ある卓球場におじゃますると、その日はリーグ戦をすることになっていました。
3つのリーグに分かれて試合が始まりました。
それほど厳格に試合運営はなされておらず、遅れてきた人は適宜どれかのリーグに入って試合をしていました。
私のリーグにも遅れてきたMさんが追加で入ることになりました。
当然ながらMさんは来たばかりで消化した試合数が0のため、優先的に次々と対戦をする運びとなりました。
Mさんは卓球場に来る途中、コンビニに寄ってパンとおにぎりを買っていました。
到着してからお腹を満たした後、卓球をする予定でした。
しかし急かされるようにコートに案内され、準備運動も全くしないまま最初の試合になりました。
Mさんは20代の男性なので故障する危険性は低そうではあります。
それでも到着するやいなや試合をするのは望ましくないことですね。
──────────────────────
まさかの凡ミス連発
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最初の対戦相手は私でした。
Mさんは伸びのあるドライブを両ハンドからブンブン振ってきます。
最初のゲームの4-4ぐらいの時点で、この人には勝てそうにないことが分かりました。
ところが点差は開かず、私が11-9で第1ゲームをものにしました
Mさんは打ちミスが多く、来たばかりでまだ調子が出ていないようでした。
第2ゲームはあっさり取られるだろうと思っていました。
Mさんは攻撃をしかけるものの、それが決まらず「あれっ」「うーん」と迷走状態に入っていました。
中盤から修正モードに切り替えたようで、7割ぐらいの力でとにかくボールをつないで入れる戦法になりました。
そうなると両者は五分五分となり、序盤のリード分の点差だけで2ゲーム目も私が取りました。
Mさんは、対戦相手の実力が自分より格下であることは分かっているはずです。
ウォーミングアップなしで空腹のまま、いきなり試合をさせられ、これじゃ仕方ないという思いもあるでしょう。
でもこんな奴に0-2で王手をかけられている現実があり、それをなんとか打開しようと考えているようでした。
3ゲーム目、Mさんは最初から確実に返球するプレーを基本とし、要所で積極的に決めにいく戦術のようでした。
しかし攻撃がなかなか決まらず、独り言のボヤキを連発します。
16-15までもつれましたが、最後はネットに当たって浮いたボールを私が叩き込みストレートで勝ってしまいました。
──────────────────────
懸命に修正を試みるMさん
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心や体の準備ができていないと、こういうことがたまに起きてしまうのですね。
Mさんはおにぎりを食べることもできず、即座に次の試合に挑みました。
審判は私で、スポーツドリンクを飲みながら椅子に座り、これは同時に休憩も兼ねることができていました。
Mさんの相手はカットマンでした。
変化の見極めと自分のスイングの補正がうまくいかないようで、こちらも大苦戦です。
調子がイマイチでも、バック側にループドライブを集めて粘ろうとしていました。
ただし相手のカットマンはバック側が表ソフトで、甘いループはラケットを反転させず、そのまま表ソフトでカウンターを打ってきます。
Mさんは混乱し、サーブミスを2本連発するなど自滅してストレート負けでした。
恐らく普通の状態ならMさんが勝っていたと思います。
いたたまれなくなり、私が審判を連チャンしてもいいから、まずはMさんに食事をしてもらえるよう他の参加者にお願いしました。
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トップ選手の備え方
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このように備えることの大切さというのは、私なんかが参加する試合でも実体験を通じて再認識することができます。
レベルが著しく違って恐縮ですが、4年前のロンドンオリンピックでは後半の団体戦だけに出場する平野早矢香選手が開会式に出ていました。
前半のシングルスに出場する福原選手と石川選手は、大事をとって参加を見合わせるという念の入れようでした。
4年に1度の大イベントでは、そこまでやらなければならないのでしょうね。
開会式は入場前に長い間待たされ、行進のあとも長時間立ち続けなければなりません。
それでも感動の瞬間に立ち会える喜びがあれば、、と思っていたら、ロンドン大会は日本人選手団が間違って場外に誘導されるというハプニングがありました。
今年のオリンピックではそういうことがないように祈っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
3つのリーグに分かれて試合が始まりました。
