不特定多数による飛び入り参加OKの卓球場があります。
そこでは一期一会となるかもしれない方と、ひとときの汗を流すことになります。
英会話喫茶にも飛び入り参加のところがあります。
似たような部分はありますが、そちらは自己紹介をすることが多いため、名前を始めおおよそのプロフィールがある程度分かります。
一方、卓球場では知らない方と打つときでも、通常名乗ることはありません。
そういったお名前もわからない方で、思い出に残る方2名をご紹介します。
──────────────────────
キティちゃんトレーナーを着た女性
──────────────────────
(仮称)サラさん、20歳前後、右利きシェーク裏裏
サラさんは自分の気持に真っ直ぐで、ファッショナブルな人です。
こう言ってもピンと来ないかもしれません。
別の言葉を用いて「ヤ○キー」的と言えば分かりやすいでしょうか。
女性が使う一人称に「あたし」があります。
「あたし」は「わたし」よりも、親しみが感じられる良い言葉だと思います。
サラさんは「あたし」を使うこともありますが、約70%は、より砕けた「あっし」を使います。
例:「あっし、寒いのはチョー苦手で~」
時代劇で町人風の男性が「おかみさん、あっしには~」といった使い方をするのを耳にすることがあります。
いきでいなせな江戸っ子の気持ちと、どこか通じるところがあるのかもしれません。
サラさんは、時折、私に質問をしてくるので受け答えをしていました。
刹那的といいますか、突き刺すような話し方にドキッとします。
例:「そんなボール、ツッツくぐらいなら死んだ方がマシ」
負けん気が強いという意識はしっかり伝わってきます。
女性は男性よりもやや台の中央寄りに構える人が多いのですが、彼女は割りとバック寄りに構えます。
そこでフォアにロングサーブを出してみました。
素早く飛びついて、なかなかのドライブで返してきます。
このことについて聞いてみると「(フォアを開けていても)最初に一発ぶちかましとけば、おとなしくなる」とのこと。
それは確かに一理あると思います。
卓球もナメられたら終わりですから、、、彼女の強気な口調が少々うつってしまったようです。
休憩時間に彼女は炊飯器を買ったことを話してくれました。
大手の家電量販店ではなく、ド○キホーテで買ったとのことでした。
ところが友人からは「ド○キで炊飯器を買うのは、ヤ○キーの証拠」とからかわれたそうです。
サラさんは「そう思います?」と私に質問をしてきました。
まさか肯定できるはずもなく、大変緊張したのを覚えています。
彼女は若い女性にありがちな、語尾を伸ばす話し方は決してしません。
そして挨拶や譲り合いの仕草などを見ていると、実は礼儀正しい人ということが分かりました。
──────────────────────
蓮舫さん風ショートカットのお母さん
──────────────────────
(仮称)ユミさん、40代?、右利きシェーク裏+表
ローテーションでユミさんと打つことになりました。
「お願いします」と挨拶をして、15秒ほどフォア打ちをしました。
続いて蓮舫さん、もといユミさんは自分のスペアラケットを取り出し、このラケットで打って欲しいと依頼してきました。
しかも内容がとても具体的です。
片面は粒高ラバーが貼ってあり、そのラバーでバック側からツッツキをプッシュで返して欲しいそうです。
なんとも唐突なお願いですが、別に拒否する理由はありませんのでこころよく引き受けました。
まずはクロス、次にストレート、そしてランダム。
「もっと厳しいボールを打てませんか」というお叱りを2度ほどいただきました。
完全に彼女のペースです。
事業仕分けを受けた人に少々同情したくなりました。
粒高の人に負けて悔しい思いをしたため、対策を講じたいとのことでした。
他所の卓球スクールでは、指導員がマンツーマンで粒高対策をしてくれる所があるそうです。
しかしそれはレッスン代が高いので、こういう形で他の方にお願いすることがあるそうです。
練習に対し明確な目的意識を持ち、お金の面でもしっかりしているすばらしい方です。
「粒高の練習はこれで終わり」と言ったので、別の人と打てると思っていると、「ここからはダブルスをします」と、隣の台で打っている人にダブルス練習を持ちかけました。
ダブルスが終わったあと「最後に」ということで、フォア打ちをしました。
ユミさんはいつも最後に基本のフォア打ちを済ませてから、その日の練習を終えることにしているそうです。
そう言えば、ずっと前にカットマンの人と練習した時、最後に普通のフォア打ちをして欲しいと言われたことがありました。
私はドトールでコーヒーを飲んだ時、たまにお口直しのお水をいただくことがあります。
卓球でも、こういうお口直しのフォア打をする人っているんですね。
大胆で行動力のあるユミさんにはタジタジでした。
トップ選手の試合もよく観に行くそうで、私が誤って理解している点についてツッコミをいただきました。
私は日本卓球リーグ女子のサンリツは、てっきり源氏パイを作っている会社だと思っていました。
それは三立製菓という別の会社で、卓球のサンリツは物流関係の会社だそうです。
赤っ恥をかいてしまいましたが、私と同じ誤解をしている方がいるかもしれませんので、念のためここでお伝えしておきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
そこでは一期一会となるかもしれない方と、ひとときの汗を流すことになります。
