前回は試合の得点とは別に、見応えのある卓球のプレーとはどんなものかということでお話ししました。
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これまでに試みられた卓球の演出
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私は卓球は見るスポーツよりも、自分でやるスポーツだと思っています。
ボールに多彩な変化がかけられることは、大変面白く、そして難しくもあります。
また、少人数かつ限られたスペースや予算でも手軽に始められるというアドバンテージがあり、幅広い層の人が楽しむができます。
こういった特徴があるため、是非どなたにも自らプレーしてもらいたいと考えています。
一方、見るスポーツとして考えた場合、競技スペースの小ささをマイナス要因に挙げる人がいます。
それは絶対的な長所短所と決めつけられるものではなく、条件によってどちらにもなり得るのだと思っています。
観客に楽しんでもらうためには、演出的な要素を取り入れてはという考えがあります。
卓球という競技に演出を加える取り組みは、これまでにもいろいろなされてきました。
以前ご紹介したスーパーサーキットという試合は、あくまでも公式戦のルールに則って行われる中に、興行的な要素を盛り込んだものでした。
2010年にドイツで行われたフォルクスワーゲンカップでは、有名選手によるパフォーマンスがあり、それを審査員が採点するという一コマがありました。
エキジビションゲームではなく、完全にショー的なものでした。
中国からは陳新華さんと郭躍華さんが出演していました。
最初に見た瞬間、お二人の容貌がかなり変わっていたことに衝撃を受けました。
スリムな選手時代の写真や動画しか見たことがなかったため、ふっくらした今のお姿は全く別人にしか見えませんでした。
その容姿とは対照的に、卓球パフォーマンスの方は、いまでもあれだけ打てる技術があることに流石だと感じました。
ロビングを上げ、フェンスの外にまで出て返球し、ラリーを続けながら台の周りを360度回転するといった「芸当」を披露していました。
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娯楽として本格的に演出するとしたら
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私はスリッパ卓球やフライパン卓球は嫌いです。
しかし卓球を完全なエンターテインメントとして演出すると考えた場合は、フライパンを使うという表現手法はアリだと思います。
ネット上の動画で、身の回りのいろいろな小物をラケットに見立て、ラリーをするものがあります。
ラケットで打つ場合も、とてつもなく大きなサイズ、小さなもの、真ん中に穴が開いたもの、二刀流、さまざまなアイデアがあります。
こういった打球する用具を予想外のものに変えることで、面白さを演出することができます。
別のアイデアとしては、ボールをコントロールする技術で驚きを与える方法があります。
・射撃やビリヤードのように、正確なショットで目標物に当てる。
・ロビングで高い位置に吊るした輪っかを通す。
・ボールの回転を活かし、とんでもない軌跡を描くミラクルボールを出す。
以上のようなショーとして成り立つ要素があるため、卓球の上級選手ならプロのパフォーマーとして十分やっていける可能性があると思います。
テニスをアレンジしたスタイルでもいいでしょうが、卓球のほうがより多彩な芸を作ることができそうです。
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様々なアイデア
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そういう場面に使われる用具は、どんなものになるでしょうか。
当然、競技卓球のように、国際ルールに適合した用具を使う必要はありません。
従って、とんでもないスペシャルアイテムが登場しそうで、想像するとワクワクします。
例えば、20mmのスポンジにピンクと黄色のゴムシートを貼り合わせたラバーなどでしょうか。
卓球をしている人ならそれでも十分衝撃的です。
ルールがないのですから、なんでもありのやりたい放題ができます。
ラケットは100%金属製や合成樹脂にしたり、光を放ち、スモークが出れば観客のみなさんに喜んでいただけそうです。
卓球パフォーマーのみなさんはそれぞれ芸名を持ち、鮮やかなステージ衣装を身にまといます。
宝塚スターのようなメイクや、覆面をするのもいいでしょう。
かつての体操選手がサーカスで活躍したり、レスリング選手がプロレスラーになるような感じかもしれません。
私は実際にプロレスの試合を見たことはないのですが、肉体が激突するリアルファイトが見られるほか、一部ではコミカルなレスラーが登場する演出があるそうです。
少年ジャンプで連載中の、こち亀の両津巡査長に扮したレスラーがいることを最近知りました。
左右の眉毛をメイクでつなげ、制服姿に似せたコスチュームで登場するようです。
そういう演出が受け入れられるようになったのも、時間をかけて理解を得たのだと思います。
少し前にネット上で、スウェーデンの卓球パフォーマンスグループの紹介があり、その動画を見ました。
想像とは随分異なるイメージでした。
スタジオで編集加工したドッキリ映像+その他少々で、それほど面白くありませんでした。
最初の試みとしては、こういう突飛なものが出てきたりするのでしょう。
果たして卓球から派生したパフォーマンスショーが流行る日が、将来くることはあるのでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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これまでに試みられた卓球の演出
