2011 .11.19
以前、裏ソフトを貼っていてもドライブは打たず、ミート打ち主体の方には表ソフトに変更した方がいい場合があると言いました。
詳細な理由は繰り返しになるため省略しますが、
・相手の回転に影響されにくくなる
・ラバーが長持ちし手入れも簡単
というメリットがあります。
しかし同じ裏ソフトでも別のラバーに替えて失敗することがあるのに、裏から表に替えるというのは重大なことです。
詳細な理由は繰り返しになるため省略しますが、
・相手の回転に影響されにくくなる
・ラバーが長持ちし手入れも簡単
というメリットがあります。
しかし同じ裏ソフトでも別のラバーに替えて失敗することがあるのに、裏から表に替えるというのは重大なことです。
私もいくつかラバーを試してみて、いまいちだったことがあり、ほとんど新品のままのラバーが棚の奥に眠っています。
できればそういう残念なことにならないよう、私の考えや周囲の方の意見をご参考として紹介します。
裏ソフトから表ソフトに替えると、以下の相違点が気になるという意見をよく聞きました。
1.滑る感じがする
2.粒が動くので不安定
──────────────────
◆相違点1:滑る感じがする
──────────────────
この滑る感じというのは、裏ソフトと比較すればどうしても摩擦係数が低いため滑りますねという意見であれば、それはその通りで仕方ありません。
もう一つは、表ソフトの中でも比較的滑る感じがするものがあり、そのラバーについての感想である場合があります。
代表的な表ソフトの1つとして、TSPのスペクトルがあります。
このラバーは一番表ソフトらしいラバーだという意見を聞くのですが、それは引っかかり感が少ないからでしょうか?
いくつか打った中で、これだけがときどき滑るような感じがしました。
ずっと表ソフトを使っている人の中にも、スペクトルは滑る感じがするという方がいて同意見でした。
──────────────────
◆相違点2:粒が動くので不安定
──────────────────
「表ソフトなんてよく分からないし、どれでもいいや」の考えで買ってしまうと、失敗する可能性が高いのが変化系表ソフトです。
「変化系」という名前の通りクセ球を出すのに適しています。
ナックル系と呼ばれることもあります。
要するに粒高ラバーに近い表ソフトラバーです。
この時点で3つのラバー
a)粒高ラバー、b)変化系表ソフトラバー、c)普通の表ソフトラバー
の区別がよく分からなくなった方がいるかもしれません。
ラバーの種類を定義するため、粒の高さがどの程度であれば粒高と判断するかが決められています。
粒の高さを直径で割った値が0.9以上であれば、そのラバーは粒高ラバーとなります。
この値には上限も決められていて、1.1までとなっています。
(1.1を超えるラバーは使えません)
粒高ラバーに分類されなかったラバーは、分類上表ソフトになります。
表ソフトの中でも比較的粒高に近いものが「通称」変化系表ソフトと呼ばれています。
通称であるため、高さ÷直径の値が0.9以上を粒高と定義したような、明確な定義はこちらには存在しません。
変化系表ソフトと呼ばれているラバーとして、以下のような製品があります。
・アームストロングのアタック8
・コクタクのフレンドシップ563-1
・ジュウイックのマスタースピンスペシャル
・ニッタクのミリタル
特に最初に挙げたアタック8は、福原選手使用のラバーとして有名なため、これにしようかと考える方もいると思います。
表ソフトですが比較的粒が高めのラバーなので、粒が傾きやすく違和感を感じるはずです。
そのため、一般的な表ソフトを求めている方にはこの種のラバーは適しません。
一方で、相手には打ちにくいボールが返ります。
試合の際に相手のラバーを確認する時、表ソフトでもこの変化系表の場合は少々くせ者なので注意が必要です。
では、変化系ではない表ソフトであれば、打球時に粒が動く感じはしないのでしょうか?
