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今回は、私のような週一回程度の休日卓球愛好家の練習についてお話しします。


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 本音はどうなのか
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学校の部活ではランニングや筋トレなど基礎体力をつける練習もしっかり行っており、体育の授業的な側面もあります。

一方市民クラブなどいろいろな世代の方が集う所では、基礎体力を付ける練習は敬遠されがちで、準備体操をみんなでやるぐらいにとどまります。

そして週一回二時間の貴重な練習なのだから、できるだけボールを打つことに集中したいという意見の方もいます。

そこだけを聞くと、効率的に練習をしたいお気持ちはその通りですねと相槌を打ちたいのですが、よく考えてみると疑問に感じることがあります。

一つは、仮に時間があったとしても体力の消耗が激しい練習は、みなさん結局やりたくないのではということです。

私は正直に言いますが、毎回2kmのランニングや30分間フットワーク練習が必須の市民クラブなんて絶対参加したくありません。

疲れてしまい楽しくないからです。

日頃の運動不足を解消し、健康をそこそこ維持できるレベルで良いのです。

もう一つは、効率的な練習と言っているご本人が、それを実行できていない場合が多いということです。

ラブラブカップルが楽しむピンポンラリーなら分かりますが、そうじゃないのに、20分も30分もフォアロングとバックショートだけというのは悲しすぎます。


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 実戦直結の練習にとことん集中
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飛び入り参加の某卓球場で、効率化の塊のようなご婦人に出会ったことがありました。

一番大切にしている練習はレシーブで、いろんな相手から得意のサーブを出してもらうよう依頼していました。

返球に苦しむサーブは同じものを連続で出してもらい、相手の狙いも質問していました。

二番目に重視していたのは払いで、私が見ている時は逆モーションや広角に打つことを繰り返していました。

少しだけお話を伺う時間があったので、練習内容について聞いてみました。

試合で何ができ何が駄目だったかを考えると、このレシーブ技術と払いがとても重要で、自然とそこに重点を置く練習になったとのことでした。

卓球はサーブでやられてしまうことが多いのでレシーブを強化し、ラリーが続くことは少ないので払いの練習も重視し、それらの過程で連打する状況になれば続ければいいという考えです。

練習の最初のフォア打ちは1分ぐらいで済ませ、次にバックショートを1分、そしてツッツキ1分、続いてツッツキ打ちと、最初の相手の最初の時間だけで基本打法の確認を済ませてしまいます。

開始直後のフォア打ちも1分の内30秒ぐらいは6割程度の力で打ち、後の30秒は強打するそうです。

いきなり強打に切り替えると相手が驚くことが多いので、フォア打ちが続いていても30秒で打ち切り、「ここから強く打ちます」と一言断ってから全力でひっぱたき始めます。


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 チャンスを逃さない
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練習時間はお互いのリクエストに応じるため、自分の練習は実質半分になります。

さらに相手が初級者の場合もありますし、希望通りの戦型でないこともあります。

ですから自分のやりたいことができる場面は、それを逃さず最大限に機会を有効活用するとのことでした。

初級者が相手で甘い返球しか来なくても、三球目をノーミスで入れることを目指すといった考えにしているそうです。

まただんだん体がほぐれてきてからメインの練習をするのではなく、特にやりたい練習はできるだけ最初のほうでやるよう心がけているとのこと。

持久力をつけるような運動はしていないため、体力のある序盤に優先度の高いことをやっているそうです。

特に夏場は体力の消耗が激しいので、疲れ具合を確認しつつ、時間を噛みしめて練習しているとの考えでした。


とても合理的な思考で練習に取り組んでいて驚きました。

練習相手の方があっけにとられるような表情をされることに気づき、不快感を持たれないよう笑顔を見せたり、ちょっとした声掛けをしたりして雰囲気を和ませることもあるそうです。

このようなこだわり練習については、私が質問したように具体的に聞かれることがなければ語らないようにしているとおっしゃいました。

私は逆にもっと主張をしてもいいと思うのですが、恐らく過去にあまり良い反応がなかったからなのでしょう。


私はこの練習方法が最善だと言っているわけではありません。

ただ考え方は大いに参考にすべきです。

初心者の方やあまり動けないご高齢の方なら、フォアとバックのラリーだけでもそれは立派な練習です。

しかしそれなりに動ける初級以上の方なら、少しずつでいいので練習内容を工夫してみてはどうでしょうか。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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