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バタフライは2014年から製品のラインアップを抑え始めました。

2014年後半に出たカタログは部分的な商品の紹介に留まっていました。

それは次のタイミングでかなりの製品が変わりそうだというきざしであり、期待と不安が渦巻いていました。

年が明けると春のカタログを待たずにテナジーの大幅値上げが行われ、その混乱が続く中で新製品の発表がありました。

ラケットやラバーに関し、従来との大きな違いは以下の2点でした。

・ラインアップの縮小
・オープン価格


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 ラインアップの縮小
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ラインアップの縮小は良かったのではないかと考えています。

昔のようにあれだけたくさんの品揃えがあると、企画している側でさえ全てを詳細に把握できていなかったと思います。

販売店側も説明に困り、面倒くさいので定番のものを勧めることにしていたところもあったはずです。

いろいろな選択肢があるのはうれしいことなのですが、種類が多すぎると途方に暮れてしまい逆効果になります。

今回軌道修正したバタフライさんには拍手を送りたいと思います。

さてその一方でトップメーカーを追随する2番手3番手のメーカは、負けじと似たような戦略を取ることが多くなります。

ニッタクは以前のバタフライそのもので、TSPも製品の種類を拡大する方向です。

バタフライの方針変更を受けて2社はどうなるのでしょう。

ラインアップの集約は後追いと批判されても構わないので同調して欲しいと思います。

そして少しだけですが独自色を出し、バタフライが大幅に削減したペンホルダーとカットマンラケットを補完してくれればうれしいです。


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 オープン価格
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もう一つの方針転換であるオープン価格ですが、ずばり言ってしまえば値上げを分かりにくくするためのごまかしのように感じます。

新製品はガレイディアやハッドロウシリーズなど、多くはオープン価格となっています。

継続販売されている製品の内、従来通り小売店での希望販売価格を出しているものは価格の変更はありませんでした。

継続販売される従来製品のいくつかはオープン価格に変わりました。

水谷選手や福原選手モデルのラケット、前述したテナジーなどが該当します。

オープン価格とそうでないものの2種類が混在すると戸惑います。

またオープン価格の製品はいくらで買えるのか調べてみると、はっきり言ってほとんどが高すぎ & 値上げしすぎです。

週イチで練習する一愛好家レベルの私には、価格に見合った価値を見い出せません。

周囲の練習仲間も今の半値にすべきだと言っています。

高価格化する最近の傾向は他のメーカを巻き込みつつあり、この流れに逆らい価格破壊でシェアを確保する会社が現れて欲しいところです。


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 デザイン力
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ラケットのデザインは総じて地味になり、それとは反対にシューズはカラフルな製品が増えました。

個人的には派手なウェアやシューズは好みませんが、暗いと言われている卓球のイメージアップのため、鮮やかになることは歓迎したいと思います。

カタログをさらにめくっていくと手が止まりました。

そこはラケットケースのページでした。

今回の新製品も従来製品もなにかぱっとしないのです。

どれもが無難なデザインで、老若男女全ての方に受け入れられることを念頭に置いているように受け取れます。

これは他社も似たり寄ったりで、まれに例外をポロッと見かける程度です。

アンドロと卓球王国がコラボで出したケースや、短命に終わりましたがヤサカのギンギラハードケースなんて良かったんですけどね。

社内のデザイン部門が考え、それを営業部門や役員の人の意見を取り入れていると、当り障りのないものだけが採用される傾向があります。

有名デザイナーに頼むとお金がかかりますので、デザイン関係の専門学校生に頼んだり一般から募集してはどうかと思います。

自分のデザインが製品化されて世の中に出るのは名誉なことで、挑戦のし甲斐があるはずです。


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 カタログも大きくイメチェン
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カタログの冊子そのものも、今回バタフライは大胆に変更しました。

サイズをこれまでの半分のA5サイズにし、渋い黒の表紙です。

対照的にニッタクは従来通りの大きなA4サイズで、ピンクのウェアを着た石川選手が微笑んでいます。

従来通りのA4サイズのカタログなら、販売店はこれまでどおりのカタログスタンドに入れておけば済みます。

それが半分の大きさになったので困惑しているお店も少なくないはずです。

社内の営業部門から強い反対意見があったと想像します。

どこかのコンサルタント会社から、シックな高級路線に転換してはとアドバイスをもらったのでしょうか。

カタログについては他社は追随しないような気がします。


以上、好き勝手な意見を述べさせてもらいましたが、全国各地でも様々なご意見が出ていることと思います。

しばらくすれば今度は秋のカタログが出てきます。

そしてそれを眺めながらまた練習仲間とああだこうだと言うのが楽しいんですよね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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