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練習が終わり喫茶店でだべっていると、いろいろな話題がみなさんから提供されます。

その中で、少し前に出た卓球台に関する話をご紹介したいと思います。


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 現行製品も素晴らしい
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卓球台に求められる基本事項として、以下の様なものがあります。

1)取り扱いに際しての安全性

2)移動や設置の便利さ

3)デザイン性

当然のことながら各メーカは長年に渡り工夫を重ねた結果、今の形の卓球台が出来上がっています。

大きな大会で使われるスペシャルな卓球台を除けば、真ん中が山型に折り曲がる一体型タイプか、2つに分離するセパレート式がほとんどです。

設置の容易さと、折りたたんだ時の省スペースの点など、かなり考えこまれた製品になっています。

しかし製品というものは常に進化をし続けます。

さらなる改善を求めるとすれば何があるか、個人のわがままな意見を聞いてみました。


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 玉石混交の提案
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ある方の意見は、ボールを収納するポケットを付けてはどうかというものでした。

ビリヤードの台の様にボールが流れる仕組みと、取り出し口を設けた卓球台です。

台のネット近くの側面に集めたボールを流しこむ口が付いていて、エンドラインの下の部分に転がり溜まるという仕組みです。

これが実現すれば、多球練習用のボール入れは不要になるという意見です。

その場にいた人は全員「うーん」と考えこみました。

独立したボール入れを使う場合と手間は変わらず、分離していたほうが何かと使いまわしやすいというということで、イマイチの提案という結論に至りました。


提案した本人はすかさず代替案として、背中に背負うボールケースならどうかと引き下がりません。

ランドセルのように背負うボール入れで、背中からおへその辺りに接続したパイプを通じてボールが流れてくるというものです。

球拾いをする人は、ランドセルの上部についたじょうご状の口にボールを流し込むそうです。

これもわざわざそんなものを使う必要はないということで、くすくす笑われながら却下されました。

ただ私は、軽量なものが仮にできたとしたら、恥ずかしさを無視すれば使えるかもしれないと思いました。

多球練習ではない時、多くの人はポケットにボールを詰め込んでいます。

ポケットの容量は限られていて、ウエストポーチを使っている人を見かけたこともありました。

それの大容量対応製品として、面白そうだと思ったのです。


続いての提案は、トイレのエアータオルに発想を得たものでした。

試合中汗をかいてくると、フリーハンドの手のひらをネットの近くに押し付けて汗をぬぐう人がいます。

それを改善するため、台の下、エンドライン奥の部分にエアータオルを取り付け汗を蒸発させるという提案です。

聞いていた人はうつむいて肩を震わせていました。

提案者は「ちょっと言ってみただけ」ということでしたが、まあその通りでしょうね。


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 キラリと光る提案
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台の下のボールが拾いにくいのは皆さん感じていることで、これを改善するためにはどうすれば良いかとネタを振ってみました。

お掃除ロボットのようなピン球回収ロボットを開発し、ロボットの設定で台の下だけを動く、練習場全体を動くといった動作の切り替えができればいいねという案が出ました。

別の観点からの意見としては、ボールが台の下に転がるから苦労するのであって、入ってこないようにするという考えからの提案がありました。

具体的には、卓球台を天板と台座部分の2つのパーツから成る組み立て式にするというものでした。

天板は薄くて軽く、耐久性のある素材で、カチカチのふすまのようなイメージです。

裏面に取っ手が付いています。

台座は天板より一回りだけ小さい箱型の枠で、プラスチックなどの軽量素材でできています。

簡単に折りたため、箱形に戻すことができます。

これならボールが台の下に入ることはありません。

台座に高さを微調整する機能と、タオルを掛けられるパーツを取り付ければ、実際の製品化も夢ではないかもしれません。

課題は価格と設置が若干面倒になる点だと思います。

軽くてしならず、強度のある板は現在でも作れるはずですが、それほど市場規模は大きくないので、妥当なコストで生産できるか疑問が残ります。

また備え付けがやや面倒になるのも、軽視できません。

人間はどうしても楽をしたいという気持ちが働きます。

ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、タバコがあれだけ普及したのは、ニコチン依存症もありますが、紙巻たばこという超お手軽なものを考えだしてしまったからだと言われています。

収納時の省スペースの効果は、この組み立て式の台のほうが優れています。

一方使う側としては、それよりも設置が簡単な現行の台のほうが魅力的かもしれません。

しかしながら、この新しい組み立て式卓球台の提案は面白く、どこかのメーカに企画を持ち込んでもいいのではと思ったほどです。

個人的には、フレームむき出しの無骨な台ではなくなり、4面にいろんな図柄を入れられ、デザイン性も向上する点が一番気に入っています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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