2011 .10.01
今回は「おめぐみ点」について考えてみたいと思います。
おめぐみ点とは私が勝手に名付けたもので、一般的に浸透した呼称はありません。
わざとミスをして相手に点数を与える行為のことです。
まだ卓球を始めたばかりの方は、八百長行為なのかと驚かれるかもしれません。
おめぐみ点それ自体は決して八百長ではありません。
これは以下の2つのケースで行われる行為です。
おめぐみ点とは私が勝手に名付けたもので、一般的に浸透した呼称はありません。
わざとミスをして相手に点数を与える行為のことです。
まだ卓球を始めたばかりの方は、八百長行為なのかと驚かれるかもしれません。
おめぐみ点それ自体は決して八百長ではありません。
これは以下の2つのケースで行われる行為です。
1.点差が大きく開いた時(ほとんど 10-0 の時に見られます)
2.審判のミスジャッジの後
順番が前後して申し訳ありませんが、まず2.のケースについて説明します。
2.のケースはめったにお目にかかることはありません。
A選手とB選手の試合で、審判のミスによりA選手に点が入ったとします。
B選手は審判に抗議しますが、それは受け入れられませんでした。
この時、得点が入ったA選手も誤審だと思った場合、次のボールをわざとミスしてB選手に得点を与えることがあります。
要するに本来あるべき得点差にしようという考えです。
私は1度だけ見たことがあります。その際、周囲の観客はフェアプレイを見た時のように拍手をしていました。
(逆に審判の方は辛いですね)
次に割と見かける1.のケースについて説明します。
今年5月に行われた世界選手権のテレビ放送でも2度目にしました。
そしていずれもスコアが 10-0 の時でした。
これは 11-0 という片方が無得点でそのゲームを終わらせるのは良くないという考えがあるためです。
以前、卓球ではボールがネットインした時に謝るポーズを示すのがマナーになっていると説明しました。
不可抗力で発生した現象に、済まない気持ちを表す一種の紳士的な行為と考える人もいます。
私はこのような考えが広がって、おめぐみ点を与えるのも半ばマナーになってきているのではないかと思っています。
ということは、私はおめぐみ点について肯定派と思われるでしょうか?
卓球初心者の彼女とデートして、ラウンドワンで試合をする時は1ゲーム4点ぐらいおめぐみ点を奮発するでしょう。
全ゲーム 11-0 だと口を利いてもらえなくなる恐れがありますので・・・
真剣勝負では、おめぐみ点は一切与えるべきではありません。
1点たりとも無駄にせず、完璧に相手を叩きのめすべきです。
一方的にやられた選手にとって、0-11 と 1-11 は気分的に何か違いはあるでしょうか?
私は同じだと思います。
おめぐみ点は配慮ではなく、侮辱のようにすら思えます。
すみません。ちょっときつい口調でしたでしょうか。
卓球の場合、得点の上限が決まっているので 11-0 でも構いません。
野球など上限のないスポーツだと、とんでもない点差の試合があります。
高校野球の予選で 71-0 のコールドゲームなんてのがあり、おそらく勝っている方は途中で手抜きをしたと思います。
そうしないと試合が終わりませんからね。
そういった場合は相手を馬鹿にしたわけではないのでOKだと思います。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ネットインのボールに済まないという意思表示をするのは、共通のマナーとして広まっていますが、おめぐみ点については与えない選手もそれなりにいます。
ちなみに昔、関◯学生リーグでラブゲーム(全ゲーム0点)というのを見たことがあります。
規模の小さい大学では選手の実力うんぬん以前に、部員が入ってくれないと部が存続しないというところがあります。
そういった場合、まれに初心者の選手がリーグ戦に出場することがあり、ラブゲームとなってしまいました。
実際ラブゲームというのは難しいものです。
最初はレシーブをことごとくミスしていましたが、初心者と分かると普通の球を出すようになりました。
結果的にこれがラブゲームになった要因の一つだったと思います。
へたに回転をかけたサーブを出すと、たまに不可解な回転で返球されることがあり、ミスに繋がることがあります。
普通のボールを出せば素直な球が返ってくるので、それをスマッシュではなく適当な打ちにくい場所へ返すことを繰り返していると、結果的にラブゲームとなりました。
例え相手が初心者でも学生リーグというのは真剣勝負ですので、おめぐみ点を与えなかった選手に私は心の中で拍手を贈りました。
別に初心者の選手も、その試合がトラウマになるなんてことは決してないはずです。
私は真剣勝負における1.のケースのおめぐみ点には絶対反対です。
2.のケースは、選手がそれぞれ判断すればいいと思います。
ただ、1.のおめぐみ点を与える選手は多いと思いますし、その選手や行為を非難したいとまで考えているわけではありません。