英会話喫茶にも飛び入り参加のところがあります。
似たような部分はありますが、そちらは自己紹介をすることが多いため、名前を始めおおよそのプロフィールがある程度分かります。
一方、卓球場では知らない方と打つときでも、通常名乗ることはありません。
そういったお名前もわからない方で、思い出に残る方2名をご紹介します。
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キティちゃんトレーナーを着た女性
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(仮称)サラさん、20歳前後、右利きシェーク裏裏
サラさんは自分の気持に真っ直ぐで、ファッショナブルな人です。
こう言ってもピンと来ないかもしれません。
別の言葉を用いて「ヤ○キー」的と言えば分かりやすいでしょうか。
女性が使う一人称に「あたし」があります。
「あたし」は「わたし」よりも、親しみが感じられる良い言葉だと思います。
サラさんは「あたし」を使うこともありますが、約70%は、より砕けた「あっし」を使います。
例:「あっし、寒いのはチョー苦手で~」
時代劇で町人風の男性が「おかみさん、あっしには~」といった使い方をするのを耳にすることがあります。
いきでいなせな江戸っ子の気持ちと、どこか通じるところがあるのかもしれません。
サラさんは、時折、私に質問をしてくるので受け答えをしていました。
刹那的といいますか、突き刺すような話し方にドキッとします。
例:「そんなボール、ツッツくぐらいなら死んだ方がマシ」
負けん気が強いという意識はしっかり伝わってきます。
女性は男性よりもやや台の中央寄りに構える人が多いのですが、彼女は割りとバック寄りに構えます。
そこでフォアにロングサーブを出してみました。
素早く飛びついて、なかなかのドライブで返してきます。
このことについて聞いてみると「(フォアを開けていても)最初に一発ぶちかましとけば、おとなしくなる」とのこと。
それは確かに一理あると思います。
卓球もナメられたら終わりですから、、、彼女の強気な口調が少々うつってしまったようです。
休憩時間に彼女は炊飯器を買ったことを話してくれました。
大手の家電量販店ではなく、ド○キホーテで買ったとのことでした。
ところが友人からは「ド○キで炊飯器を買うのは、ヤ○キーの証拠」とからかわれたそうです。
サラさんは「そう思います?」と私に質問をしてきました。
まさか肯定できるはずもなく、大変緊張したのを覚えています。
彼女は若い女性にありがちな、語尾を伸ばす話し方は決してしません。
そして挨拶や譲り合いの仕草などを見ていると、実は礼儀正しい人ということが分かりました。
──────────────────────
蓮舫さん風ショートカットのお母さん
──────────────────────
(仮称)ユミさん、40代?、右利きシェーク裏+表
ローテーションでユミさんと打つことになりました。
「お願いします」と挨拶をして、15秒ほどフォア打ちをしました。
続いて蓮舫さん、もといユミさんは自分のスペアラケットを取り出し、このラケットで打って欲しいと依頼してきました。
しかも内容がとても具体的です。
片面は粒高ラバーが貼ってあり、そのラバーでバック側からツッツキをプッシュで返して欲しいそうです。
なんとも唐突なお願いですが、別に拒否する理由はありませんのでこころよく引き受けました。
まずはクロス、次にストレート、そしてランダム。
「もっと厳しいボールを打てませんか」というお叱りを2度ほどいただきました。
完全に彼女のペースです。
事業仕分けを受けた人に少々同情したくなりました。
粒高の人に負けて悔しい思いをしたため、対策を講じたいとのことでした。
他所の卓球スクールでは、指導員がマンツーマンで粒高対策をしてくれる所があるそうです。
しかしそれはレッスン代が高いので、こういう形で他の方にお願いすることがあるそうです。
練習に対し明確な目的意識を持ち、お金の面でもしっかりしているすばらしい方です。
「粒高の練習はこれで終わり」と言ったので、別の人と打てると思っていると、「ここからはダブルスをします」と、隣の台で打っている人にダブルス練習を持ちかけました。
ダブルスが終わったあと「最後に」ということで、フォア打ちをしました。
ユミさんはいつも最後に基本のフォア打ちを済ませてから、その日の練習を終えることにしているそうです。
そう言えば、ずっと前にカットマンの人と練習した時、最後に普通のフォア打ちをして欲しいと言われたことがありました。
私はドトールでコーヒーを飲んだ時、たまにお口直しのお水をいただくことがあります。
卓球でも、こういうお口直しのフォア打をする人っているんですね。
大胆で行動力のあるユミさんにはタジタジでした。
トップ選手の試合もよく観に行くそうで、私が誤って理解している点についてツッコミをいただきました。
私は日本卓球リーグ女子のサンリツは、てっきり源氏パイを作っている会社だと思っていました。
それは三立製菓という別の会社で、卓球のサンリツは物流関係の会社だそうです。
赤っ恥をかいてしまいましたが、私と同じ誤解をしている方がいるかもしれませんので、念のためここでお伝えしておきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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