今回は日本人の卓球選手で、私が特に素晴らしいと思う人4名についてお話します。
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長谷川信彦さん
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とても個性的なプレースタイルについては、これまでにも何度か触れたことがあります。
シェークハンドのラケットを人差し指を伸ばした一本差しという握り方をし、1967年世界チャンピオンに輝きました。
フォアハンドで強烈なボールを打つのに適していますが、台上の短いボールやバックハンドに難があります。
私のような片面ペンホルダーのスタイルも良い点はあるのですが、バックハンドが弱いという大きな欠点があり、こういう部分はフォアへ振ってバックをつぶす等、徹底的に攻められてしまいます。
そのため近年片面ペンのスタイルは急激に廃れています。
長谷川選手の戦型はユニークすぎて廃れる以前に後に続く人がおらず、それは総合的なバランスが非常に悪いためと言われています。
独特のスタイル故、アドバイスをもらうのは難しかったと思います。
体格にもそれほど恵まれなかったというハンデを、筋トレや圧倒的な練習量で克服しました。
練習の鬼だけでなくとにかく卓球が大好きで、引退後も私財を投じて卓球場を建設し指導を行いました。
どうしてそこまで情熱を注ぐことができるのかとインタビューされた際、ご本人はごく自然な気持ちでの行動で、何も特別なことをやっているわけではないと話されていたそうです。
(長谷川さんは卓球場の裏山のランニングコースで木を伐採中、事故でお亡くなりになりました。)
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荻村伊智朗さん
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世界選手権の男子シングルス優勝など、数々のタイトルに輝いた名選手です。
そういった選手としての実績だけでなく、卓球というスポーツの普及や改革に尽力され素晴らしい功績を残した方です。
1987年国際卓球連盟の第三代会長に就任した荻村さんは、世界選手権で韓国と北朝鮮の統一コリアチームを実現し、女子は中国を破って団体優勝を飾りました。
会長時代、有機溶剤を使用したスピードグルーの禁止を推し進めていた時に急逝され、そのため使用期間が2008年の北京五輪まで伸びたと言われています。
荻村さんの活躍に敬意を表し、ジャパンオープンは荻村杯の名前がつけられました。
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福原愛さん
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もはや説明の必要はない卓球界を超越した有名人です。
オリンピックの旗手、語学番組やバラエティへの出演、日本の親善大使など、普通のトップアスリートとは別格の存在です。
彼女のお陰で日本の卓球界にスポットライトが当たり、一般にも認知が広まったことは紛れもない事実です。
福原選手が先駆者となり、次々とヒロイン(卓球少女?)が生まれている現在の流れは、卓球の普及・促進に非常に追い風となっています。
これからもますます活躍してくれることを期待しています。
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松下浩二さん
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全日本を何度も制覇し、選手として優れた実力を持つのはもちろんのこと、1993年、日本で最初に卓球選手としてプロ宣言をした人です。
日本やヨーロッパで自身が選手として活躍する他にも、大会の運営や選手のマネージメントを行うチームマツシタという株式会社を立ち上げました。
そして引退後はご存知のようにTSPの社長業、大会の解説と幅広い活躍をされています。
社長に就任する話を聞いた時、私は素直に喜ぶことができませんでした。
たとえトップ選手でも指導する立場になると、必ずしも名コーチであるとは限らないとよく言われます。
ましてや会社の社長ともなると、それまでの人生経験とは全く違った資質が求められます。
率直に言って、松下さんの選手としてのネームバリューだけで選ばれてしまったのではと思ったのです。
しかしVICTASブランドの立ち上げや、人気を博している製品も生まれいて順調なようです。
現在ドイツのようなプロリーグを日本で設立できないか検討がなされていて、そこに松下さんがどういった役割を担うのか注目が集まっています。
今回上記4名の方を私の独断で取り上げましたが、他にも卓球界に貢献されている方はたくさんいらっしゃいます。
以前ご紹介したことのある仲村渠(なかんだかれ)さんは、ラテンアメリカのいろいろな国でご活躍していて、現在は南米のチリで指導をされています。
卓球王国を立ち上げた今野さんは、大変な苦労をして独立した出版社として創刊にこぎつけたそうです。
あらためて様々な方が卓球の発展のために取り組んできたことに驚き、今も頑張っているみなさんにエールを送りたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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長谷川信彦さん
