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今回は2月16日から18日にかけて行われた大阪オープンについてお話しします。

レポートしてくれたのは、以前も関西の試合について話を聞かせてもらったX氏です。

大阪オープンの正式名称は「大阪国際招待卓球選手権大会」です。

今回で57回目を迎える由緒ある試合です。

「国際招待」ということで海外の選手も参加していますが、今回は優勝候補筆頭というほどのメンバーではなく、参加者も数名にとどまっています。


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 会場の模様
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会場はエディオンアリーナ大阪で、大阪府立体育館と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

この体育館は何が良いかというと真っ先に挙げられるのはその立地です。

様々な鉄道駅が集中する大阪なんばから歩いてすぐの所にあります。

来月に行われる大相撲三月場所の会場もここになります。

一方で不便なこともあり、初めて訪れた方が戸惑うのは内部の構造です。

それぞれの階を移動する階段が独特の動線になっています。

X氏は会場を後にしようとしていた女子高生集団に続いて階段を降りていました。

先頭の生徒が「行き止まり」とつぶやきながら戻ってきて、他の生徒も「ここ変わってるよね」と困惑気味でした。

観覧席の作りもやや特殊で、アリーナの四方にある席がそれぞれ分断されたようになっています。

そして卓球会場として最悪なのは、お目当てのコートに最も近い客席からの観戦は不向きだという点です。

トーナメントの序盤では多くの卓球台が並べられた状態となっています。

そういう台の配置では客席の傾斜が緩やかなため、客席から手前の台を見ると半分程度隠れてしまうのです。

これは致命的な欠点で、試合模様を見るには反対側に回らなければなりません。

では観客席からチームメイトを応援したい人はどうすればよいのでしょうか。

台が半分しか見えないと状況がわかりませんので、やむを得ず体育館の反対側から遠くの選手に声援を送る・・・これはかなりもどかしい応援になります。

従って多くの人が反則技を使っています。

観客席の前には通路があり、通行の妨げになるためそこにとどまっての観戦や応援は禁止されています。

しかしそれを無視した何十人が通路にへばりつき、真下でプレー中のチームメイトに声を送っています。

とっても迷惑です。


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 ちょっと息抜き
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食事のため一旦体育館を出たX氏は、お腹を満たしたあと近くにある高島屋に向かいました。

日本伝統工芸展の入場券を入手していて、その会場が高島屋だったのです。

各分野の匠が作った作品の数々が仕切りガラスやフェンスの障害物は何もなく、目の前にポンと置かれています。

触ると叱られますが、作品の10cm手前まで顔を近づけることは可能です。

大阪オープンの試合観戦とは真逆です。

隣に立っている人が、作品名のプレートをひっくり返していました。

裏側を見ると購入可能か非売品かが分かるようになっていて、購入できる作品には値段が書いてありました。

X氏もいくつか裏返してみました。

250万円、380万円、、、こんな高価なものが触れる位置に何気なく置いてあるのは衝撃でした。

人形の作品もあり、そこで思わずX氏は足を止めました。

ある作品の顔が、中国の丁寧選手にそっくりだったのです。

皆さんが静かに作品を鑑賞している室内に「ぷひひひ」とX氏の不謹慎な笑い声が流れ、警備員から厳しい視線が投げかけられました。

いたたまれなくなり、X氏は再び大会会場へ戻りました。


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 その他雑感など
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会場には用具メーカーの出店がありました。

ニッタク、ミズノ、TSPもといVICTASの3社です。

ニッタクはラバーを貼ったラケットがたくさん並べてありました。

重くて有名な受注生産品の剛力シリーズがあり、試しに握ってみました。

普通のフォアラリーならできますが、チキータなどをやれば肘を壊してしまいそうな重さです。

一段高い所に伊藤美誠選手の用具が置いてあり「ミマセット」としてPRしているようでした。

一旦トイレに行って再び観戦をするため観客席に戻ろうとしましたが、間違えてアリーナの階に進んでしまいました。

観戦無料の試合ということもあり、特に立ち入り制限はされていないようでした。

そしてプレーをしている所へもすんなり行けてしまいそうでした。

棄権をしてしまう選手が結構いるようで、何度かその旨のアナウンスがありました。

他にもホテルのキーの落とし物まで館内放送で伝えていました。

規模の大きい試合でありながら、その辺の区民大会的な雰囲気も同時に感じられた不思議な観戦とのことでした。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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