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世界選手権はもう終わっているのですが、録画した映像の多くをまだ見ることができていない悲しい状況です。

もう見ないであろう過去の番組を消したり、帯で予約している番組の画質を下げたりして、ハードディスクの空き容量をせっかく確保したのに、長期間何もせず動画データを溜め込んだだけになっています。


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 結果が分からないからこそ興奮する
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練習場でこの事を話すと、同じ有り様の方がいて笑い合いました。

試合結果が分からなければもう少し視聴すると思うのですが、Webやニュースで情報がすぐに分かるので、試合の模様はそのうち見ればいいやという冷めた気持ちになってしまいます。

結果だけが先に分かってしまい、あとから映像を見るのをとても嫌う人がいます。

それには私も同感です。

ドキドキ・ハラハラ感が、100%からほぼ0%という違いになってしまうのが最大の理由です。

ソチ・オリンピックの浅田真央選手の演技を自宅でリアルタイムで見たご婦人が、電車の中で熱く語っていた姿を思い出します。

真央ちゃんのジャンプが決まらなかったので、心臓が止まりそうになったとのことでした。

(だったら見ないほうが良かったんじゃないですか?)

そういう悪い予感がして、画面をとても直視できないと思いながらもやっぱり見てしまい、泣いてしまったそうです。

ロンドン・オリンピックの卓球で、日本女子が銀メダルを決めた時も私はテレビを見ていませんでした。

あの試合はストレート勝ちでしたが、それでももしライブ映像を見ていたら私も勝負が決まる瞬間まで手のひらに汗をかいていたことと思います。

もうすぐ始まるサッカーのワールドカップなんて、結果を見聞きしないようにするのは至難の業です。

スマホやテレビから目を背けていても、電車や屋外のモニターに表示されますし、そもそも周囲の通行人の様子で分かってしまいます。

結論としては「あきらめる」それが一番だと思います。


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 6の倍数を瞬時に判断
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今回の世界選手権では意外なコメントがありました。

試合後のインタビューで、平野選手が香港戦0-2のビハインドでむかえた3ゲームめ、4-9とリードされていた場面の話になり「そんなに離されていたんですか。必死で覚えていない」と言ったそうです。

私はトップ選手は試合中、常に点数を頭に入れてプレーしていると思っていました。

なぜかと言うと、得点の合計が6の倍数になったときにだけちゃんとタオルを使っていて、間違えるシーンをほとんど見たことがなかったからです。

2つの数字を合計して、それが6の倍数かどうか判断するのって難しいですよね。

市民大会や区民大会レベルでは、タオリング(タオルを使うこと)は結構適当にやっている所も多いはずです。

上級選手の試合ではそのルールが厳格で、選手がそれを間違えないのは点数が頭に入っているからだと思っていました。

ひょっとすると、有名な試合ではタオリングを知らせる表示がどこかに出ていたりするのでしょうか。


合計が6の倍数どころか、点数そのものがいくつだったか忘れてしまうことがよくあります。

普通に淡々とゲームを続けている場合ならそういうことはありません。

しかし直前のプレーについてアドバイスをしたり、ダブルスでサーブとレシーブの順番を間違えていたような、別のことに思考回路を切り替える時、それまで記憶していた点数を忘れてしまうことがあるのです。

年配のご婦人から聞いた話で、認知症予防の訓練で体を動かしながら計算をするというのがあるそうです。

体操のような運動をしながら体育館の中を歩き、同時に200から7を引いていく(200,193,186...)といった計算の答えをつぶやくのだそうです。

結構難しそうで、今からやっておいてもいいかもしれません。


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 心理的に動揺させるのも戦術のひとつ
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勝ち負けという結果にこだわらなければならない試合というのは、ただの卓球愛好者である私の場合ほとんどありません。

点数はそれなりに意識しますが、みんなと爽やかにプレーできればそれでよしとしています。

従って少々ルール違反のサーブなんかも目をつむることにしています。

例えばトスを上げる手の指を丸めていても、まっすぐ上へ適切な高さでトスを上げていれば問題ないからです。

それとは異なり結果を出さないといけない試合では、いろんなことに対し容赦なく突っ込みが来ます。

勝つか負けるかが全てなのですから。

上記の平野選手の試合でも、相手の香港チームからサーブがネットにかすっただろうといちゃもんをつけられました。

すぐにスロー再生され、とてもきわどいボールだったので、ちょうどネットの上を越えていくシーンは眉間にシワを寄せてしまいました。

上級選手の試合では、文句をつける場面も勝敗を左右するここぞという厳しい時にやってくるので流石だと思いました。

ただその時の審判は全く動じていませんでした。

絶対の自信があり、揺さぶりをかけるのはその程度にしておいたらという含みすらあった感じでした。

そういった苦労を乗り越え、女子は銀メダル、男子も銅メダルを獲得でき、おめでとうございました。

ちゃんと結果が出せた素晴らしい試合だったと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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