2022 .08.20
少し前にバタフライから樊振東(ファン・ジェンドン)選手のラケットが発表されました。
昨年の世界選手権男子シングルスでは優勝、東京オリンピックの男子シングルスでは銀メダルを獲得しています。
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特別席が用意されたファン選手
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かつてファン選手はスティガ社と契約していました。
その後バタフライのアドバイザリースタッフとなり、そこからラケットはビスカリアを使っていました。
これだけの実績がある名選手が契約すると、その選手モデルラケットを販売するというのは、バタフライではお約束の流れでした。
発表された新ラケットは、ブレード構成の種類で数えれば5種類となります。
単独選手モデルでこれだけのバリエーションというのは、バタフライでも張継科選手とボル選手だけでした。
つまりバタフライ的には、ファン選手は別格の殿堂入り扱いを受けたことを意味します。
5種類のラケットは、グリップデザインを変えることで違いを出しています。
そして高額なタイプほど高級感を演出している点は、張継科シリーズと同じ手法です。
ただしラバーで隠れるブレード面の装飾は、単なる色違いだけの形にしています。
張継科シリーズの最上級モデルでは、他よりも差をつけた金色の囲いが手に取った人を魅了する憎い作りとなっていました。
昨年の世界選手権男子シングルスでは優勝、東京オリンピックの男子シングルスでは銀メダルを獲得しています。
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特別席が用意されたファン選手
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かつてファン選手はスティガ社と契約していました。
その後バタフライのアドバイザリースタッフとなり、そこからラケットはビスカリアを使っていました。
これだけの実績がある名選手が契約すると、その選手モデルラケットを販売するというのは、バタフライではお約束の流れでした。
発表された新ラケットは、ブレード構成の種類で数えれば5種類となります。
単独選手モデルでこれだけのバリエーションというのは、バタフライでも張継科選手とボル選手だけでした。
つまりバタフライ的には、ファン選手は別格の殿堂入り扱いを受けたことを意味します。
5種類のラケットは、グリップデザインを変えることで違いを出しています。
そして高額なタイプほど高級感を演出している点は、張継科シリーズと同じ手法です。
ただしラバーで隠れるブレード面の装飾は、単なる色違いだけの形にしています。
張継科シリーズの最上級モデルでは、他よりも差をつけた金色の囲いが手に取った人を魅了する憎い作りとなっていました。
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品揃えや作りに関する変化
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バタフライは、日本では長らくシェークと中ペン(中国式ペンホルダー)は別物として扱ってきました。
海外では同一ブレードのシェークと中ペンを販売していたのに、日本ではシェークだけしか取り扱っていなかった時期がありました。
それが張本選手のモデルあたりから変更となり、今回のファン選手のモデルでも日本で中ペンが購入できるようになりました。
ずっと前に練習場で、日本では販売されていない張継科選手モデルの中ペンを使っている人を見かけたことがありました。
入手方法を伺うと、海外の通販サイト経由で購入したということでした。
他には極めて局所的な違いですが、張継科モデルは全て繁体字の漢字が使われています。
「張」の字は中国本土で使われている画数が減らされた簡体字ではなく、日本で使われている字体と同じ文字です。
ファン選手のモデルでは「東」が画数の少ない簡体字になっています。
カタカタの「ナ」の下に「ホ」がくっついたような字です。
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同じようなラケット
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続いてこの選手モデルを、商品としての打ち出し方の点ではどうなのか考えてみたいと思います。
バタフライのWebページを開き、ラケットの一覧を眺めると、正直なところ種類が多すぎて戸惑います。
バタフライはラケットの種類を集約する方向に向かっていました。
私はそれを好意的に受け止めていました。
あまりに選択肢が多すぎると、かえって消費者は混乱し購入をためらってしまう場合があるのです。
残念ながら今回のファン選手モデルの追加で、バタフライのラインナップはカオスになったように見えてしまいます。
卓球王国などは、バタフライが大切な広告主のために言いたくても言えないことがあるはずです。
何もしがらみのない私が代弁すると、金太郎飴のようなラケットが増えてしまいました。
新製品のファン選手のモデルと張継科選手のモデルは、重複度合いが結構高いのです。
