーンとくる液体をスポンジに塗りたくり、膨張させて弾みを増していたチューニングでしたが、北京オリンピックを最後に禁止されました。
健康に悪いと言われながらも絶大な効果に強い支持があり、長い議論の末ようやく禁止されました。
攻撃型の選手にとってはかなり大きい規制でした。
その後有機溶剤を使わないタイプが現れましたが、しばらく経ってから接着目的以外で何かを塗るのは「後加工(あとかこう)」として禁止されました。
ところが検査では引っかからない別の液体を、こっそり塗っている人が少なからずいるそうです。
目的としていた成果があったことは確かです。
ただ「後加工」全般に対する取り締まりに有効な策が打ち出せておらず、今でも卓球界の影の部分となっています。
他の競技がどれだけ変わったか詳しく知っているわけではありませんが、卓球は他よりも結構変更が激しいほうではないかと思っています。
そこでこれまでルール改正で影響が大きいものを7つ抽出してみました。
そして新しいものから古いものへと順に一つずつ取り上げ、考えていくことにします。
■プラスチックボール(2014年)
みなさんもうプラボール(プラスチックボール)には慣れたでしょうか。
まだセルロイドボールを使っているところもありますが、もうすぐ無くなるのは確実なので慣れるしかありません。
「回転がかかりにくい」「ボールに伸びがない」といった意見を耳にします。
現状、各社の品質の差が大きいのが難点で、ざっくり言えば2種類に分類されるような気がします。
比較的従来のセルロイドに近いものと、肉厚でなんだかセラミック製のボールを打っているようなカッキンカッキンのタイプの2つです。
後者のほうはとってもイヤなので、セルロイドに近い打球感に早く改良していただけることを切に願います。
■有機溶剤禁止(2008年)
シンナーのようなツーンとくる液体をスポンジに塗りたくり、膨張させて弾みを増していたチューニングでしたが、北京オリンピックを最後に禁止されました。
健康に悪いと言われながらも絶大な効果に強い支持があり、長い議論の末ようやく禁止されました。
攻撃型の選手にとってはかなり大きい規制でした。
その後有機溶剤を使わないタイプが現れましたが、しばらく経ってから接着目的以外で何かを塗るのは「後加工(あとかこう)」として禁止されました。
ところが検査では引っかからない別の液体を、こっそり塗っている人が少なからずいるそうです。
目的としていた成果があったことは確かです。
ただ「後加工」全般に対する取り締まりに有効な策が打ち出せておらず、今でも卓球界の影の部分となっています。
■11点制への変更(2001年)
試合にメリハリをつける機会を増やし、観客にアピールするための変更です。
サーブは2本ごとになり、強力なサーブだけで4本5本と連続得点して一気に挽回というケースはなくなりました。
21点制の時なら序盤で点差が大きく開いてしまい、投げやりになってしまっていたケースも少しは改善されたかもしれません。
■40mmボール(2000年)
国際卓球連盟は、観客に魅力的な競技にするためラリーの回数を増やす変更をあれこれ続けています。
その大きな改革の一つがボールの大型化でした。
これで表ソフトの前陣速攻が激減したという人がいます。
しかし実際はそれより前から減少が続いており、それを加速させた理由の一つというのが正しいようです。
40mmへの変更と比べると、最近のプラボールへの変更はこの時ほど大きくないと思います。
■サーブのトスの高さが16cm以上(1987年)
全日本男子の前監督、宮崎さんがサーブだけで得点しまくったので、それを抑制するために出されたと噂されている変更です。
一部の中高年プレーヤでトスがちゃんと上がっていないのは、この規制以前のサーブが体に染み付いてしまっているからで矯正が必要です。
■同色ラバー禁止(1983-1985年)
回転のかかるラバーとかからないラバーをそれぞれの面に貼り、双方を使い分けるだけで得点できてしまうのを防ぐための改正です。
当初は「明らかに色の違うラバーを貼ってくださいね」というお触れでした。
その頃チョコレート色や黄色のラバーが売られていて、明らかに違う色か紛らわしい色かでもめました。
そのため仕切りなおしを余儀なくされ、明るい赤と黒という現在の内容に改められました。
