卓球関連の用具の中には長期間使われるものがある一方、消耗品のように寿命の短いものがあります。
前者の代表例としては、ネットやフェンス等があり、後者には、ボール、ラバーなどがあります。
今年は4月に消費税が3%上がり、来年の10月にはさらに2%上がります。
頻繁に買い換えが必要な物は、以下の対策を取ることで出費を抑制することができます。
1.安い製品を選ぶ
2.長く使える製品を選ぶ
3.長く使えるよう工夫する
──────────────────────
耐久力アップのボールはまだ先?
──────────────────────
ボールはできるだけ安価なトレ球(トレーニング球)を多用し、しかも安い銘柄をまとめ買いすれば効果的です。
ただ今年は、現在のセルロイド製ボールからプラスチック製ボールに変更となるので、どのタイミングでどれだけの量を購入すべきか悩ましいところです。
ボールの切り替えは今年なのに、まだメーカからほとんど情報が出てきていません。
市民クラブや部活の先生などやきもきしている方がいるはずで、ちょっと遅すぎやしませんか。
私はプラスチックボールは、全てシームレス(継ぎ目なし)になると思っていました。
しかしシームレスのボールは、特許が絡んでいて一部メーカの生産に留まりそうとのことです。
また継ぎ目のない新製法は歩留まりが悪く、均一なバウンドのボールを作るのは難しいと言われています。
そのため市場に十分供給するには、まだまだ時間がかかるとの噂を聞きます。
シームレスだと割れにくくなるので、ぜひとも実現して欲しいところです。
──────────────────────
ラバーの耐久性
──────────────────────
個人のお財布を最も直撃するのがラバーです。
ドライブがそれなりに打てるようになると、ラバーの引っ掛かりが劣化することに敏感になります。
逆に初心者の人なら、劣化したラバーでもあまり気になりません。
「超」がつくような初心者の方なら、ゴムシートがカチカチになってひび割れしたようなラバーでも、打球時に違和感を覚えないでしょう。
少し横道にそれますが、そういうラバーを「アンチラバーのような」と表現する人がいます。
それはあまり正しくありません。
摩擦力が少ない点は同じですが、何日も日干ししたようなすさまじく劣化したラバーは打球時にボールが食い込みません。
多くのアンチラバーは、一応ボールがラバーに食い込みます。
ただゴムシートがつるつるしているので、回転の影響を受けにくく、自らも回転をかけにくいという特徴があります。
上達するにつれ、使うラバーの銘柄は固定化してきます。
従って出費を抑えるという理由で、安価な、または長寿命の別製品に変えてみようという人はそれほどいません。
裏ソフトラバーなら、保護シートで摩擦力の劣化を防ぐといった対処に留まりそうです。
表ソフトの場合、裏ソフトほどには摩擦力は重視されず、ラバーの縁も欠けにくいので長く使うことができます。
その表ソフトでも、寿命の長短にある傾向が見られます。
粒が高めのタイプは、粒の根本に亀裂が入ることがあり、そうならなくてもゴムの劣化が感じやすくなります。
そして目視による劣化の状態は、赤いラバーの方が把握しやすいですね。
スポンジのない1枚ラバーは、できれば最初から接着シートがついているラバーを選ぶことをおすすめします。
なぜなら別途接着シートを入手して貼るタイプだと、貼るときにズレたり、シートとラバーが十分に接着できない場合があるためです。
しっかり接着されていないと、指が当たる部分にシワが生じてきたり、空気が入ったりします。
空気は針で突けば抜くことができます。
しかし一度そうなった状態では、再び同じ部分に気泡ができるはずです。
そして気泡は指の当たる周囲をぷにゅぷにゅ動きまわり、接着が不十分な領域を拡大していきます。
市民大会レベルならこういうラバーでも恐らく大目に見てもらえますし、試合直前に針で空気を抜いておけば十分だと思います。
気泡は私ならさほど気にならないのですが、どうしても我慢できず、最初から接着シートが付いている他社ラバーに乗り換えたYさんがいました。
これを単に神経質な人だなと思わず、あることをきっかけに顧客を失う具体例だと教訓にしてもいいかもしれません。
──────────────────────
普通なら捨てられるラケットケース
──────────────────────
ラケットケースは比較的長く使える製品です。
先ほど紹介したYさんは、バタフライの昔のロゴがついたかなり古いケースを使っています。
中にベニヤ板で作った枠が入っているタイプです。
ケースの寿命は、物理的に使用不可能となった時以外にも、流行遅れのデザインになったり、表面の傷や凹みが増えみすぼらしくなった時というのもあります。
見てくれを気にせず使い続ければ、ファスナー部分がいつまで持つかがポイントになります。
昔の金属製ファスナーのケースを使っていたYさんですが、トラブルが多かったファスナーがついに機能しなくなりました。
やっと買い換えるのかと思っていると、閉まらなくなったケースをマジックテープでぐるぐる縛り使い続けています。
Yさんは、モノを大切に使い続ける意識が特段高いというわけではなく、「別にこれでいいじゃない」という単純な考えだそうです。
「ケースはボロでもいいが、ラバーは許さない」
そういう本質部分にこだわる方なのでしょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
前者の代表例としては、ネットやフェンス等があり、後者には、ボール、ラバーなどがあります。
今年は4月に消費税が3%上がり、来年の10月にはさらに2%上がります。
頻繁に買い換えが必要な物は、以下の対策を取ることで出費を抑制することができます。
1.安い製品を選ぶ
2.長く使える製品を選ぶ
3.長く使えるよう工夫する
──────────────────────
耐久力アップのボールはまだ先?