全体を見渡しても「なんとかALC」という、アリレートカーボンを使ったラケットが何本もあります。
はっきり言ってほぼ同じと断言して差し支えないのもあります。
一つの提案として、張継科選手のラケットはもう販売終了にしてはどうでしょうか。
それはファン選手のラケットと重複が多いということにとどまりません。
張選手が今もプレーしているという話は聞きません。
プレーしていた当時でも、ご自身の名前のラケットはほとんど使っていませんでした。
ビスカリアを愛用していて、その影響もあってかビスカリアは今も大人気です。
なぜビスカリアのほうが良かったんでしょうか。
あのラケットは、大きめのつるつるしたプラスチックレンズがはめ込まれています。
張継科ALCのほうが小ぶりのエンブレムで、使い勝手は良さそうに思えます。
グリップデザインの好みなのか、ご自身の名前のラケットは恥ずかしいのか、もしお会いできたならご本人の本心を聞いてみたいです。
ただ批判だけしておきながら、私はまだ最上級モデルのSUPER ZLCのラケットはおろか、ビスカリアも使ったことがありません。
どんな感じなのか気にはなっています。
私レベルの腕前では性能や品質の良さはわからず、単に財布に衝撃を受けるだけかもしれませんが。
ファン選手のラケットは9月1日発売開始です。
もしかするとその際、張継科選手ラケットの整理あるいは終了があるかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
品揃えや作りに関する変化
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バタフライは、日本では長らくシェークと中ペン(中国式ペンホルダー)は別物として扱ってきました。
海外では同一ブレードのシェークと中ペンを販売していたのに、日本ではシェークだけしか取り扱っていなかった時期がありました。
それが張本選手のモデルあたりから変更となり、今回のファン選手のモデルでも日本で中ペンが購入できるようになりました。
ずっと前に練習場で、日本では販売されていない張継科選手モデルの中ペンを使っている人を見かけたことがありました。
入手方法を伺うと、海外の通販サイト経由で購入したということでした。
他には極めて局所的な違いですが、張継科モデルは全て繁体字の漢字が使われています。
「張」の字は中国本土で使われている画数が減らされた簡体字ではなく、日本で使われている字体と同じ文字です。
ファン選手のモデルでは「東」が画数の少ない簡体字になっています。
カタカタの「ナ」の下に「ホ」がくっついたような字です。
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同じようなラケット
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続いてこの選手モデルを、商品としての打ち出し方の点ではどうなのか考えてみたいと思います。
バタフライのWebページを開き、ラケットの一覧を眺めると、正直なところ種類が多すぎて戸惑います。
バタフライはラケットの種類を集約する方向に向かっていました。
私はそれを好意的に受け止めていました。
あまりに選択肢が多すぎると、かえって消費者は混乱し購入をためらってしまう場合があるのです。
残念ながら今回のファン選手モデルの追加で、バタフライのラインナップはカオスになったように見えてしまいます。
卓球王国などは、バタフライが大切な広告主のために言いたくても言えないことがあるはずです。
何もしがらみのない私が代弁すると、金太郎飴のようなラケットが増えてしまいました。
新製品のファン選手のモデルと張継科選手のモデルは、重複度合いが結構高いのです。
全体を見渡しても「なんとかALC」という、アリレートカーボンを使ったラケットが何本もあります。
はっきり言ってほぼ同じと断言して差し支えないのもあります。
一つの提案として、張継科選手のラケットはもう販売終了にしてはどうでしょうか。
それはファン選手のラケットと重複が多いということにとどまりません。
張選手が今もプレーしているという話は聞きません。
プレーしていた当時でも、ご自身の名前のラケットはほとんど使っていませんでした。
ビスカリアを愛用していて、その影響もあってかビスカリアは今も大人気です。
なぜビスカリアのほうが良かったんでしょうか。
あのラケットは、大きめのつるつるしたプラスチックレンズがはめ込まれています。
張継科ALCのほうが小ぶりのエンブレムで、使い勝手は良さそうに思えます。
グリップデザインの好みなのか、ご自身の名前のラケットは恥ずかしいのか、もしお会いできたならご本人の本心を聞いてみたいです。
ただ批判だけしておきながら、私はまだ最上級モデルのSUPER ZLCのラケットはおろか、ビスカリアも使ったことがありません。
どんな感じなのか気にはなっています。
私レベルの腕前では性能や品質の良さはわからず、単に財布に衝撃を受けるだけかもしれませんが。
ファン選手のラケットは9月1日発売開始です。
もしかするとその際、張継科選手ラケットの整理あるいは終了があるかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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