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日本で一番寒い時期は、確か1月下旬~2月上旬だったはずで、つまり今がそのまっただ中です。

季節ネタはどんな場面でも気軽に話せる話題で、練習場でも挨拶に続いてよく語られます。

その内容を何度も聞いていると、6:4か7:3ぐらいで不満の方が多いように思えます。

真冬と真夏、どちらにも良い面悪い面があります。

でも人間はマイナス情報のほうをより強く感じる傾向があり、それが自然と口に出てしまっているのかもしれません。


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 体力の限界に挑んだ日々
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私はこの真冬ど真ん中の時期であっても、冬と夏なら冬のほうが好きとはっきり言えます。

夏は暑過ぎて卓球はもとより、普段の生活にも支障があるからです。

中学の頃までは夏も平気だったのになぜ暑さに弱くなったのか、思い当たる原因は高校時代の受験勉強の環境です。

集中力を高めるため、毎日冷房がキンキンに効いた部屋にこもっていて、暑さに対する耐性が低下したように思えます。

低下した暑さへの耐性は元には戻らず、大学時代は6月頃から練習がキツくなってきて、9月あたりまで憂鬱でした。

7月8月の練習は悲惨で、特に私が1年生の時の主将は体力面を重視した練習メニューを組んでいたので苦労しました。

いつも練習をしていた小ぶりの体育館は、築何十年経っているのか分からない年代物の建物で、当然空調設備などありません。

外の気温が30度を超えても、卓球の宿命で全てのカーテンを閉めているため風の流れはなく、蒸し風呂状態です。

そんな中ではツッツキ練習をしているだけでも滝のような汗が流れ、30分のフットワーク練習をすると、ぶっ倒れそうになります。

休憩時間になると全てのカーテンと扉を開け、気休め程度の風が入ってきますが焼け石に水でした。

主将の方針で練習の最後は仕上げのランニングがあり、声を出しながらグラウンドを5周しました。

強烈な西日を顔面に受けながら、最後の力を振り絞ってその日の練習が終わります。

そこまで運動すると、さぞやご飯が美味しくなるだろうなんてことはなく、逆の状態になります。

夕食はざるそばか冷麺だけということが時々あり、体調が悪い時はかき氷しか食べることが出来ませんでした。

そのような思い出もあって、夏の練習には良いイメージがありません。


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 気温差30度を実感
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そういう私も最近は冬の寒さが身にしみることがあり、改めて真冬と真夏のどちらが厳しいか考えることがありました。

ちょうど今月、東南アジアの某所に行く機会があり、全く正反対の季節を比較することができました。

同じ時期に両極端を我が身で体験すれば、冬は夏を恋しく思い、夏はその逆になりがちな考えをリセットすることができます。

できるだけ費用を節約するため、格安航空会社を利用しました。

格安だけあって、機内食は別料金なのであらかじめコンビニでおにぎりを買ったのですが、機内で持ち込み品を食べるのは禁止だそうで、心の狭い会社ですね。

客室乗務員の真っ赤な制服が特徴のこの航空会社は、先月墜落事故があったので少し不安でしたが、無事戻ってくることができました。

渡航先では連日最高気温が30度を超える中バテ気味で、アイスクリームやスイカに舌鼓を打ちました。

冬と夏、どちらがマシかという疑問に対する総合的な結論としては、私はやっぱり冬のほうがいいということを再確認できました。


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 季節への思いは人それぞれ
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卓球をするなら絶対絶対絶対、冬のほうが好きですし、普段の生活だけを考えても冬と夏なら前者です。

ただし冬の場合気をつけているのは、汗をかいたまま寒い戸外へ出るのは避ける点です。

練習場の中でできるだけ汗が引いてから、帰りの電車に乗るようにしています。

風邪を引いてしまうとても面倒で、ちょっとした注意でそれを抑えることができます。

冬でも練習の最初から半袖半パンの私は、時々寒くないのかと聞かれます。

すぐに体が温まりますし、なにより長い袖や裾が体にまとわりつく感じは嫌いです。

反対に真夏はいろいろと試してみたのですが、もう冷房のない所で練習するのは難しい体です。

夏は毎晩、冷蔵庫で冷やしておいたジェルが入った水枕を使って寝ます。

練習の時にそれを持参して、首や太ももの周りにあてがったことがありましたが、予想以上に冷たさが速く無くなり失敗でした。

真冬が快適とまでは言いませんが、やっぱり夏よりはいいですね。

ハエやゴキブリも出てきませんし。

まあお住まいの地域によっては大雪に悩んでいる方もいらっしゃいますし、私自身少し他の人と変わっているという自覚はありますので、夏の方がマシと思われている方の意見を否定するつもりは全くございません。


皆さんはどの時期が一年で一番好きでしょうか。

私は4月です。

これも花粉症にお悩みの方にとっては、つらいものがあるのだと思います。

知り合いに花粉症があり、お名前が「杉山さん」という人がいて、いつも自虐的な自己紹介をしているというお話を聞き、恐れ入ってしまいました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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