この観点でも実際に打って確認してみました。
ヤサカのオリジナル(表ソフト)大粒(A-1)
このラバーには、大粒(A-1)と小粒(A-2)の2種類があります。
実際に粒を見ると、メーカーが大粒と言っている方でも他の表ソフトと比較すると大きくはありません。
そのため、ときどき粒が動く感じがしました。
TSPのスーパースピンピップス
(省略形でスピンピップスやスピピと呼ばれています)
比較的利用者が多いラバーです。
大きくてゴツイ粒であり、大仏さまの頭と形容する人もいるそうです。
粒の上の面には布目と呼ばれるザラザラがしっかり付いていて、表ソフトの割には回転がよくかかります。
粒に少し高さがあるので、いろんな打ち方をしている中で、まれに粒が動く感じがしました。
粒が動く感じがしなかったのは、
バタフライのスピーディーP.O.(どっしりとした大粒)
ニッタクのモリストSP(どっしりとした大粒)
ジュウイックのパチスマ(粒の高さが低い)
です。
よってこの3つであれば、ひとまず大丈夫ではないかと考えます。
特にテンションラバーの感触(ラバーにボールがめり込んで、弾き飛ばす感じ)を希望する方には、モリストSPがいいと思います。
──────────────────
◆ワンポイントアドバイス
──────────────────
ミート打ち主体のシェークの方で、バック面を裏ソフトから表ソフトに替えた場合、普通のハーフボレー(ショート)の打ち方は比較的調整しやすいと思います。
しかし、ツッツキが裏ソフトと同じ打ち方のままの人を見かけることがあります。
表のツッツキは、素早く突くような感じで返球します。
言葉で説明するのは難しいのですが、あるところに書いてあった表現を拝借すると、裏ソフトのツッツキは、ナタで木の表面を削るように切り、表ソフトでは、ナタで小枝を切り落とすように短く鋭く切ります。
余計に分かりづらくなってしまったでしょうか(^ ^;)
──────────────────
◆予期しなかった意見
──────────────────
ここからは全く違った観点での話になります。
裏から表に変更した方で、良かったという感想を伝えてくれた方がいました。
その感想というのが、私が期待していた「レシーブがやりやすい」や「ラバーが長持ち」ではなく、「ラバーが美しい」ということでした。
顔料などの原料の違いでしょうか、一部の表ソフトは見た目の質感がプラスチック?のようなシートを使っているラバーがあります。
このようなシートで裏ソフトラバーは見たことがありません。
レゴブロックと表現している人もいます。
前述のスピンピップスやパチスマ、そしてニッタクのセンレイなどがこれに該当します。
中国メーカーの表ソフトには、こういうのが割とあるようです。
このレゴブロック系ラバー、なるほど赤は面白いですね。
スピンピップスは若干オレンジがかった赤、パチスマはほのかにピンクがかった赤です。
ラバーが美しいと言ってくれた方は、スピンピップスでした。
スピンピップスの赤はひときわ鮮やかであり、ゴツイ粒は他の表ソフトよりも陰影をくっきりと浮かび上がらせるので強調されます。
ロゴの部分を光に反射させるようにして見ると、少し汚く見えるのがレゴブロック系の難点ですが、いろんなラバーを並べて眺めると一番目を引くのは確かです。
従って、美的センスを重視する方にはスピンピップスの赤がお勧めです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
できればそういう残念なことにならないよう、私の考えや周囲の方の意見をご参考として紹介します。
裏ソフトから表ソフトに替えると、以下の相違点が気になるという意見をよく聞きました。
1.滑る感じがする
2.粒が動くので不安定
──────────────────
◆相違点1:滑る感じがする
──────────────────
この滑る感じというのは、裏ソフトと比較すればどうしても摩擦係数が低いため滑りますねという意見であれば、それはその通りで仕方ありません。
もう一つは、表ソフトの中でも比較的滑る感じがするものがあり、そのラバーについての感想である場合があります。
代表的な表ソフトの1つとして、TSPのスペクトルがあります。
このラバーは一番表ソフトらしいラバーだという意見を聞くのですが、それは引っかかり感が少ないからでしょうか?
