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某卓球場であるカットマンの方と練習をしました。

今回はそのことについてお話ししたいと思います。


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 アンチラバーのカットマン
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初めてお会いした方で、特にお互い名乗ることもなかったため、お名前は分かりません。

Aさんということにしておきます。

Aさんは50代くらいの男性で、20数年間のブランクを経て卓球を再開しました。

ここ数年では10kgの減量に成功したのだそうです。

以前にも似たような方を紹介したことがありますが、とてもオーソドックスなカットマンです。

ラケットはラージサイズでストレートグリップです。

ラバーはフォア面がタキネスチョップの厚、バック面がスーパーアンチの厚です。

この用具にした理由は、当然ながら両面同色ラバーが許されていた昔のルールによるものです。

大昔、バタフライにはアンチスピンという名前のアンチラバーがありました。

それは裏ソフトと異なる打球音がして、バレやすかったそうです。

そこでスーパーアンチという新作が登場し、打球音での判別が難しくなりました。

完璧にだませるということで「スーパー」をつけたんでしょうね。

画期的な製品でAさんも迷わず貼り替えました。

中高年のカットマンで、アンチラバー使用者を見かけることはたまにあります。

その際時々話題となるのが、バック面ラバーの見直し議論です。

両面同色OKの時代なら、裏ソフト+アンチラバーというのは分かります。

しかし赤と黒にルール改正されれば、アンチラバーを使い続ける意味があるのかという疑問が生じます。

実際Aさんと全面(試合ではないが試合形式のようにする練習)でプレーしてみると、アンチ面で返球してくるカットは返球しやすくて楽です。


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 なぜアンチラバーを使い続けるのか
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休憩時間中、Aさんにアンチラバーについて話を振ってみました。

両面同色が禁止されたとき、バック側のラバーの候補として、裏ソフト、表ソフト、粒高、一枚ラバーと一通り試したそうです。

粒高と一枚ラバーはすぐに断念し、次に裏ソフトもギブアップ、最後に迷ったのが表ソフトだったそうです。

表ソフトの中でもボールが滑る感じがすると言われるスペクトルを、たまたま試していました。

Aさんとしてはその感触が気に入っていたものの、総合的に判断してアンチラバーを使い続けることにしました。

レシーブが苦手なAさんは、表ソフトとアンチラバーでは、やはり後者のほうが返しやすかったのです。

そして最大の理由は「慣れているから」ということでした。

Aさんは両面同色のときも、ドライブ対カットのラリーであまりラケットを反転させなかったそうです。

サーブ、レシーブ、ツッツキでは裏とアンチを使い分け、連続カットのラリーはとことん守りきるタイプでした。

なので「これでもいいや」と自分に言い聞かせたのだそうです。

赤と黒になり、それまでよりは苦しくなったのは否めませんでした。

そして「時代の変化についていけない」「不器用」「考えが保守的」といった言葉が、周囲からも自分の内部からも聞こえてきました。

当時はどちらからと言えば、アンチラバーを使い続けたという事実より、決断が良かったのか悪かったのかその迷いに苦しんだそうです。

1つ救いだったのは、アンチラバーは禁止や生産中止にはならず、細々とではありますが今も継続販売されていることでした。


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 慣れの度合いは人それぞれ
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「慣れ」というのは、個人ごとに大きかったり小さかったりします。

また特定の人物1人についても、何に関するかでストライクゾーンが広かったり、極めて限定的なものしか受け付けられないということがあります。

卓球だと、日本式ペンホルダーから中国式にはどうしても変えられない人がいたりします。

私はどちらのグリップでも大丈夫ですが、お気持ちは分かります。

私がダメなのは裏面打法に慣れないことや、カットマンを試してみて、これは自分には厳しいスタイルだと痛感したことでしょうか。

従って卓球については許容範囲がやや狭めの人間のようです。

逆に食べ物については広いかなと思っています。

好き嫌いはなく、納豆、人参、インドやタイの細長いご飯も大丈夫です。

(ただし、激辛料理やゲテモノ類は除外してくださいね)

人によっては、関東と関西のうどんのダシの違いだけで拒絶感を示す人もいらっしゃいます。

ちょっと繊細すぎるかなと思いますが、その理由を伺うと失敗談とかトラウマなど、結構面白い話が聞けることがあるかもしれません。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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