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ダメな時は何をやっても空回りします。

そんなトホホな日のエピソードをご紹介します。


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 変わった練習
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Mさんは私と同様ペンホルダーを使っています。

握り方に特徴があり、小指をぴんと伸ばしています。

特にフォアを打つ時はそれが良く目立ちます。

この前の宴会のとき新たに発見したのは、グラスを握るときも可愛らしく小指を伸ばすということでした。

どうもそういうクセがあるようで、ボールペンを握る場合も伸ばしていそうです。

またMさんは笑うと両方の頬にえくぼが出ます。

伸ばした小指とえくぼ、若い女性なら魅力的に映るのですが、残念ながら痩せたひげの濃い中年男性です。


そんなMさんは時々予期せぬ行動に出ることがあります。

ショートの練習をしたいと言われ、私はてっきりバッククロスのワンコースにフォアで打てば良いと思っていました。

ところがショートで左右の打ち分けがしたいそうです。

そして左右どちらも、私にはフォアで打って欲しいとのことでした。

えっ?

「それはひょっとして私のフットワーク練習じゃないですか?」

「見方を変えればそういう解釈もできるかな」

拒否しようか2秒ほど悩みましたが、そのショートの打ち分け練習とやらの相手をすることにしました。

かなりの体力を消耗し、伸ばした小指が憎たらしくなりました。


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 痛い思い出
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次に私がやりたい練習をする番になりました。

「同じ練習でやり返すんだ」意地悪な悪魔の声が背後から聞こえてきました。

その思いを断ち切り、多球練習でボールを出してもらうことにしました。

Mさんはボールを出す間隔が短く、もう少し間合いを取って出してもらうよう依頼しました。

その点は直してもらえたのですが、私の動作をあまり見てくれないため、足元に転がってきたボールを払いのけたり、ラバーの上に落ちた汗を拭いている状況でもボールを出してきます。

もちろんわざとやっているわけではありません。

でも2人の思惑がいろいろとズレまくりで、こんなに苦笑するのは珍しいことでした。


まだこの時点までなら、行き違いが多かっただけで終わるはずでした。

バック側にそれたボールに素早く反応した際、台の端に手を激しくぶつけ、ラケットが台の上にガランゴロンと転がっていきました。

その時は単板のラケットを使っていて、割れてしまったかもと心配しましたが無事で何よりでした。

しかし右手の人差指から血が流れ出し、1cmほどの傷口が開いていました。

ついてない時はこんな怪我もしてしまうんだとがっかりしました。

ティッシュペーパーとバンドエイドは練習にいつも携帯しているので、すぐに血をふき取り傷口を覆いました。

ペンホルダーは人差し指を巻きつけるため、握ろうとすると傷口が開いた状態になってしまいます。

残念ながらしばらく練習はできないようで、その日は失意のまま早めに帰宅しました。


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 最新の治療方法
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傷口はふさがったのに、翌日も指がパンパンに膨れたままで治りません。

仕方なく最寄りの整形外科へ向かいました。

レントゲンを撮ると、骨に異常はなくほっとしました。

靭帯が損傷しているということで、処置をしてもらいました。

どんなものを装着するのか見ていると、網目のシート状のものを熱湯に浸け、柔らかくなってから指に巻き付けました。

サッポロポテトバーベキュー味か、明治のピックアップに似たメッシュ構造です。

これが冷えると固まり、関節が動かないよう固定できるという仕組みです。

とても簡単で便利になっている治療に驚きました。

このギプス?は、プラスチックのような質感で、指輪のように外すこともできます。

何の説明もなく外したものだけを見ると、3Dプリンターで作った出来損ないの作品のようにも見えます。

怪我をした時、Mさんはとても済まなさそうな言葉をかけてくれたので、ぎくしゃくした練習のすれ違いの気持ちは晴れました。


余談ですが内出血した場合は青あざができますが、Mさんはそれを「青たん」と言って分かるか尋ねてきました。

私はほとんど使わない表現ですが、意味はわかると話していると、隣の人は「にえる」と言うと教えてくれました。

和歌山出身の人で、青あざができた状態を「にえる」という動詞で言い表すそうです。

例:君の右ひざにえてるね。

なんだか鍋焼きうどんがぐつぐつ煮えているイメージですが、痛みがズキズキ走る感覚を表しているんでしょうか。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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