2011 .11.05
今回は卓球専門雑誌についてお話しします。
現在発行されている月刊誌では、以下の3種類が有名です。
1.卓球レポート
2.ニッタクニュース
3.卓球王国
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◆卓球レポート
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タマス(バタフライ)が毎月20日に発売しています。
定価は¥400です。
現在発行されている月刊誌では、以下の3種類が有名です。
1.卓球レポート
2.ニッタクニュース
3.卓球王国
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◆卓球レポート
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タマス(バタフライ)が毎月20日に発売しています。
定価は¥400です。
この雑誌は1957年9月に「バターフライ・レポート」の名前で創刊され、わずか(といっては失礼ですが)6ページのわら半紙にタイプ印刷し、それをホッチキス綴じたものでした。
最初は表紙もなく、第4号で手書きの表紙がついたそうです。
「バタフライ」ではなく「バターフライ」としたのは、当時は「Butterfly」のスペルからそう発音していたのでしょうか。
その後着実に内容の充実を図り、2007年の創刊600号には記念DVDが付いていました。
卓球レポートは一般の書店では販売しておらず、スポーツ店で購入するかタマス社に購読の申し込みをして送付してもらうかのどちらかになります。
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◆ニッタクニュース
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ニッタクが毎月10日に発売しています。
定価は¥300です。
卓球レポートと同様、一般の書店では販売しておらず、スポーツ店で購入するかニッタク社に購読の申し込みをして送付してもらうかのどちらかになります。
こちらも非常に歴史のある雑誌で、もうすぐ創刊700号を迎えます。
表紙によく横向きの写真(90度右に回転させた横長の写真)を使っている点がユニークです。
このような横向きの写真を表紙に多用する雑誌って他にあるんでしょうか?
私はちょっと記憶にありません。
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◆卓球王国
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株式会社卓球王国が毎月21日に発売しています。
定価は¥700です。
こちらは一般の書店で購入することができます。
また、スポーツ店での購入や卓球王国社に申し込んで定期購読もできます。
前述の卓球レポートとニッタクニュースは用具メーカーが発行していることより、その内容に同じ特徴があります。
どちらも卓球に関するさまざまな情報(技術、試合結果など)を伝える雑誌ではありますが、自社および自社の製品を宣伝する媒体という役割も兼ね備えています。
そのため戦略的な価格を設定していて、雑誌単独では赤字だそうです。
卓球王国はそれら2誌とは異なり、メーカから独立した会社が発行しています。
そのため、雑誌単独で利益を出すことが求められます。
売上の半分はメーカからの広告収入ではないかと言われていますが、それでも¥700という価格です。
このことからも用具メーカ系2誌は、特別な価格を設定していることが分かります。
一方で、いろいろなメーカの用具のレビューを掲載できるのは独立系の雑誌ならではです。
また、選手の写真もメーカ系2誌のように自社の契約選手の露出を多くするという偏りもありません。
ここまで読むと、メーカ系2誌は閉鎖的な内容かもしれないと思われる方がいるかも知れません。
そういうことはなく、メーカが発行しているという事情を分かった上で読めば、純粋に卓球に関する情報を集めるには大変有用な雑誌です。
かつてはTSPも「TSPトピックス」という雑誌を発行していました。
このTSPトピックスの編集人の方と、卓球レポートのカメラマンをしていた方が協力して卓球王国を創刊しました。
ということは、内容がTSP寄りだったりバタフライ寄りだったりするかと言えばそんなことは全くなく、中立の雑誌です。
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◆発売日に関する豆知識
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以下に3誌の発売される日を比較してみました。
ずいぶん早いものがあると思われるでしょう。
例:2011年「11月号」の発売日
卓球レポート :2011年「10月20日」
ニッタクニュース:2011年「10月10日」
卓球王国 :2011年「9月21日」
3番目の卓球王国に至っては、まだ9月なのに11月号を発売しています。
これは他誌よりも新しく思わせようとする、出版業界でよく行われている作戦です。
過去にこの作戦はエスカレートして、非常にかけ離れた時に発売することになってしまいました。
そこで日本雑誌協会で協定が結ばれ
月刊誌の場合、発売日から40日程度先までの号刊ならOK
ということになったそうです。
卓球王国は後発雑誌のため、この協定内容を最大限まで利用しているようです。
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◆その他の定期刊行誌
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■中学部活応援マガジン熱中!卓球部
ベースボールマガジン社が、中学生の各種運動部向けの雑誌を「中学部活応援マガジン熱中シリーズ」として出していて、その中の卓球部版です。
隔月の発売で、現在までに7巻が発売されています。
他誌よりも一回り小さいB5判で、定価は¥950です。
■卓球グッズ
卓球王国の別冊として、毎年1回発行されます。
「卓球グッズ2011」のように、発行年が末尾に追加されます。
定価は¥700です。
各メーカ新製品の紹介、用具の解説、トップ選手のこだわりのラケットなど、用具に特化したスペシャル版です。
用具メーカではない会社ならではの雑誌と言えます。
少し残念なのは、この雑誌に広告を載せているメーカの製品のみを取り上げているため、年によっては特定のメーカの製品紹介がないこともあります。
それは致し方ないかと思いますが、卓球王国の営業の方の努力とメーカの方の歩み寄りで、できるだけ多くの種類の製品を取り上げてもらえることを期待しています。
■TABLE TENNIS FASCINATION
こちらも卓球王国の別冊として、毎年1回発行されます。
国際卓球連盟公認の「写真集」であり、そのため定価は¥2,000となっています。
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他のスポーツと比べると種類は少ないかもしれませんが、出版不況の風が吹き荒れる中、まだ卓球の専門雑誌がこれだけあることを私は嬉しく思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
最初は表紙もなく、第4号で手書きの表紙がついたそうです。
「バタフライ」ではなく「バターフライ」としたのは、当時は「Butterfly」のスペルからそう発音していたのでしょうか。
その後着実に内容の充実を図り、2007年の創刊600号には記念DVDが付いていました。
卓球レポートは一般の書店では販売しておらず、スポーツ店で購入するかタマス社に購読の申し込みをして送付してもらうかのどちらかになります。
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◆ニッタクニュース
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ニッタクが毎月10日に発売しています。
定価は¥300です。
卓球レポートと同様、一般の書店では販売しておらず、スポーツ店で購入するかニッタク社に購読の申し込みをして送付してもらうかのどちらかになります。
こちらも非常に歴史のある雑誌で、もうすぐ創刊700号を迎えます。
表紙によく横向きの写真(90度右に回転させた横長の写真)を使っている点がユニークです。
このような横向きの写真を表紙に多用する雑誌って他にあるんでしょうか?
