実力に応じた用具を使いましょうというアドバイスを耳にします。
具体的には、初級レベルの腕前の人は、弾み控えめで低価格のラケット・ラバーを使うべきという意見であることが多いはずです。
実際に練習をご一緒する方の用具を拝見すると、典型的な入門者向けと言われる組み合わせを使っている初級者の人がいる一方、そうじゃない方も大勢いらっしゃいます。
いつも市民大会一回戦負けというレベルでも、特殊素材の入ったラケットにハイテンションラバー、およそ二万円コースの用具というリッチな人がいます。
そんな人を見て、「まだ満足にドライブも打てないのに、あんな用具を~」とか、「ラケットが泣いている」といった批判があります。
いわゆる不釣り合いと言われる用具選択は、本当に良くないことなのでしょうか。
そのように指摘される理由には以下があります。
A)性能に見合った使い方がされていない
B)使っている本人が製品の良さを享受していない
C)ねたみ
それぞれについて考えてみたいと思います。
具体的には、初級レベルの腕前の人は、弾み控えめで低価格のラケット・ラバーを使うべきという意見であることが多いはずです。
実際に練習をご一緒する方の用具を拝見すると、典型的な入門者向けと言われる組み合わせを使っている初級者の人がいる一方、そうじゃない方も大勢いらっしゃいます。
いつも市民大会一回戦負けというレベルでも、特殊素材の入ったラケットにハイテンションラバー、およそ二万円コースの用具というリッチな人がいます。
そんな人を見て、「まだ満足にドライブも打てないのに、あんな用具を~」とか、「ラケットが泣いている」といった批判があります。
いわゆる不釣り合いと言われる用具選択は、本当に良くないことなのでしょうか。
そのように指摘される理由には以下があります。
A)性能に見合った使い方がされていない
B)使っている本人が製品の良さを享受していない
C)ねたみ
それぞれについて考えてみたいと思います。
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A)性能に見合った使い方がされていない
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ハイテンションラバーは高額なものだと1枚五千円程度で売られていて、庶民的な値段の製品より強い回転とスピードのドライブが打てます。
ところがカタログのキャッチコピーにつられ初級者が買ってみても、なかなかイメージ通りのボールは打てません。
これは純粋に使い手の力量に左右されるからです。
上級者は高性能の製品はもちろんのこと、たとえラバー貼りラケットであっても、私達より限界まで性能を引き出した使い方ができるのです。
要するにどの価格帯の製品であっても、上級者の使いこなし方にはかなわないということです。
そこで十分に性能を引き出す力がないのであれば、基本性能がそこそこの製品でいいのではという消去法的な考えになるのは自然な流れです。
──────────────────────
B)使っている本人が製品の良さを享受していない
──────────────────────
これについてはいろいろな見方があると思います。
実力がいまいちの人でも、初心者でなければテナジーとフレクストラの打球感の違いはそれなりに分かります。
ですから特定の製品のフィーリングが気に入って選んでいる場合、本人の希望通りで妥当な選択がなされていると言えます。
少し残念なのは、どれでも構わないんだけれど高い製品はいいはずだという考えで選んでいる場合です。
同じ思考で芸能人のIさんは、車のことはよく分からないけれど高いのはいいはずだということで、ポルシェを買ったと話していました。
車の場合、高級車になるほど安全性や内装が充実していて、走り以外の部分でも何がしかの実感は得られます。
しかし卓球のラケットやラバーはそういうこともなく、出費を多くするだけになってしまいます。
──────────────────────
C)ねたみ
──────────────────────
どんなものでも高額な消費をしていると、周囲から嫉妬を買うことがあります。
昔、空港でエコノミークラスのカウンター前にできた長蛇の列に並んでいた時のことです。
隣のガラ空きのビジネスクラスのカウンターに、一組のご家族が搭乗手続きに訪れました。
エコノミー側に並んで待っている人は手持ち無沙汰な人も多く、約90%はビジネス利用のご家族を羨望のまなざしで見ていました。
すんなりと手続きを済ませ足取り軽くその場を離れていった後、私の前に並んでいたご婦人の集団が話を始めました。
「着ているものは私達と変わらないわね」
ブッ、、、あやうく吹き出しそうになりました。
とっても下世話なやり取りがしばらく続き、ネタにされたビジネス利用のご家族がかわいそうでした。
私は前述のB)の所で、どれでも構わないけれど高い製品はいいはずという考えの人を残念な人だと言いました。
でもそういう考えで用具が買える人は、芸能人のIさん同様お金持ちの可能性が高いですね。
残念な人ではなく、うらやましい人に訂正したいと思います。
そしていずれにせよ、人の用具にケチを付けるのはよろしくない行為なので、心の中にそっとしまっておきましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
A)性能に見合った使い方がされていない
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ハイテンションラバーは高額なものだと1枚五千円程度で売られていて、庶民的な値段の製品より強い回転とスピードのドライブが打てます。
ところがカタログのキャッチコピーにつられ初級者が買ってみても、なかなかイメージ通りのボールは打てません。
これは純粋に使い手の力量に左右されるからです。
上級者は高性能の製品はもちろんのこと、たとえラバー貼りラケットであっても、私達より限界まで性能を引き出した使い方ができるのです。
要するにどの価格帯の製品であっても、上級者の使いこなし方にはかなわないということです。
そこで十分に性能を引き出す力がないのであれば、基本性能がそこそこの製品でいいのではという消去法的な考えになるのは自然な流れです。
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B)使っている本人が製品の良さを享受していない
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これについてはいろいろな見方があると思います。
実力がいまいちの人でも、初心者でなければテナジーとフレクストラの打球感の違いはそれなりに分かります。
ですから特定の製品のフィーリングが気に入って選んでいる場合、本人の希望通りで妥当な選択がなされていると言えます。
少し残念なのは、どれでも構わないんだけれど高い製品はいいはずだという考えで選んでいる場合です。
同じ思考で芸能人のIさんは、車のことはよく分からないけれど高いのはいいはずだということで、ポルシェを買ったと話していました。
車の場合、高級車になるほど安全性や内装が充実していて、走り以外の部分でも何がしかの実感は得られます。
しかし卓球のラケットやラバーはそういうこともなく、出費を多くするだけになってしまいます。
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C)ねたみ
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どんなものでも高額な消費をしていると、周囲から嫉妬を買うことがあります。
昔、空港でエコノミークラスのカウンター前にできた長蛇の列に並んでいた時のことです。
隣のガラ空きのビジネスクラスのカウンターに、一組のご家族が搭乗手続きに訪れました。
エコノミー側に並んで待っている人は手持ち無沙汰な人も多く、約90%はビジネス利用のご家族を羨望のまなざしで見ていました。
すんなりと手続きを済ませ足取り軽くその場を離れていった後、私の前に並んでいたご婦人の集団が話を始めました。
「着ているものは私達と変わらないわね」
ブッ、、、あやうく吹き出しそうになりました。
とっても下世話なやり取りがしばらく続き、ネタにされたビジネス利用のご家族がかわいそうでした。
私は前述のB)の所で、どれでも構わないけれど高い製品はいいはずという考えの人を残念な人だと言いました。
でもそういう考えで用具が買える人は、芸能人のIさん同様お金持ちの可能性が高いですね。
残念な人ではなく、うらやましい人に訂正したいと思います。
そしていずれにせよ、人の用具にケチを付けるのはよろしくない行為なので、心の中にそっとしまっておきましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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