ちょっと唐突かもしれませんが、今回、サムソノフ選手が国際卓球連盟の選手会長に選任されました。
もし彼と話す機会があれば(^ ^;)、ガチンコ勝負でのおめぐみ点はやめるよう、各国の選手と考えてもらえないか伝えたいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
2.審判のミスジャッジの後
順番が前後して申し訳ありませんが、まず2.のケースについて説明します。
2.のケースはめったにお目にかかることはありません。
A選手とB選手の試合で、審判のミスによりA選手に点が入ったとします。
B選手は審判に抗議しますが、それは受け入れられませんでした。
この時、得点が入ったA選手も誤審だと思った場合、次のボールをわざとミスしてB選手に得点を与えることがあります。
要するに本来あるべき得点差にしようという考えです。
私は1度だけ見たことがあります。その際、周囲の観客はフェアプレイを見た時のように拍手をしていました。
(逆に審判の方は辛いですね)
次に割と見かける1.のケースについて説明します。
今年5月に行われた世界選手権のテレビ放送でも2度目にしました。
そしていずれもスコアが 10-0 の時でした。
これは 11-0 という片方が無得点でそのゲームを終わらせるのは良くないという考えがあるためです。
以前、卓球ではボールがネットインした時に謝るポーズを示すのがマナーになっていると説明しました。
不可抗力で発生した現象に、済まない気持ちを表す一種の紳士的な行為と考える人もいます。
私はこのような考えが広がって、おめぐみ点を与えるのも半ばマナーになってきているのではないかと思っています。
ということは、私はおめぐみ点について肯定派と思われるでしょうか?
卓球初心者の彼女とデートして、ラウンドワンで試合をする時は1ゲーム4点ぐらいおめぐみ点を奮発するでしょう。
全ゲーム 11-0 だと口を利いてもらえなくなる恐れがありますので・・・
真剣勝負では、おめぐみ点は一切与えるべきではありません。
1点たりとも無駄にせず、完璧に相手を叩きのめすべきです。
一方的にやられた選手にとって、0-11 と 1-11 は気分的に何か違いはあるでしょうか?
私は同じだと思います。
おめぐみ点は配慮ではなく、侮辱のようにすら思えます。
すみません。ちょっときつい口調でしたでしょうか。
卓球の場合、得点の上限が決まっているので 11-0 でも構いません。
野球など上限のないスポーツだと、とんでもない点差の試合があります。
高校野球の予選で 71-0 のコールドゲームなんてのがあり、おそらく勝っている方は途中で手抜きをしたと思います。
そうしないと試合が終わりませんからね。
そういった場合は相手を馬鹿にしたわけではないのでOKだと思います。
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ネットインのボールに済まないという意思表示をするのは、共通のマナーとして広まっていますが、おめぐみ点については与えない選手もそれなりにいます。
ちなみに昔、関◯学生リーグでラブゲーム(全ゲーム0点)というのを見たことがあります。
規模の小さい大学では選手の実力うんぬん以前に、部員が入ってくれないと部が存続しないというところがあります。
そういった場合、まれに初心者の選手がリーグ戦に出場することがあり、ラブゲームとなってしまいました。
実際ラブゲームというのは難しいものです。
最初はレシーブをことごとくミスしていましたが、初心者と分かると普通の球を出すようになりました。
結果的にこれがラブゲームになった要因の一つだったと思います。
へたに回転をかけたサーブを出すと、たまに不可解な回転で返球されることがあり、ミスに繋がることがあります。
普通のボールを出せば素直な球が返ってくるので、それをスマッシュではなく適当な打ちにくい場所へ返すことを繰り返していると、結果的にラブゲームとなりました。
例え相手が初心者でも学生リーグというのは真剣勝負ですので、おめぐみ点を与えなかった選手に私は心の中で拍手を贈りました。
別に初心者の選手も、その試合がトラウマになるなんてことは決してないはずです。
私は真剣勝負における1.のケースのおめぐみ点には絶対反対です。
2.のケースは、選手がそれぞれ判断すればいいと思います。
ただ、1.のおめぐみ点を与える選手は多いと思いますし、その選手や行為を非難したいとまで考えているわけではありません。
ちょっと唐突かもしれませんが、今回、サムソノフ選手が国際卓球連盟の選手会長に選任されました。
もし彼と話す機会があれば(^ ^;)、ガチンコ勝負でのおめぐみ点はやめるよう、各国の選手と考えてもらえないか伝えたいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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