少し前に、練習場で二三度お会いしたことがあるTさんと世間話をしていました。
Tさんは定年退職してから卓球を始め、あちこちで行われている試合にも足を運んでいるそうです。
その際に心がけていることは「できるだけお金をかけない」ということです。
Tさんのご家庭は決して裕福ではありませんが、かといって困窮しているわけでもありません。
ただ安く済ませることができるのであれば、それを優先する考えにしているとのことです。
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知恵を絞って出費を抑える
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例えば学生リーグの試合を見るのはタダですし、日本リーグでも無料の日を選んで出かけるそうです。
有料の試合では当然一番安い席を選び、距離が離れている分は双眼鏡で補います。
大会のパンフレットは有料であれば購入を見送ります。
必ず事前にネットで調べ、必要情報だけスクラップブックのようにプレゼン用ソフトで編集し印刷して携帯するそうです。
使用する用紙は正式印刷に失敗した紙の裏面を使い、コストの安いモノクロで出力するという徹底ぶりです。
(スマホは維持費が高いのでお持ちでないそうです)
Tさんの節約術の紹介は続きます。
チケットショップを回ったり回数券を買って交通費を抑え、台所でドリンクを作って自動販売機ではなるべく飲み物を買わないようにしています。
もうなんだかお金を節約する以上に、倹約的な行動ができていること自体に快感を覚えているそうです。
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お値打ち感の追求
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私もTさんに似ているところはあります。
新幹線に乗る時、駅弁はとてつもなく高いので、できればほか弁を買うようにしています。
六本木ヒルズの森タワーに登るのはお金がかかりますが、都庁の展望室なら無料です。
でも一見割高に思えても、なるほどと感じるものはあります。
例えば野球を観戦している時、場内を巡回しながら販売されているビールがそうです。
同じ銘柄・量の缶ビールをスーパーで買うと半値以下で済みます。
しかし重そうなタンクを背負い、自由席の急な階段を登って自分のところまで来てくれます。
そしてひざをついて注いでもらえ、あの制服にあの笑顔でお礼を言われると、もっと払ってもいい気分になってしまいます。
そしてついつい、肩の部分にぶら下げているおつまみも頼んでしまう・・・
デキる女性販売員は単に「ビールいかがですか」と言うだけでなく、脈の有りそうな男性にしっかりアイコンタクトを送っています。
声をかけようか躊躇しているシャイなおじさんもいます。
そういう人にレーザービームのような視線を当てればイチコロ、、、おっと、脱線しすぎたので、話を卓球の試合に戻します。
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無料の試合でも見応えがある
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Tさんは、必ずしもトップ選手の試合が一番面白いわけではないというご意見で、それには私も同感です。
学生リーグの二部あたりの試合で最後の対戦まで回り、お互いがビビりあっている状況になることがあります。
決めにいって失敗するのを恐れ、とにかく相手コートに入れようとするのでラリーが続きます。
これは観戦者にとって面白い展開です。
ドライブマン対カットマンだと、とんでもない山なりのループドライブでつなぎにつなぎまくり、それをカットマンの選手が狙い撃つのですが、手が縮こまっていてミスしてしまうなんてのもあります。
観客席から見ていると、別に命がかかっているわけでもないし、そんなにガチガチにならないでと願ってしまいます。
そういう私はどうかというと、万年補欠でリーグ戦で試合をした経験はゼロです。
私の実力ならどうあがいても無理ですが、そこそこの選手なら自分が実戦に出場できるチームにいるということは、人生経験上とても大切なように思えます。
勝っても負けても貴重な思い出になり、それぞれに得るものがあるはずだからです。
沢山の観客が詰めかけるトップ選手の試合は確かにハイレベルで、お金を払う価値はあります。
大勢の歓声や雰囲気は独特のものがあります。
しかしそれ以外の試合でも見方によってはいろいろ楽しめます。
卓球の観戦は経済的に済ませることを優先していたが、無料だから今ひとつということではないとTさんが納得されていてい嬉しくなりました。
学生リーグでもあれだけ緊張してしまうのですから、世界選手権だと選手は夜眠れなくなっても不思議ではありません。
先月の大会で活躍した平野選手は、以前と比べると最近の成績にやや振るわない部分もあったのですが、大舞台でちゃんと結果を出したのはすごい精神力と言わざるを得ません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