──────────────────────
ボールはできるだけ安価なトレ球(トレーニング球)を多用し、しかも安い銘柄をまとめ買いすれば効果的です。
ただ今年は、現在のセルロイド製ボールからプラスチック製ボールに変更となるので、どのタイミングでどれだけの量を購入すべきか悩ましいところです。
ボールの切り替えは今年なのに、まだメーカからほとんど情報が出てきていません。
市民クラブや部活の先生などやきもきしている方がいるはずで、ちょっと遅すぎやしませんか。
私はプラスチックボールは、全てシームレス(継ぎ目なし)になると思っていました。
しかしシームレスのボールは、特許が絡んでいて一部メーカの生産に留まりそうとのことです。
また継ぎ目のない新製法は歩留まりが悪く、均一なバウンドのボールを作るのは難しいと言われています。
そのため市場に十分供給するには、まだまだ時間がかかるとの噂を聞きます。
シームレスだと割れにくくなるので、ぜひとも実現して欲しいところです。
──────────────────────
ラバーの耐久性
──────────────────────
個人のお財布を最も直撃するのがラバーです。
ドライブがそれなりに打てるようになると、ラバーの引っ掛かりが劣化することに敏感になります。
逆に初心者の人なら、劣化したラバーでもあまり気になりません。
「超」がつくような初心者の方なら、ゴムシートがカチカチになってひび割れしたようなラバーでも、打球時に違和感を覚えないでしょう。
少し横道にそれますが、そういうラバーを「アンチラバーのような」と表現する人がいます。
それはあまり正しくありません。
摩擦力が少ない点は同じですが、何日も日干ししたようなすさまじく劣化したラバーは打球時にボールが食い込みません。
多くのアンチラバーは、一応ボールがラバーに食い込みます。
ただゴムシートがつるつるしているので、回転の影響を受けにくく、自らも回転をかけにくいという特徴があります。
上達するにつれ、使うラバーの銘柄は固定化してきます。
従って出費を抑えるという理由で、安価な、または長寿命の別製品に変えてみようという人はそれほどいません。
裏ソフトラバーなら、保護シートで摩擦力の劣化を防ぐといった対処に留まりそうです。
表ソフトの場合、裏ソフトほどには摩擦力は重視されず、ラバーの縁も欠けにくいので長く使うことができます。
その表ソフトでも、寿命の長短にある傾向が見られます。
粒が高めのタイプは、粒の根本に亀裂が入ることがあり、そうならなくてもゴムの劣化が感じやすくなります。
そして目視による劣化の状態は、赤いラバーの方が把握しやすいですね。
スポンジのない1枚ラバーは、できれば最初から接着シートがついているラバーを選ぶことをおすすめします。
なぜなら別途接着シートを入手して貼るタイプだと、貼るときにズレたり、シートとラバーが十分に接着できない場合があるためです。
しっかり接着されていないと、指が当たる部分にシワが生じてきたり、空気が入ったりします。
空気は針で突けば抜くことができます。
しかし一度そうなった状態では、再び同じ部分に気泡ができるはずです。
そして気泡は指の当たる周囲をぷにゅぷにゅ動きまわり、接着が不十分な領域を拡大していきます。
市民大会レベルならこういうラバーでも恐らく大目に見てもらえますし、試合直前に針で空気を抜いておけば十分だと思います。
気泡は私ならさほど気にならないのですが、どうしても我慢できず、最初から接着シートが付いている他社ラバーに乗り換えたYさんがいました。
これを単に神経質な人だなと思わず、あることをきっかけに顧客を失う具体例だと教訓にしてもいいかもしれません。
──────────────────────
普通なら捨てられるラケットケース
──────────────────────
ラケットケースは比較的長く使える製品です。
先ほど紹介したYさんは、バタフライの昔のロゴがついたかなり古いケースを使っています。
中にベニヤ板で作った枠が入っているタイプです。
ケースの寿命は、物理的に使用不可能となった時以外にも、流行遅れのデザインになったり、表面の傷や凹みが増えみすぼらしくなった時というのもあります。
見てくれを気にせず使い続ければ、ファスナー部分がいつまで持つかがポイントになります。
昔の金属製ファスナーのケースを使っていたYさんですが、トラブルが多かったファスナーがついに機能しなくなりました。
やっと買い換えるのかと思っていると、閉まらなくなったケースをマジックテープでぐるぐる縛り使い続けています。
Yさんは、モノを大切に使い続ける意識が特段高いというわけではなく、「別にこれでいいじゃない」という単純な考えだそうです。
「ケースはボロでもいいが、ラバーは許さない」
そういう本質部分にこだわる方なのでしょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
Comment
Trackback
Amazon.co.jpアソシエイトは、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。