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みなさんはトップ選手が戦う姿を見てどう思うでしょうか。

ものすごいボールを決めるその技術に驚嘆し、ガッツポーズをとった表情には心動かされることでしょう。

そしてその華やかなシーンの裏には、苦しい練習の日々がある。

ドキュメンタリー番組「情熱大陸」がこういう感じですよね。


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 努力では負けない一般人もいる
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ある日、練習が終わったあと喫茶店に入り、Fさんと話していた時のことです。

Fさんはそんな情熱大陸を毎回録画予約しているのですが、多くの視聴者とは異なり、とても冷静な視点で見ているそうです。

あの番組で登場人物が必死に頑張っている姿は紛れもない事実です。

しかしだからと言って、あの人達だけが自分よりも100倍も200倍も努力しているわけではなく、せいぜい最大でも1.5倍程度だろうというご意見です。

(えっ、たったの1.5倍ですか・・・)

視聴率を稼ぐためには、まず何よりも私達と日常が大きく異なる人物を取り上げることが大切と、Fさんは続けます。

どこかの会社で、20年間経理を担当してしている人がいたとします。

その方がどんなに激しく仕事と格闘し、日々もがいていたとしても、視聴者としてはとても退屈でテレビ番組にはなりません。

芸術家やタレントの中には、下手をすれば一般人の標準以下の努力で日々過ごしている人もいるはずという、なんともズバリそのままのご意見です。

まあそう言われてみれば、いつもゆるい表情で素人っぽい絵を書いている方が2名ほど頭に浮かんできます。

大変失礼ですが、そのお2人には努力や根性といったものは無縁のように思えてしまいます。

流石にスポーツのトップ選手なら、みなさんかなり厳しい毎日ということはFさんも理解しています。

ただ、今その場所にいるのは、ご自身の努力の結果だけでなく、体格、家族や周囲の理解、経済的な支援、運などもかなり影響しているはずとの
ことでした。


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 自虐的なのは決して美しくない
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仕事などで「必死になってやれ」とはっぱをかけられることがあります。

Fさんは「必死」を「頑張る」という程度ではなく、まさに「死にものぐるい」と捉えてやってきたそうです。

実際にそうした結果、身も心もボロボロになって、しばらく仕事を休まざるをえないことが何度かあったとのこと。

このあたりまで聞くと、最大でも1.5倍という表現はまんざら誇張ではないような気がしてきました。

でもそれと同時に、そこまで無茶をするのは誤りであり、美談のように語るのは適切でないと感じました。

オリンピック選手が、命を懸けてでもメダルを穫りたいと思うのは本心のはずです。

しかし会社員であれプロスポーツの選手であれ、体を壊してしまうのは私は失格だと思います。

ご自身の生活のことや、所属組織に迷惑をかけてしまうことも考えるべきだからです。

Fさんはテレビ番組は感情に流されずに見ることができているので、自分のお仕事ももう少し客観的に考えていただけたらと思います。


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 有名選手の隠れた苦労
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人生の瞬間瞬間をどれだけ真剣に生きているかという点では、スポーツのトップ選手に負けない一般人がいるという主張はよく分かりました。

私は逆にトップ選手の立場ならどう思うだろうかと考えました。

どこの世界にも頑張っている人はいる、という部分には納得してもらえるはずです。

でも自分達が取り組んでいる競技について、安易に批判される場面がよくあり、それはたまらないだろうなと思います。

監督やコーチのアドバイスでも、常に100%同意できることはないはずです。

ましてや一般人の素人意見を見聞きするのは、かなりの苦痛です。

Fさんは、M選手のドライブは威力がない、Y選手のレシーブはワンパターン等、卓球のトップ選手のプレーに自分流の解説をすることがあります。

Fさんの練習は週1回2時間で、ランニングや筋トレなんて全くしません。

もしM選手やY選手が聞いていたら、即座に「あんたに言われたくないよ」と叫んでしまうことでしょう。


ずっと前に福原選手の試合でヤジが飛んでいたことがあったそうです。

中国の大エース張怡寧(チャン・イーニン)選手に苦戦していて、観客の中国人男性が張選手に「(利き腕とは反対の)左手でやれ」という品のない言葉をかけていました。


ダルビッシュ選手はツイッターで批判された時、「じゃあ打ってみて」と返したことがありました。

スポーツ選手が常に模範的な言動をするとは限りません。

自分が心血を注いで勝負しているところに触れられると、腹が立つことはあります。

プロ選手が一般人にそういう反論をするのは大人げないとされていて、通常は聞き流すしかないのが辛いところです。

「じゃあ打ってみて」というのは、プライドと品位のバランスがとれた適切な返事だったように思えます。

私だったら、あらん限りの汚い言葉でののしり返し→翌日の新聞で叩かれ→釈明会見、だったかもしれません。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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