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今回は過去に3~4回練習をご一緒させてもらった男性についてお話しします。

ものすごく強いとかユニークな戦法であるとか、そういう特徴はないのですが、もう1年近くお会いしていないのに先日ふと思い出したので、記憶をたどりながら書いてみます。


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 かろやかな動きで素直なドライブ
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フリー参加の練習場でお会いした方のため、お名前は分かりません。

30歳くらいで標準的な身長ですが、結構筋肉質の方でした。

ここでは便宜上、マッチョマンだからMさんということにしておきます。

Mさんの戦型はペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)で、片面だけに裏ソフトラバーを貼っています。

構える位置は台の端っこで、フットワークを活かしてオールフォアでドライブを連打します。

ここではオールフォアと書いていますが、初心者の方に誤解のないように説明しますと、ツッツキやショートでバック側で打球をすることはあるものの、主たる攻撃をフォア側で仕掛けていくスタイルという意味です。

私はシニアの方と練習することも多く、台の真ん中近くに構えそれほど激しく動かない人を見慣れた状況では、Mさんの鮮やかなフットワークがひときわ輝いて見えました。

Mさんのバックに深くツッツキを送るとのけぞりながらクロスにドライブし、それをショートでがら空きのフォアに返しても高速フットワークで飛びついてきます。

ムキムキの太ももは見掛け倒しでないことが分かります。

しかしちょっと失礼ですが、ドライブは想像したほど威力がありません。

カーブやシュート回転が入ったクセ球でもなく、とても素直なため相手のツボに入るとカウンターを食らいやすいように思います。

フォアはそれでもまだいいのですが、バックはほとんどが当てて止めるだけの返球です。

相手ボールの勢いを利用したプッシュや、横回転ショートなど脅威を与えるものがなく、ややダウンスイング気味にスピードを殺して抑えるようにしています。

下半身の筋肉はフル活用されていますが、上半身は半分程度のパワーしか発揮できていないようで残念です。


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 ヤサカが好きなキン肉マン
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Mさんはヤサカ製品のファンで、馬林ハードカーボンの中ペン(中国式ペンホルダー)か、KATSURAという珍しい桂の単板ラケットの2本をその日の気分によって使い分けています。

どちらも重めで衝撃がしっかり手に伝わるハードな打球感のラケットです。

ラバーも当然ヤサカ製で、なぜかノーマルタイプのマークVの中を貼っています。

マッチョなのにドライブの威力が不足しているのは、用具にも少し理由がありそうです。

そこでヤサカのラバーならラクザ7の特厚などにしてはどうかと尋ねてみました。

そういう系統のラバーはツッツキがふっ飛んでしまって扱いづらく、厚さは中くらいが総合的なバランスが良いのだそうです。

ただご自身の考えはそうなのですが、Mさんは他の人にヤサカ製品をやたらと勧めることがあり、そのときは「テナジーなんかより絶対ラクザ7ですよ」と語気が荒くなります。

私もヤサカの中ペンを勧められました。

「ヤサカはブレードサイズが大きくてちょっと・・・」

「買ってから削ればいいんですよ!」

恐るべしヤサカファン。


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 鮮やかなフォーム
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ある日練習場に外国の方がいらっしゃり、パンフレットを片手にそばにいたMさんに話しかけました。

突然の出来事にMさんは驚き、相手が日本語で話しかけているのに英語で答えなければと焦りました。

「コノ建物ハ、近クニアリマスカ?」

「えぇぇぇ、も、もっとファー」

「アァ、モット遠インデスカ」

Mさん、外国の方に日本語に訳してもらってどうするんですか。

徐々に緊張が解けたMさんは100%日本語モードに切り替え、その外国の方とも練習をしていました。

Mさんのフォームを見て「ウツクシイ」と言っていましたが、それはお世辞ではなく私もそうだと思います。


私は基本をそれほど厳しく教わったことはなく、クセのあるフォームで我流の部分が沢山あります。

思い返すとあまりに基本基本と言われることに反発する先輩や後輩が周囲にいたり、手打ちにならざるを得ない状況は結構あるという現実論に同調する気持ちもありました。

Mさんはご年配のペンドラ選手あたりからみっちりと教えてもらったんでしょうか。

急速に廃れつつある戦型を選び、それでいて美しいフォームがちゃんと身についているのでなんとなく指導者の姿を想像してしまいました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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