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HOME   »   用具  »  アタックエイト(その2)
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今回も前回に引き続き、アームストロング社の変化系表ソフトラバー、アタックエイトについてお話しします。


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 圧倒的なバリエーション
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アタックエイトを卓球ラバーという商品としてはどうなのか、その観点から見てみると、興味深い特徴があります。

少数派の表ソフトラバーで、さらに少数派の粒が高めの変化系表ソフトです。

なのになぜかバリエーションがものすごくあるのです。

まずスポンジの種類が豊富で、ラージボール用、ハード仕様、某選手仕様のSUPER-I VERSIONなどがあります。

あまり適切ではないかもしれませんが、それらを硬度だけで単純にエイヤと列記してみると、25度、30度、40度、41度、43度、48度、53度となります。

そしてスポンジの厚さは、MAX、特厚、厚、中、ウス、ゴクウス、超ゴクウス、なし(1枚ラバー)があります。

続いてゴムシートのほうは、まず赤と黒の2色があります。

そして粒の大きさが普通サイズのM粒と大きめのL粒があります。

シートの材質には通常のものと、詳しいことはよくわかりませんが、エネルギー内蔵型なる高性能らしきタイプがあります。

こういったバリエーションをかけ合わせていくと、全部でどれくらいの種類があるのでしょうか。

将棋のマス目に米粒を1つ置き、隣のマス目にはその倍の2粒を、さらにそのとなりには4粒を、といった計算はあっという間に天文学的な数字になることが知られています。

アタックエイトの商品管理に、超大型コンピュータが必要にならないのか心配してしまいます。

そんなことを全く気にしなかったとしても、お店で買う場合に「アタックエイトのSUPER-I VERSIONスポンジ硬度43度のM粒の特厚の黒をください」などと伝える必要があります。

買う側も売る側も、間違ったものを選んでしまわないよう細心の注意が必要で、こめかみに血管が浮き出てきそうです。

買う前に果たしてお店に在庫があるのか、それも心配になります。

現実には売れ筋だけを置いてるんでしょうね。

そうしないとお店は不良在庫の山になりますし、従業員の皆さんは発狂してしまいます。

冷静になって考えても、ちょっとやり過ぎじゃないですか、アームストロングさん。


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 アタックスリー
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それからアタックエイトのお友達のようなラバーで、同じく変化系表ソフトのアタックスリーというラバーもあります。

こちらのラインアップも鬼のような、、、というほどではなく、スポンジの厚さは6種類もあるものの、アタックエイトよりは控えめでほっとしました。

エイトとスリーはどこが違うのか、アーム社のWebの画像をじっくり見てみると、スリーのほうがわずかに粒と粒の間隔が広いように見えます。

ところが実際にお店で確認してみると、なんだか逆のように見えます。

「あれっ、おかしいな」と思いましたが、購入するつもりは全くなく、冷やかしで見ているだけだったため、店員さんの目が気になって短時間で打ち切らざるを得ませんでした。

メーカのサイトは拡大画像を用意していて、親切なのは評価できます。

ただ悲しいかな、画像は撮影時の角度や光の具合で、粒形状の印象はかなり変わります。

そのため画像だけで判断するのではなく、お店で現物を確認することをお勧めします。


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 その他の似た面々
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こういった通称「変化系表」は他社も製品化していて、アタックエイトのユーザの取り込みを狙ったのか、バタフライも過去にレロップというラバーを出していました。

レロップはなくなりましたが、ニッタクがピンプルミニ、TSPがミリタルIIというのを現在も販売しています。

ピンプルミニとミリタルIIは、同じ変化系表でもアタックエイトと違い、細くて小さな粒となっています。

こちらも機会があれば、打ってみてどんな感じなのか確かめてみたいです。

でも使っている人にお会いするのは難しそうです。


TSPにはもう1つ以前粒高ラバーに分類されていた、カールP-2というラバーがあります。

こちらはかつての分類がそうだったように、結構粒高ラバー寄りで、これが表ソフト扱いになっているのは少し違和感があります。


アタックエイトの人気は有名選手が使っているからだけではないことが確認でき、収穫がありました。

一方多すぎる製品の品揃えは逆に謎が深まりました。

アタックスリーの存在意義も分からないままです。

ペンで片面だけにアタックエイトを貼っている人は、どんなサーブを出しているんでしょうか。

切れたボールは出せないため、工夫しないとレシーブから強打を食らう恐れがあります。

調べれば調べるほど解明される謎と新たに生まれる謎があり、そして進展なしの謎もあります。

それもまた面白いことです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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