Tさんは定年退職してから卓球を始め、あちこちで行われている試合にも足を運んでいるそうです。
その際に心がけていることは「できるだけお金をかけない」ということです。
Tさんのご家庭は決して裕福ではありませんが、かといって困窮しているわけでもありません。
ただ安く済ませることができるのであれば、それを優先する考えにしているとのことです。
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知恵を絞って出費を抑える
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例えば学生リーグの試合を見るのはタダですし、日本リーグでも無料の日を選んで出かけるそうです。
有料の試合では当然一番安い席を選び、距離が離れている分は双眼鏡で補います。
大会のパンフレットは有料であれば購入を見送ります。
必ず事前にネットで調べ、必要情報だけスクラップブックのようにプレゼン用ソフトで編集し印刷して携帯するそうです。
使用する用紙は正式印刷に失敗した紙の裏面を使い、コストの安いモノクロで出力するという徹底ぶりです。
(スマホは維持費が高いのでお持ちでないそうです)
Tさんの節約術の紹介は続きます。
チケットショップを回ったり回数券を買って交通費を抑え、台所でドリンクを作って自動販売機ではなるべく飲み物を買わないようにしています。
もうなんだかお金を節約する以上に、倹約的な行動ができていること自体に快感を覚えているそうです。
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お値打ち感の追求
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私もTさんに似ているところはあります。
新幹線に乗る時、駅弁はとてつもなく高いので、できればほか弁を買うようにしています。
六本木ヒルズの森タワーに登るのはお金がかかりますが、都庁の展望室なら無料です。
でも一見割高に思えても、なるほどと感じるものはあります。
例えば野球を観戦している時、場内を巡回しながら販売されているビールがそうです。
同じ銘柄・量の缶ビールをスーパーで買うと半値以下で済みます。
しかし重そうなタンクを背負い、自由席の急な階段を登って自分のところまで来てくれます。
そしてひざをついて注いでもらえ、あの制服にあの笑顔でお礼を言われると、もっと払ってもいい気分になってしまいます。
そしてついつい、肩の部分にぶら下げているおつまみも頼んでしまう・・・
デキる女性販売員は単に「ビールいかがですか」と言うだけでなく、脈の有りそうな男性にしっかりアイコンタクトを送っています。
声をかけようか躊躇しているシャイなおじさんもいます。
そういう人にレーザービームのような視線を当てればイチコロ、、、おっと、脱線しすぎたので、話を卓球の試合に戻します。
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無料の試合でも見応えがある
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Tさんは、必ずしもトップ選手の試合が一番面白いわけではないというご意見で、それには私も同感です。
学生リーグの二部あたりの試合で最後の対戦まで回り、お互いがビビりあっている状況になることがあります。
決めにいって失敗するのを恐れ、とにかく相手コートに入れようとするのでラリーが続きます。
これは観戦者にとって面白い展開です。
ドライブマン対カットマンだと、とんでもない山なりのループドライブでつなぎにつなぎまくり、それをカットマンの選手が狙い撃つのですが、手が縮こまっていてミスしてしまうなんてのもあります。
観客席から見ていると、別に命がかかっているわけでもないし、そんなにガチガチにならないでと願ってしまいます。
そういう私はどうかというと、万年補欠でリーグ戦で試合をした経験はゼロです。
私の実力ならどうあがいても無理ですが、そこそこの選手なら自分が実戦に出場できるチームにいるということは、人生経験上とても大切なように思えます。
勝っても負けても貴重な思い出になり、それぞれに得るものがあるはずだからです。
沢山の観客が詰めかけるトップ選手の試合は確かにハイレベルで、お金を払う価値はあります。
大勢の歓声や雰囲気は独特のものがあります。
しかしそれ以外の試合でも見方によってはいろいろ楽しめます。
卓球の観戦は経済的に済ませることを優先していたが、無料だから今ひとつということではないとTさんが納得されていてい嬉しくなりました。
学生リーグでもあれだけ緊張してしまうのですから、世界選手権だと選手は夜眠れなくなっても不思議ではありません。
先月の大会で活躍した平野選手は、以前と比べると最近の成績にやや振るわない部分もあったのですが、大舞台でちゃんと結果を出したのはすごい精神力と言わざるを得ません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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