私はちょっと記憶にありません。
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◆卓球王国
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株式会社卓球王国が毎月21日に発売しています。
定価は¥700です。
こちらは一般の書店で購入することができます。
また、スポーツ店での購入や卓球王国社に申し込んで定期購読もできます。
前述の卓球レポートとニッタクニュースは用具メーカーが発行していることより、その内容に同じ特徴があります。
どちらも卓球に関するさまざまな情報(技術、試合結果など)を伝える雑誌ではありますが、自社および自社の製品を宣伝する媒体という役割も兼ね備えています。
そのため戦略的な価格を設定していて、雑誌単独では赤字だそうです。
卓球王国はそれら2誌とは異なり、メーカから独立した会社が発行しています。
そのため、雑誌単独で利益を出すことが求められます。
売上の半分はメーカからの広告収入ではないかと言われていますが、それでも¥700という価格です。
このことからも用具メーカ系2誌は、特別な価格を設定していることが分かります。
一方で、いろいろなメーカの用具のレビューを掲載できるのは独立系の雑誌ならではです。
また、選手の写真もメーカ系2誌のように自社の契約選手の露出を多くするという偏りもありません。
ここまで読むと、メーカ系2誌は閉鎖的な内容かもしれないと思われる方がいるかも知れません。
そういうことはなく、メーカが発行しているという事情を分かった上で読めば、純粋に卓球に関する情報を集めるには大変有用な雑誌です。
かつてはTSPも「TSPトピックス」という雑誌を発行していました。
このTSPトピックスの編集人の方と、卓球レポートのカメラマンをしていた方が協力して卓球王国を創刊しました。
ということは、内容がTSP寄りだったりバタフライ寄りだったりするかと言えばそんなことは全くなく、中立の雑誌です。
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◆発売日に関する豆知識
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以下に3誌の発売される日を比較してみました。
ずいぶん早いものがあると思われるでしょう。
例:2011年「11月号」の発売日
卓球レポート :2011年「10月20日」
ニッタクニュース:2011年「10月10日」
卓球王国 :2011年「9月21日」
3番目の卓球王国に至っては、まだ9月なのに11月号を発売しています。
これは他誌よりも新しく思わせようとする、出版業界でよく行われている作戦です。
過去にこの作戦はエスカレートして、非常にかけ離れた時に発売することになってしまいました。
そこで日本雑誌協会で協定が結ばれ
月刊誌の場合、発売日から40日程度先までの号刊ならOK
ということになったそうです。
卓球王国は後発雑誌のため、この協定内容を最大限まで利用しているようです。
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◆その他の定期刊行誌
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■中学部活応援マガジン熱中!卓球部
ベースボールマガジン社が、中学生の各種運動部向けの雑誌を「中学部活応援マガジン熱中シリーズ」として出していて、その中の卓球部版です。
隔月の発売で、現在までに7巻が発売されています。
他誌よりも一回り小さいB5判で、定価は¥950です。
■卓球グッズ
卓球王国の別冊として、毎年1回発行されます。
「卓球グッズ2011」のように、発行年が末尾に追加されます。
定価は¥700です。
各メーカ新製品の紹介、用具の解説、トップ選手のこだわりのラケットなど、用具に特化したスペシャル版です。
用具メーカではない会社ならではの雑誌と言えます。
少し残念なのは、この雑誌に広告を載せているメーカの製品のみを取り上げているため、年によっては特定のメーカの製品紹介がないこともあります。
それは致し方ないかと思いますが、卓球王国の営業の方の努力とメーカの方の歩み寄りで、できるだけ多くの種類の製品を取り上げてもらえることを期待しています。
■TABLE TENNIS FASCINATION
こちらも卓球王国の別冊として、毎年1回発行されます。
国際卓球連盟公認の「写真集」であり、そのため定価は¥2,000となっています。
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他のスポーツと比べると種類は少ないかもしれませんが、出版不況の風が吹き荒れる中、まだ卓球の専門雑誌がこれだけあることを私は嬉しく思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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