多くの種類のスポーツが存在し、それぞれに特性があります。
競技環境や必要とされる身体的条件が高めのものがあり、例えば水球がそれに該当します。
普通のプールなら各所に沢山あるものの、水球をやれる場所となると限定的です。
競技者は常に泳ぎ続ける必要があり、強靭な体力が不可欠で皆さんムキムキです。
そして別名水中格闘技と呼ばれる通りプレーは荒っぽく、水着を引き裂かれる場合に備え2枚重ねしていて、流血で水が赤く染まることもあるそうです。
それと比較すると卓球はなんて平和なことでしょう。
狭い場所でプレー可能なことより、多くの練習場に恵まれ競技環境面も最高です。
普段着のままでも、そして身体能力が高くなくてもそれなりにでき、お子様から高齢者まで気軽に楽しめます。
だからといって卓球が軟弱者のスポーツと言われるのは心外ですが、そんな雑音を無視して冷静に考えても、卓球は取り組みやすいスポーツの代表格であることは確かです。
そういうこともあり、私が練習をご一緒する相手の中にもご年配の方は大勢いらっしゃいます。
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相手を理解する
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共に汗を流しながら、年齢を重ねるとどういう動き・傾向になるのかその理解に努め、将来自分もプレー内容を見直すことになるんだろうな、と様々な思いを巡らせることがあります。
まず反応が鈍くなるので、ネットインしたボールをとっさの猫パンチ打法でしのいだりするケースは減ってきます。
予想よりも伸びてきたボールやミドルに差し込まれた時に、利き足をもう一歩踏み直して打つ、といったことも苦しくなるでしょう。
瞬時に大きく動くことは難しく、足を交差させた飛びつきはいつか諦めることになります。
よってフォアサイドを広角に切るボールは、見送るかロビングになりそうです。
そのロビングされたボールも、フォア側へ返せばスマッシュの餌食になりますが、バック側だと大丈夫な場合があります。
相手もあまり動けない人なら、回り込んでスマッシュを打てないからです。
恐らくバウンド直後をバックでペシッと当てて返すだけになります。
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進化?したスタイル
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そういったあまり動けない方の中に、卓球台の左右をフォア・バックそれぞれで打つ領域に区切っている人もいました。
どういうことかと言うと、私がショートの練習をする際、相手にフォアで打ってもらいたい場面だったとします。
右利き同士でクロスで打つ場合、相手はバックサイドからフォアハンドで打つことになります。
しかしコートの左側半分からはバックハンドで打つと”決めている”ため「フォアではなく、バックハンドで打たせてください」と言われてしまったのです。
一瞬苦笑しましたが、私はそれを受け入れました。
でもその方のバック側はアタック8だったので、気持ち悪いボールしか飛んでこないんですよ。
シニアの方のアタック8使用率は結構高いですね。
フォアがアタック8の1枚ラバー、という方にも過去にお会いしたことがあります。
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会話はとても重要
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さて休憩中に何気ない世間話をするのはいつものことで、シニアの方にはそれを卓球場に足を運ぶ目的の一つにしている人も少なくありません。
ある時、お話をしていてドキッとしたことがありました。
70代とおぼしきご婦人で、夜なかなか寝付けないとのことでした。
そこで半月前から寝る前に、某社の頭痛薬を毎日飲んでいるそうです。
薬を飲むことで、なんだか落ち着いたような感じがするらしいのです。
市販薬は比較的副作用が起きにくいそうですが、頭が痛いわけではないのに、そんな薬を毎晩飲むのは良くないはずです。
ただそのことで私がお説教をするわけにはいかず、やんわりと服用を中止するか、お医者さんに相談してはと促してみました。
一人暮らしをされているそうで、寝るときの様子については、誰も見ている人が周囲にいないようです。
その方とお会いしたのは一度だけでしたが、今どうされているのかちょっと心配です。
同じく推定70代の男性からは、足の指が痛いという悩みを聞かされました。
通常、爪はゆるいカーブを描いた形で伸びるものです。
その男性は巻き爪という現象があり、見せてもらうと爪の断面がホッチキスの針のような形状で、両端が指の肉に食い込んで痛そうでした。
これからもピン球を打つだけでなく、よもやま話に相槌を打ちながら、穏やかな時間が卓球場で流れていくことでしょう。
1つだけご年配の方にお願いしたいことと言えば、準備運動はあまり(ほとんど?全く?)したくない人が多く、そこだけは改善してもらえればと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