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とても個性的なプレースタイルについては、これまでにも何度か触れたことがあります。
シェークハンドのラケットを人差し指を伸ばした一本差しという握り方をし、1967年世界チャンピオンに輝きました。
フォアハンドで強烈なボールを打つのに適していますが、台上の短いボールやバックハンドに難があります。
私のような片面ペンホルダーのスタイルも良い点はあるのですが、バックハンドが弱いという大きな欠点があり、こういう部分はフォアへ振ってバックをつぶす等、徹底的に攻められてしまいます。
そのため近年片面ペンのスタイルは急激に廃れています。
長谷川選手の戦型はユニークすぎて廃れる以前に後に続く人がおらず、それは総合的なバランスが非常に悪いためと言われています。
独特のスタイル故、アドバイスをもらうのは難しかったと思います。
体格にもそれほど恵まれなかったというハンデを、筋トレや圧倒的な練習量で克服しました。
練習の鬼だけでなくとにかく卓球が大好きで、引退後も私財を投じて卓球場を建設し指導を行いました。
どうしてそこまで情熱を注ぐことができるのかとインタビューされた際、ご本人はごく自然な気持ちでの行動で、何も特別なことをやっているわけではないと話されていたそうです。
(長谷川さんは卓球場の裏山のランニングコースで木を伐採中、事故でお亡くなりになりました。)
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荻村伊智朗さん
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世界選手権の男子シングルス優勝など、数々のタイトルに輝いた名選手です。
そういった選手としての実績だけでなく、卓球というスポーツの普及や改革に尽力され素晴らしい功績を残した方です。
1987年国際卓球連盟の第三代会長に就任した荻村さんは、世界選手権で韓国と北朝鮮の統一コリアチームを実現し、女子は中国を破って団体優勝を飾りました。
会長時代、有機溶剤を使用したスピードグルーの禁止を推し進めていた時に急逝され、そのため使用期間が2008年の北京五輪まで伸びたと言われています。
荻村さんの活躍に敬意を表し、ジャパンオープンは荻村杯の名前がつけられました。
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福原愛さん
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もはや説明の必要はない卓球界を超越した有名人です。
オリンピックの旗手、語学番組やバラエティへの出演、日本の親善大使など、普通のトップアスリートとは別格の存在です。
彼女のお陰で日本の卓球界にスポットライトが当たり、一般にも認知が広まったことは紛れもない事実です。
福原選手が先駆者となり、次々とヒロイン(卓球少女?)が生まれている現在の流れは、卓球の普及・促進に非常に追い風となっています。
これからもますます活躍してくれることを期待しています。
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松下浩二さん
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全日本を何度も制覇し、選手として優れた実力を持つのはもちろんのこと、1993年、日本で最初に卓球選手としてプロ宣言をした人です。
日本やヨーロッパで自身が選手として活躍する他にも、大会の運営や選手のマネージメントを行うチームマツシタという株式会社を立ち上げました。
そして引退後はご存知のようにTSPの社長業、大会の解説と幅広い活躍をされています。
社長に就任する話を聞いた時、私は素直に喜ぶことができませんでした。
たとえトップ選手でも指導する立場になると、必ずしも名コーチであるとは限らないとよく言われます。
ましてや会社の社長ともなると、それまでの人生経験とは全く違った資質が求められます。
率直に言って、松下さんの選手としてのネームバリューだけで選ばれてしまったのではと思ったのです。
しかしVICTASブランドの立ち上げや、人気を博している製品も生まれいて順調なようです。
現在ドイツのようなプロリーグを日本で設立できないか検討がなされていて、そこに松下さんがどういった役割を担うのか注目が集まっています。
今回上記4名の方を私の独断で取り上げましたが、他にも卓球界に貢献されている方はたくさんいらっしゃいます。
以前ご紹介したことのある仲村渠(なかんだかれ)さんは、ラテンアメリカのいろいろな国でご活躍していて、現在は南米のチリで指導をされています。
卓球王国を立ち上げた今野さんは、大変な苦労をして独立した出版社として創刊にこぎつけたそうです。
あらためて様々な方が卓球の発展のために取り組んできたことに驚き、今も頑張っているみなさんにエールを送りたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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