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HOME   »   試合  »  日本リーグ2016後期大会(2)
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前回に引き続き、大阪で開催された日本リーグ後期大会についてお話しします。

関西に出かけたE氏が11/4(金)に観戦し、そのときの内容を私が聞いたものです。


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 ヤング応援団
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入場したのは平日の午前中ということもあり、観客席はガラガラです。

リタイアされたシニアの方が多いかなと思っていると、若い男女の集団が目に飛び込んできました。

とっても若すぎて、そばに保育士さんが付き添っています。

お子様たちが応援していたのは、男子2部の藤ミレニアムでした。

ここの会社は介護サービスを行っているのですが、保育園も経営していてその園児たちが応援に来ていました。

体育館のあちこちをキョロキョロ見回している子供もいましたが、全員椅子に座ったまま、時折拍手を送っていました。

園児のみなさんには選手のプレーはどう映ったのでしょうか。

青い囲いの中にお兄さんが2人入ってきました。

台に向かい合ってガニ股で構え、変な格好でボールをビシビシビシ、そして雄叫び・・・

もしかすると動物園に出かけた感覚だったのかもしれません。


E氏はそれを横目で眺めつつトイレに向かいました。

しばらくして3名の園児がトイレに入ってきました。

男の子が2人で、女の子が1人です。

E氏は一瞬、男女どちらのトイレに入ったのか分からなくなりました。

男性用の小便器に向かって、男の子2人が用を足し始めたことを確認して安心しました。

女の子はどうしたかというと、個室のほうに向かっていました。

トイレの外には女性の保育士さんがいて、園児に聞こえるよう大きな声でやり取りをしていました。

E氏はトイレを出る際、園児3名以外に使用者はいなかったため、保育士さんに「中に入っても大丈夫ですよ」と声をかけようか迷いました。

しかし余計なお世話かもしれないと考え、結局何も言わずに立ち去りました。

その日の夜、宿泊先のベッドの上でE氏は考えを巡らせていたそうです。

女性が男性トイレに入っても通報されることはないでしょうから、保育士さんに声をかけておけばよかったと後悔したそうです。

いずれにせよ保育士さんも大変ですね。

ちびっ子たちの応援にも関わらず、チームはストレート負けを喫しました。

試合終了後、園児と選手双方が手を振っていて、そこは微笑ましいシーンだったそうです。


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 憧れのバックハンドドライブ
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E氏は私と同じペンホルダーで、ペンの選手を見たかったそうです。

日本リーグは常に数試合が同時進行で行われますが、一般的にペンやカットといった少数派の戦型を見たいのなら、試合数が多いときが狙い目です。

逆に試合数が少ないと損した気分になるかと言えばそうでもなく、じっくり観戦したい人なら気にならないというケースもあります。

E氏が注目していたのは、愛知工業大学の松下大星選手でした。

ペンホルダーで両面ドライブの選手です。

同じ戦型の選手は他にもいますが、松下選手は角型のラケットを使っているという特徴があります。

長細いラケットは重心が先端寄りになり、ドライブやスマッシュの威力が向上します。

一方で同じ重量の丸型ラケットより重く感じ、特に両面にラバーを貼ると腕や手首への負担は厳しいものがあります。

松下選手がバック側に来たツッツキを、裏面バックハンドドライブでバシューンと叩き込むと、もうそれで決まってしまう場面がありました。

ミドルに来た短いボールも、フォア側へすすっと動いて鮮やかに裏面台上ドライブ、いやーしびれます憧れますね。

オーソドックスな角型ペン選手はフォアハンドの一発は怖いものの、フォアに飛びついたあとバックに返されると弱点が現れます。

松下選手の場合、同じことをやるとバックからもフォアと同じ強烈なボールが返ってきて、片面ペンドラ対策の定石が通用しません。


ちなみにこの試合の対戦相手は、お兄さんの松下海輝選手でした。

お兄さんは日鉄住金物流に所属し、普通の右シェーク裏裏の選手です。

こういう兄弟や姉妹対決はたまにあり、過去には石川選手の姉妹対決も実現しました。


当たり前と言ってしまえばそれまでですが、みなさん卓球の上級選手なので、とんでもないボールが行き交います。

東京アートの大矢選手はフォームがかなり崩れているように見え、市民クラブの年配コーチあたりから真っ先に注意を受けそうです。

それでいて試合が始まると、ブチ切れで出された短いサーブも台上バックハンドドライブで鮮やかに払っていきます。

何千回も打ち続けて今回の試合のその一発があるはずです。

上級者のようなボールが打てたらいいなと思ったものの、週1回2時間の卓球をするだけのE氏は現実に戻るのも早く、翌日は再び関西の観光へと出かけていったそうです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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