それほど厳格に試合運営はなされておらず、遅れてきた人は適宜どれかのリーグに入って試合をしていました。
私のリーグにも遅れてきたMさんが追加で入ることになりました。
当然ながらMさんは来たばかりで消化した試合数が0のため、優先的に次々と対戦をする運びとなりました。
Mさんは卓球場に来る途中、コンビニに寄ってパンとおにぎりを買っていました。
到着してからお腹を満たした後、卓球をする予定でした。
しかし急かされるようにコートに案内され、準備運動も全くしないまま最初の試合になりました。
Mさんは20代の男性なので故障する危険性は低そうではあります。
それでも到着するやいなや試合をするのは望ましくないことですね。
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まさかの凡ミス連発
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最初の対戦相手は私でした。
Mさんは伸びのあるドライブを両ハンドからブンブン振ってきます。
最初のゲームの4-4ぐらいの時点で、この人には勝てそうにないことが分かりました。
ところが点差は開かず、私が11-9で第1ゲームをものにしました
Mさんは打ちミスが多く、来たばかりでまだ調子が出ていないようでした。
第2ゲームはあっさり取られるだろうと思っていました。
Mさんは攻撃をしかけるものの、それが決まらず「あれっ」「うーん」と迷走状態に入っていました。
中盤から修正モードに切り替えたようで、7割ぐらいの力でとにかくボールをつないで入れる戦法になりました。
そうなると両者は五分五分となり、序盤のリード分の点差だけで2ゲーム目も私が取りました。
Mさんは、対戦相手の実力が自分より格下であることは分かっているはずです。
ウォーミングアップなしで空腹のまま、いきなり試合をさせられ、これじゃ仕方ないという思いもあるでしょう。
でもこんな奴に0-2で王手をかけられている現実があり、それをなんとか打開しようと考えているようでした。
3ゲーム目、Mさんは最初から確実に返球するプレーを基本とし、要所で積極的に決めにいく戦術のようでした。
しかし攻撃がなかなか決まらず、独り言のボヤキを連発します。
16-15までもつれましたが、最後はネットに当たって浮いたボールを私が叩き込みストレートで勝ってしまいました。
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懸命に修正を試みるMさん
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心や体の準備ができていないと、こういうことがたまに起きてしまうのですね。
Mさんはおにぎりを食べることもできず、即座に次の試合に挑みました。
審判は私で、スポーツドリンクを飲みながら椅子に座り、これは同時に休憩も兼ねることができていました。
Mさんの相手はカットマンでした。
変化の見極めと自分のスイングの補正がうまくいかないようで、こちらも大苦戦です。
調子がイマイチでも、バック側にループドライブを集めて粘ろうとしていました。
ただし相手のカットマンはバック側が表ソフトで、甘いループはラケットを反転させず、そのまま表ソフトでカウンターを打ってきます。
Mさんは混乱し、サーブミスを2本連発するなど自滅してストレート負けでした。
恐らく普通の状態ならMさんが勝っていたと思います。
いたたまれなくなり、私が審判を連チャンしてもいいから、まずはMさんに食事をしてもらえるよう他の参加者にお願いしました。
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トップ選手の備え方
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このように備えることの大切さというのは、私なんかが参加する試合でも実体験を通じて再認識することができます。
レベルが著しく違って恐縮ですが、4年前のロンドンオリンピックでは後半の団体戦だけに出場する平野早矢香選手が開会式に出ていました。
前半のシングルスに出場する福原選手と石川選手は、大事をとって参加を見合わせるという念の入れようでした。
4年に1度の大イベントでは、そこまでやらなければならないのでしょうね。
開会式は入場前に長い間待たされ、行進のあとも長時間立ち続けなければなりません。
それでも感動の瞬間に立ち会える喜びがあれば、、と思っていたら、ロンドン大会は日本人選手団が間違って場外に誘導されるというハプニングがありました。
今年のオリンピックではそういうことがないように祈っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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