いくつか打った中で、これだけがときどき滑るような感じがしました。
ずっと表ソフトを使っている人の中にも、スペクトルは滑る感じがするという方がいて同意見でした。
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◆相違点2:粒が動くので不安定
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「表ソフトなんてよく分からないし、どれでもいいや」の考えで買ってしまうと、失敗する可能性が高いのが変化系表ソフトです。
「変化系」という名前の通りクセ球を出すのに適しています。
ナックル系と呼ばれることもあります。
要するに粒高ラバーに近い表ソフトラバーです。
この時点で3つのラバー
a)粒高ラバー、b)変化系表ソフトラバー、c)普通の表ソフトラバー
の区別がよく分からなくなった方がいるかもしれません。
ラバーの種類を定義するため、粒の高さがどの程度であれば粒高と判断するかが決められています。
粒の高さを直径で割った値が0.9以上であれば、そのラバーは粒高ラバーとなります。
この値には上限も決められていて、1.1までとなっています。
(1.1を超えるラバーは使えません)
粒高ラバーに分類されなかったラバーは、分類上表ソフトになります。
表ソフトの中でも比較的粒高に近いものが「通称」変化系表ソフトと呼ばれています。
通称であるため、高さ÷直径の値が0.9以上を粒高と定義したような、明確な定義はこちらには存在しません。
変化系表ソフトと呼ばれているラバーとして、以下のような製品があります。
・アームストロングのアタック8
・コクタクのフレンドシップ563-1
・ジュウイックのマスタースピンスペシャル
・ニッタクのミリタル
特に最初に挙げたアタック8は、福原選手使用のラバーとして有名なため、これにしようかと考える方もいると思います。
表ソフトですが比較的粒が高めのラバーなので、粒が傾きやすく違和感を感じるはずです。
そのため、一般的な表ソフトを求めている方にはこの種のラバーは適しません。
一方で、相手には打ちにくいボールが返ります。
試合の際に相手のラバーを確認する時、表ソフトでもこの変化系表の場合は少々くせ者なので注意が必要です。
では、変化系ではない表ソフトであれば、打球時に粒が動く感じはしないのでしょうか?
この観点でも実際に打って確認してみました。
ヤサカのオリジナル(表ソフト)大粒(A-1)
このラバーには、大粒(A-1)と小粒(A-2)の2種類があります。
実際に粒を見ると、メーカーが大粒と言っている方でも他の表ソフトと比較すると大きくはありません。
そのため、ときどき粒が動く感じがしました。
TSPのスーパースピンピップス
(省略形でスピンピップスやスピピと呼ばれています)
比較的利用者が多いラバーです。
大きくてゴツイ粒であり、大仏さまの頭と形容する人もいるそうです。
粒の上の面には布目と呼ばれるザラザラがしっかり付いていて、表ソフトの割には回転がよくかかります。
粒に少し高さがあるので、いろんな打ち方をしている中で、まれに粒が動く感じがしました。
粒が動く感じがしなかったのは、
バタフライのスピーディーP.O.(どっしりとした大粒)
ニッタクのモリストSP(どっしりとした大粒)
ジュウイックのパチスマ(粒の高さが低い)
です。
よってこの3つであれば、ひとまず大丈夫ではないかと考えます。
特にテンションラバーの感触(ラバーにボールがめり込んで、弾き飛ばす感じ)を希望する方には、モリストSPがいいと思います。
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◆ワンポイントアドバイス
──────────────────
ミート打ち主体のシェークの方で、バック面を裏ソフトから表ソフトに替えた場合、普通のハーフボレー(ショート)の打ち方は比較的調整しやすいと思います。
しかし、ツッツキが裏ソフトと同じ打ち方のままの人を見かけることがあります。
表のツッツキは、素早く突くような感じで返球します。
言葉で説明するのは難しいのですが、あるところに書いてあった表現を拝借すると、裏ソフトのツッツキは、ナタで木の表面を削るように切り、表ソフトでは、ナタで小枝を切り落とすように短く鋭く切ります。
余計に分かりづらくなってしまったでしょうか(^ ^;)
──────────────────
◆予期しなかった意見
──────────────────
ここからは全く違った観点での話になります。
裏から表に変更した方で、良かったという感想を伝えてくれた方がいました。
その感想というのが、私が期待していた「レシーブがやりやすい」や「ラバーが長持ち」ではなく、「ラバーが美しい」ということでした。
顔料などの原料の違いでしょうか、一部の表ソフトは見た目の質感がプラスチック?のようなシートを使っているラバーがあります。
このようなシートで裏ソフトラバーは見たことがありません。
レゴブロックと表現している人もいます。
前述のスピンピップスやパチスマ、そしてニッタクのセンレイなどがこれに該当します。
中国メーカーの表ソフトには、こういうのが割とあるようです。
このレゴブロック系ラバー、なるほど赤は面白いですね。
スピンピップスは若干オレンジがかった赤、パチスマはほのかにピンクがかった赤です。
ラバーが美しいと言ってくれた方は、スピンピップスでした。
スピンピップスの赤はひときわ鮮やかであり、ゴツイ粒は他の表ソフトよりも陰影をくっきりと浮かび上がらせるので強調されます。
ロゴの部分を光に反射させるようにして見ると、少し汚く見えるのがレゴブロック系の難点ですが、いろんなラバーを並べて眺めると一番目を引くのは確かです。
従って、美的センスを重視する方にはスピンピップスの赤がお勧めです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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