「もっと考えろ」が口癖のかつての私の上司だったAさん。
あらゆるものについて疑問を持たずにはいられず、のほほんとしている私達に「思考停止していないか」とはっぱをかけます。
そこで少しだけAさんの言葉に従い、卓球用具についてもっと考えてみたいと思います。
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卓球には卓球シューズなのか
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以前、卓球をする際に履くシューズは、バドミントンやバレーボールのシューズでもいいとお話ししました。
その理由としては、シューズは卓球協会の公認が不要なことや、クッション性能など特定の機能を重視する人には、いろんな選択肢があることをお伝えしたかったためでした。
それは決して卓球シューズがダメだと言っているわけではありません。
卓球シューズと謳うだけあって、各社はプレーの特性に最適化したシューズを開発しています。
そこでこの「卓球に最適化した」という点について、もっと深く考えてみます。
よくある動きはすり足のフットワークで、左右の動きの割合が多いと思います。
カットマンならそれに加え前後の動きも大切です。
さらに私のような片面ペンホルダーの場合、フォアに大きく飛びつくことはとても重要です。
そのため一番良くすり減るのが、利き足ではない足の親指の付け根部分です。
飛びついて交差させた足を軸にして、体をひねるときに最も力がかかるためです。
こういった要件を満たすシューズは、現実の卓球競技者に最適な製品なのでしょうか。
私の答えはYESアンドNOです。
そこそこのフットワークができる方については、然るべきシューズだと思います。
しかしシニアの方などを中心に、卓球に典型的な動きをされていない方もたくさんいらっしゃいます。
それなのに単に卓球をするからという理由で卓球シューズを選んでいるのは、ベストの選択をしていないように思えます。
実際の動きを考えると、フィットネスシューズなんかのほうが好ましいのではないでしょうか。
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効果が実感できない通気口
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私はクッション性能重視のため、現在バレーボールシューズを履いています。
そのシューズにはソール中央にくぼみがあり、くぼみの奥のメッシュ部分から悪臭の放出もとい通気が行われています。
通気性の向上というのはそれが期待できる構造にしただけではなく、なんらかの実験によって効果が確認されているはずです。
でも履いている本人はどうかというと、ほとんどというか全く実感が無いというのが正直な意見です。
メッシュ部分に対応する土踏まずの辺りに、わずかでも涼しさを感じることができればうれしいのですがちょっと残念です。
通気性を実感できるのは、靴底ではなく靴の上部を覆う部分に網目状の素材がたくさん使われている場合です。
ずっと前に履いていたシューズは先から3分の1が密閉された状態で、その次に履いたシューズは先の部分まで通気性抜群でした。
履き比べると快適さが段違いで、特に夏場はありがたかったです。
靴の裏側に通気する仕組みを設けるのは、そうしていますよとアピールすることが主で、使用者の快適さにはあまり繋がっていないように思えます。
デザイン性も兼ねてそうしているのかもしれません。
デザインを考えるのなら、あの黄土色のゴムをもっとクールな色に変えるほうが効果的ではないでしょうか。
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研ぎ澄まされた指先の感覚
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次はやや狭い範囲の話になりますが、日本式ペンホルダーのコルクグリップに関するものです。
コルクグリップには2種類あり、天然コルクそのままを使ったものと、コルクの粒を固めた圧搾(あっさく)コルクを使ったものがあります。
一般には前者のグリップを使ったラケットが多く、見栄えが良くて加工がし易いという特徴があります。
後者のほうについては、価格が安いただそれだけとおっしゃる方がいます。
私はそれ以外にも重要な利点があると考えています。
それは硬いが故、力を込めて握った時のブレが少なくなるということです。
ペンであれシェークであれ、私達はプレー中にラケットを強く握ったり軽く握ったり変化させます。
前者のコルクは柔らかいので力を込めて握った際、ごくわずかですが凹みが生じます。
後者のコルクはほとんどそれがなく木材に近い感触です。
絶妙のタッチを重視する人で、人差し指の当たる部分を圧搾コルクや木に変えている人がいるそうです。
人差し指を引っ掛ける部分は、人によって削り方に大きく違いが出ます。
そのことを重視して加工しやすいコルクで、しかも一番柔らかいものを使っているようです。
私はどうしているかというと、かすかに凹むことを認識していますが、その部分を加工しようという考えまでには至っていません。
別に全日本で優勝を狙っているわけではなく、日によっては中国式に変えてみるといった趣味の卓球だからです。
ただあの部分の微妙な感覚はとても大切なのは分かります。
アテネオリンピック金メダリストのユスンミン選手も、グリップの先に薄いコルクシートを貼り付けて微調整していたそうですから。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