最初にちょっとした混乱はありましたが、これは早急にルール改正に踏み切るべき典型例だったと思います。
プレースタイルの変更を余儀なくされたり、引退に追い込まれた選手もいました。
しかし内容を考えるとやむを得なかったと考えます。
■スポンジラバー禁止(1959年)
昔はスポンジだけを貼ってプレー出来ていたそうです。
ゴム製の「ラバー」相当の部分がないのに「スポンジラバー」と呼ぶのは変ですが、卓球界ではこの呼び方が定着しているそうです。
厚さにも制限がなく、10mmのスポンジラバーは強力なボールが打てたそうです。
今の用具とは違いが大きすぎて、どんな感じだったのかもはやイメージすることができません。
とにかくすごすぎて禁止され、厚さもこの時に4mm以内と定められました。
これらルール変更の歴史をながめると、やはり古いルール改正のほうが比較的大きな問題を改善してしていることがうかがえます。
さらに思いを巡らせると今回取り上げたもの以前にも、台の大きさやネットの高さなどについて様々な議論があり、今の形に落ち着いているはずです。
その過程で例えば「ラケットを2本使うことを認めて欲しい」というのもあったのだろうと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
試合にメリハリをつける機会を増やし、観客にアピールするための変更です。
サーブは2本ごとになり、強力なサーブだけで4本5本と連続得点して一気に挽回というケースはなくなりました。
21点制の時なら序盤で点差が大きく開いてしまい、投げやりになってしまっていたケースも少しは改善されたかもしれません。
■40mmボール(2000年)
国際卓球連盟は、観客に魅力的な競技にするためラリーの回数を増やす変更をあれこれ続けています。
その大きな改革の一つがボールの大型化でした。
これで表ソフトの前陣速攻が激減したという人がいます。
しかし実際はそれより前から減少が続いており、それを加速させた理由の一つというのが正しいようです。
40mmへの変更と比べると、最近のプラボールへの変更はこの時ほど大きくないと思います。
■サーブのトスの高さが16cm以上(1987年)
全日本男子の前監督、宮崎さんがサーブだけで得点しまくったので、それを抑制するために出されたと噂されている変更です。
一部の中高年プレーヤでトスがちゃんと上がっていないのは、この規制以前のサーブが体に染み付いてしまっているからで矯正が必要です。
■同色ラバー禁止(1983-1985年)
回転のかかるラバーとかからないラバーをそれぞれの面に貼り、双方を使い分けるだけで得点できてしまうのを防ぐための改正です。
当初は「明らかに色の違うラバーを貼ってくださいね」というお触れでした。
その頃チョコレート色や黄色のラバーが売られていて、明らかに違う色か紛らわしい色かでもめました。
そのため仕切りなおしを余儀なくされ、明るい赤と黒という現在の内容に改められました。
最初にちょっとした混乱はありましたが、これは早急にルール改正に踏み切るべき典型例だったと思います。
プレースタイルの変更を余儀なくされたり、引退に追い込まれた選手もいました。
しかし内容を考えるとやむを得なかったと考えます。
■スポンジラバー禁止(1959年)
昔はスポンジだけを貼ってプレー出来ていたそうです。
ゴム製の「ラバー」相当の部分がないのに「スポンジラバー」と呼ぶのは変ですが、卓球界ではこの呼び方が定着しているそうです。
厚さにも制限がなく、10mmのスポンジラバーは強力なボールが打てたそうです。
今の用具とは違いが大きすぎて、どんな感じだったのかもはやイメージすることができません。
とにかくすごすぎて禁止され、厚さもこの時に4mm以内と定められました。
これらルール変更の歴史をながめると、やはり古いルール改正のほうが比較的大きな問題を改善してしていることがうかがえます。
さらに思いを巡らせると今回取り上げたもの以前にも、台の大きさやネットの高さなどについて様々な議論があり、今の形に落ち着いているはずです。
その過程で例えば「ラケットを2本使うことを認めて欲しい」というのもあったのだろうと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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