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私は卓球は見るスポーツよりも、自分でやるスポーツだと思っています。
ボールに多彩な変化がかけられることは、大変面白く、そして難しくもあります。
また、少人数かつ限られたスペースや予算でも手軽に始められるというアドバンテージがあり、幅広い層の人が楽しむができます。
こういった特徴があるため、是非どなたにも自らプレーしてもらいたいと考えています。
一方、見るスポーツとして考えた場合、競技スペースの小ささをマイナス要因に挙げる人がいます。
それは絶対的な長所短所と決めつけられるものではなく、条件によってどちらにもなり得るのだと思っています。
観客に楽しんでもらうためには、演出的な要素を取り入れてはという考えがあります。
卓球という競技に演出を加える取り組みは、これまでにもいろいろなされてきました。
以前ご紹介したスーパーサーキットという試合は、あくまでも公式戦のルールに則って行われる中に、興行的な要素を盛り込んだものでした。
2010年にドイツで行われたフォルクスワーゲンカップでは、有名選手によるパフォーマンスがあり、それを審査員が採点するという一コマがありました。
エキジビションゲームではなく、完全にショー的なものでした。
中国からは陳新華さんと郭躍華さんが出演していました。
最初に見た瞬間、お二人の容貌がかなり変わっていたことに衝撃を受けました。
スリムな選手時代の写真や動画しか見たことがなかったため、ふっくらした今のお姿は全く別人にしか見えませんでした。
その容姿とは対照的に、卓球パフォーマンスの方は、いまでもあれだけ打てる技術があることに流石だと感じました。
ロビングを上げ、フェンスの外にまで出て返球し、ラリーを続けながら台の周りを360度回転するといった「芸当」を披露していました。
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娯楽として本格的に演出するとしたら
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私はスリッパ卓球やフライパン卓球は嫌いです。
しかし卓球を完全なエンターテインメントとして演出すると考えた場合は、フライパンを使うという表現手法はアリだと思います。
ネット上の動画で、身の回りのいろいろな小物をラケットに見立て、ラリーをするものがあります。
ラケットで打つ場合も、とてつもなく大きなサイズ、小さなもの、真ん中に穴が開いたもの、二刀流、さまざまなアイデアがあります。
こういった打球する用具を予想外のものに変えることで、面白さを演出することができます。
別のアイデアとしては、ボールをコントロールする技術で驚きを与える方法があります。
・射撃やビリヤードのように、正確なショットで目標物に当てる。
・ロビングで高い位置に吊るした輪っかを通す。
・ボールの回転を活かし、とんでもない軌跡を描くミラクルボールを出す。
以上のようなショーとして成り立つ要素があるため、卓球の上級選手ならプロのパフォーマーとして十分やっていける可能性があると思います。
テニスをアレンジしたスタイルでもいいでしょうが、卓球のほうがより多彩な芸を作ることができそうです。
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様々なアイデア
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そういう場面に使われる用具は、どんなものになるでしょうか。
当然、競技卓球のように、国際ルールに適合した用具を使う必要はありません。
従って、とんでもないスペシャルアイテムが登場しそうで、想像するとワクワクします。
例えば、20mmのスポンジにピンクと黄色のゴムシートを貼り合わせたラバーなどでしょうか。
卓球をしている人ならそれでも十分衝撃的です。
ルールがないのですから、なんでもありのやりたい放題ができます。
ラケットは100%金属製や合成樹脂にしたり、光を放ち、スモークが出れば観客のみなさんに喜んでいただけそうです。
卓球パフォーマーのみなさんはそれぞれ芸名を持ち、鮮やかなステージ衣装を身にまといます。
宝塚スターのようなメイクや、覆面をするのもいいでしょう。
かつての体操選手がサーカスで活躍したり、レスリング選手がプロレスラーになるような感じかもしれません。
私は実際にプロレスの試合を見たことはないのですが、肉体が激突するリアルファイトが見られるほか、一部ではコミカルなレスラーが登場する演出があるそうです。
少年ジャンプで連載中の、こち亀の両津巡査長に扮したレスラーがいることを最近知りました。
左右の眉毛をメイクでつなげ、制服姿に似せたコスチュームで登場するようです。
そういう演出が受け入れられるようになったのも、時間をかけて理解を得たのだと思います。
少し前にネット上で、スウェーデンの卓球パフォーマンスグループの紹介があり、その動画を見ました。
想像とは随分異なるイメージでした。
スタジオで編集加工したドッキリ映像+その他少々で、それほど面白くありませんでした。
最初の試みとしては、こういう突飛なものが出てきたりするのでしょう。
果たして卓球から派生したパフォーマンスショーが流行る日が、将来くることはあるのでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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