あらゆるものについて疑問を持たずにはいられず、のほほんとしている私達に「思考停止していないか」とはっぱをかけます。
そこで少しだけAさんの言葉に従い、卓球用具についてもっと考えてみたいと思います。
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卓球には卓球シューズなのか
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以前、卓球をする際に履くシューズは、バドミントンやバレーボールのシューズでもいいとお話ししました。
その理由としては、シューズは卓球協会の公認が不要なことや、クッション性能など特定の機能を重視する人には、いろんな選択肢があることをお伝えしたかったためでした。
それは決して卓球シューズがダメだと言っているわけではありません。
卓球シューズと謳うだけあって、各社はプレーの特性に最適化したシューズを開発しています。
そこでこの「卓球に最適化した」という点について、もっと深く考えてみます。
よくある動きはすり足のフットワークで、左右の動きの割合が多いと思います。
カットマンならそれに加え前後の動きも大切です。
さらに私のような片面ペンホルダーの場合、フォアに大きく飛びつくことはとても重要です。
そのため一番良くすり減るのが、利き足ではない足の親指の付け根部分です。
飛びついて交差させた足を軸にして、体をひねるときに最も力がかかるためです。
こういった要件を満たすシューズは、現実の卓球競技者に最適な製品なのでしょうか。
私の答えはYESアンドNOです。
そこそこのフットワークができる方については、然るべきシューズだと思います。
しかしシニアの方などを中心に、卓球に典型的な動きをされていない方もたくさんいらっしゃいます。
それなのに単に卓球をするからという理由で卓球シューズを選んでいるのは、ベストの選択をしていないように思えます。
実際の動きを考えると、フィットネスシューズなんかのほうが好ましいのではないでしょうか。
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効果が実感できない通気口
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私はクッション性能重視のため、現在バレーボールシューズを履いています。
そのシューズにはソール中央にくぼみがあり、くぼみの奥のメッシュ部分から悪臭の放出もとい通気が行われています。
通気性の向上というのはそれが期待できる構造にしただけではなく、なんらかの実験によって効果が確認されているはずです。
でも履いている本人はどうかというと、ほとんどというか全く実感が無いというのが正直な意見です。
メッシュ部分に対応する土踏まずの辺りに、わずかでも涼しさを感じることができればうれしいのですがちょっと残念です。
通気性を実感できるのは、靴底ではなく靴の上部を覆う部分に網目状の素材がたくさん使われている場合です。
ずっと前に履いていたシューズは先から3分の1が密閉された状態で、その次に履いたシューズは先の部分まで通気性抜群でした。
履き比べると快適さが段違いで、特に夏場はありがたかったです。
靴の裏側に通気する仕組みを設けるのは、そうしていますよとアピールすることが主で、使用者の快適さにはあまり繋がっていないように思えます。
デザイン性も兼ねてそうしているのかもしれません。
デザインを考えるのなら、あの黄土色のゴムをもっとクールな色に変えるほうが効果的ではないでしょうか。
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研ぎ澄まされた指先の感覚
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次はやや狭い範囲の話になりますが、日本式ペンホルダーのコルクグリップに関するものです。
コルクグリップには2種類あり、天然コルクそのままを使ったものと、コルクの粒を固めた圧搾(あっさく)コルクを使ったものがあります。
一般には前者のグリップを使ったラケットが多く、見栄えが良くて加工がし易いという特徴があります。
後者のほうについては、価格が安いただそれだけとおっしゃる方がいます。
私はそれ以外にも重要な利点があると考えています。
それは硬いが故、力を込めて握った時のブレが少なくなるということです。
ペンであれシェークであれ、私達はプレー中にラケットを強く握ったり軽く握ったり変化させます。
前者のコルクは柔らかいので力を込めて握った際、ごくわずかですが凹みが生じます。
後者のコルクはほとんどそれがなく木材に近い感触です。
絶妙のタッチを重視する人で、人差し指の当たる部分を圧搾コルクや木に変えている人がいるそうです。
人差し指を引っ掛ける部分は、人によって削り方に大きく違いが出ます。
そのことを重視して加工しやすいコルクで、しかも一番柔らかいものを使っているようです。
私はどうしているかというと、かすかに凹むことを認識していますが、その部分を加工しようという考えまでには至っていません。
別に全日本で優勝を狙っているわけではなく、日によっては中国式に変えてみるといった趣味の卓球だからです。
ただあの部分の微妙な感覚はとても大切なのは分かります。
アテネオリンピック金メダリストのユスンミン選手も、グリップの先に薄いコルクシートを貼り付けて微調整していたそうですから。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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