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若年層を中心にテレビ離れが進んでいると言われています。

ただし今月に限っては、テレビの前に張り付く人が沢山いるそうです。

なんでも変わった形の選挙が行われたり、地球の裏側でスポーツの催しがあるそうです。

私はその手の方面にあまり関心がなく、世間の皆様の興奮をよそに、GW期間中に行われた世界選手権の録画映像を少しずつ見返しています。


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 表に見えない貢献
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今回女子は堂々の銀メダルに輝きました。

エースの福原選手を欠いて戦力的に厳しい状況だったので、喜びもひとしおだったと思います。

この結果について、福原選手が出なくても2位になれたんだという人がいます。

試合に出場したメンバーを見るとその通りです。

しかし2位になれたのは、決勝まで中国と当たらなかったというのが最大の理由です。

なぜそうなったかというと、福原選手のランキングがチームランクに貢献していて、中国に次いで2位だったため決勝まで対戦がなかったのです。

従って試合には出なかったが福原選手の存在があってこそ、この好位置を獲得できたことになります。

他には、決勝に到るまでの組み合わせに比較的恵まれたことや、自国開催のため他国に見えない場所で大会中もマル秘練習ができたこと、などの好条件がありました。

そして最後になって申し訳ありませんが、選手のすばらしい頑張りがあり、見事に準優勝という結果を残すことができました。


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 少数派の存在感
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今回も戦型のバリエーションを持たせるということで、カットマンの石垣選手が代表に選ばれました。

卓球の場合こういった視点での起用は珍しくなく、それなりに対戦相手にプレッシャーをかけることができます。

どの相手と戦うかオーダー発表まで分からないので、対策を講じておかなければなりません。

この点でも福原選手がいたとすれば、相手国により負担をかけることができたはずです。

彼女はバック面に若干粒が高めの表ソフトを貼り、少数派の存在です。

そして用具に加えプレースタイルも個性的なため、彼女の存在はやっかいです。

今回の日本の対戦相手国は、福原選手対策をやらずに済み少し気が楽だったかもしれません。


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 「再度対戦したら」は言い訳
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みなさんだってありますよね。

たとえ自分と実力に差がなくても、いつもの練習相手とはちょっと違うスタイルの人だと手こずってしまうことが。

試合前のフォア打ちでこの人変わってるなぁと気付き、ラケットを確認すると、フォアが1枚ラバーでバックが表ソフトだったことがありました。

まだ試合は始まっていないのに、見慣れない用具を使っているだけで不安を抱かせます。

相手が一般的なシェーク裏裏であっても1ゲーム目は情報収集を兼ね、様子見的なプレーになることがあります。

ところがフォアもバックも少数派のラバーだと、ボールに慣れるのに精一杯で余裕がありません。

このボールはそこそこのナックル、あっこれは超どナックルと分かっても、ネットにかけてしまうことが何本もありました。

相手の得点パターンも分析しなくてはなりません。

フォア前に絶妙のストップをしてきたり、いかり肩のポーズで叩きこむと思わせておき、0.1秒遅らせて逆モーションの軽いシュートボールで流し打ち、等々。

あっさり負けてしまいましたが、もう一度対戦できたらここまで差はつかないはず、、、それは誰しも思うことでしょう。

冷静にスコアを見つめ、大差で負けた事実を噛みしめるべきです。


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 勝つためには相手を知り尽くす
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試合に出るメンバーを選ぶ時、同程度の実力なら左利きや少数派の戦型を選ぶという考えにはうなずけます。

福岡選手がかつて世界選手権で起用され、秘密兵器として活躍しました。

王子サーブの名手でサーブだけでも得点できてしまい、バック側の粒高ラバーで撹乱するというユニークなスタイルでした。

サーブと言えば、松平選手のしゃがみ込みサーブも話題になりました。

最近は思ったほどしゃがみ込みサーブを多用しないので、見ている側としては少し残念に思います。

その理由は、みんなあのサーブに対し徹底的に対策を講じていることに他なりません。

何も事前準備することなく、あのサーブを食らうとひとたまりもありません。

各国の選手は繰り返しビデオ映像を見て、しつこいほど練習をしているのです。


一般的な部活においても、部内リーグで上位に上がりたければ、周りのメンバーを徹底研究することです。

まずは一番身近なところから結果を出すことが重要で、練習仲間への対策は他校の選手にもどこかに活かせるはずです。

ずっと補欠だった私が言うと説得力に欠けるのですが、それは本人の力不足であり、考え方は正しいと信じています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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