競技環境や必要とされる身体的条件が高めのものがあり、例えば水球がそれに該当します。
普通のプールなら各所に沢山あるものの、水球をやれる場所となると限定的です。
競技者は常に泳ぎ続ける必要があり、強靭な体力が不可欠で皆さんムキムキです。
そして別名水中格闘技と呼ばれる通りプレーは荒っぽく、水着を引き裂かれる場合に備え2枚重ねしていて、流血で水が赤く染まることもあるそうです。
それと比較すると卓球はなんて平和なことでしょう。
狭い場所でプレー可能なことより、多くの練習場に恵まれ競技環境面も最高です。
普段着のままでも、そして身体能力が高くなくてもそれなりにでき、お子様から高齢者まで気軽に楽しめます。
だからといって卓球が軟弱者のスポーツと言われるのは心外ですが、そんな雑音を無視して冷静に考えても、卓球は取り組みやすいスポーツの代表格であることは確かです。
そういうこともあり、私が練習をご一緒する相手の中にもご年配の方は大勢いらっしゃいます。
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相手を理解する
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共に汗を流しながら、年齢を重ねるとどういう動き・傾向になるのかその理解に努め、将来自分もプレー内容を見直すことになるんだろうな、と様々な思いを巡らせることがあります。
まず反応が鈍くなるので、ネットインしたボールをとっさの猫パンチ打法でしのいだりするケースは減ってきます。
予想よりも伸びてきたボールやミドルに差し込まれた時に、利き足をもう一歩踏み直して打つ、といったことも苦しくなるでしょう。
瞬時に大きく動くことは難しく、足を交差させた飛びつきはいつか諦めることになります。
よってフォアサイドを広角に切るボールは、見送るかロビングになりそうです。
そのロビングされたボールも、フォア側へ返せばスマッシュの餌食になりますが、バック側だと大丈夫な場合があります。
相手もあまり動けない人なら、回り込んでスマッシュを打てないからです。
恐らくバウンド直後をバックでペシッと当てて返すだけになります。
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進化?したスタイル
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そういったあまり動けない方の中に、卓球台の左右をフォア・バックそれぞれで打つ領域に区切っている人もいました。
どういうことかと言うと、私がショートの練習をする際、相手にフォアで打ってもらいたい場面だったとします。
右利き同士でクロスで打つ場合、相手はバックサイドからフォアハンドで打つことになります。
しかしコートの左側半分からはバックハンドで打つと”決めている”ため「フォアではなく、バックハンドで打たせてください」と言われてしまったのです。
一瞬苦笑しましたが、私はそれを受け入れました。
でもその方のバック側はアタック8だったので、気持ち悪いボールしか飛んでこないんですよ。
シニアの方のアタック8使用率は結構高いですね。
フォアがアタック8の1枚ラバー、という方にも過去にお会いしたことがあります。
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会話はとても重要
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さて休憩中に何気ない世間話をするのはいつものことで、シニアの方にはそれを卓球場に足を運ぶ目的の一つにしている人も少なくありません。
ある時、お話をしていてドキッとしたことがありました。
70代とおぼしきご婦人で、夜なかなか寝付けないとのことでした。
そこで半月前から寝る前に、某社の頭痛薬を毎日飲んでいるそうです。
薬を飲むことで、なんだか落ち着いたような感じがするらしいのです。
市販薬は比較的副作用が起きにくいそうですが、頭が痛いわけではないのに、そんな薬を毎晩飲むのは良くないはずです。
ただそのことで私がお説教をするわけにはいかず、やんわりと服用を中止するか、お医者さんに相談してはと促してみました。
一人暮らしをされているそうで、寝るときの様子については、誰も見ている人が周囲にいないようです。
その方とお会いしたのは一度だけでしたが、今どうされているのかちょっと心配です。
同じく推定70代の男性からは、足の指が痛いという悩みを聞かされました。
通常、爪はゆるいカーブを描いた形で伸びるものです。
その男性は巻き爪という現象があり、見せてもらうと爪の断面がホッチキスの針のような形状で、両端が指の肉に食い込んで痛そうでした。
これからもピン球を打つだけでなく、よもやま話に相槌を打ちながら、穏やかな時間が卓球場で流れていくことでしょう。
1つだけご年配の方にお願いしたいことと言えば、準備運動はあまり(ほとんど?全く?)したくない人が多く、そこだけは改善してもらえればと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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