2016 .04.16
先日フリー参加形式の卓球場で、総当りの試合に参加しました。
居合わせたメンバーは、おおむね巷の皆さんの一般的な戦型を反映していました。
ペンホルダーは私1人だけ、左利きは1人だけ、残念ながらカットマンはいませんでした。
そのように把握していたのですが、審判をしながら対戦相手をチラ見していると、バック側が粒高ラバーの人が2人いることが分かりました。
今回は主にその2人についてお話します。
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粒高ラバーで相手を撹乱
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最初に対戦したAさんは、シェーク裏ソフト+粒高ラバーの選手によくあるタイプの方でした(カットマンは除外させてくださいね)。
台の真ん中近くに構え、バック側は粒高でブロックやプッシュをし、いやらしいボールで相手を翻弄します。
粒高は比較的レシーブがやりやすく、それなりに面を合わせるだけで相手コートへ入れることができます。
そういった利点もありAさんのような戦型は、シニアの方や立派な体格をお持ちの方が選択される傾向があります。
実際にAさんはどんな方だったかと言えば、ご想像にお任せしますということにしておきます。
こういう方にバックへ普通の下回転サーブを出すと、ナックルプッシュの餌食になります。
最もやってはいけないパターンです。
主にバックに出すのは、ナックルのロングサーブをコーナーめがけて出します。
それをショートで返球されてもボールのエグさはイマイチになり、3球目をミドル(利き腕のあたり)へ強打するのを得点パターンの1つにします。
ロングサーブはバックだけでなく、時折ミドルにも出してパターンを絞らせないようにします。
1本ぐらいは、自分のフォアサイドからストレートにロングサーブを出してみてもいいでしょう。
またロングサーブばかりでは駄目なので、フォア前に斜め下回転やナックルサーブも出します。
ショートサーブもフォア前に意識を集中させないよう、逆にバック側のサイドを切るような短い横回転も出してみます。
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相手の長所と短所を探る
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さてそれで実際どういう展開になるかといえば、やはり両者の実力通りに落ち着きます。
Aさんはそれなりに強く、フォア前へ斜め下のサーブを出しても、それを回りこんでバック面の粒高で返してきます。
ならばもっと台の端っこに出してみましたが、今度はラケットを反転させフォア面粒高で引っ掛けるように振り下ろします。
すると私のフォアサイドを広角に切るボールになり、ノータッチで抜けていきました。
こういうことをされると同じサーブを出そうという気持ちは失せます。
台から絶対に離れず、私だけが前後左右に激しく振り回される流れでした。
結局負けてしまいましたが、審判をしていた人から試合後こっそりとアドバイスをいただきました。
私は揺さぶられても、低い弾道の綺麗なボールばかりを返していたそうです。
Aさんはそういうボールには慣れていて、逆に山なりのボールを返せば甘い返球になるケースがあるとのことでした。
フォアに送っても合わせ打ちが基本で、スマッシュはそれほど上手くないのであまり恐れなくてもいいということでした。
これは単なる実力差以外に、分析力がまだまだ未熟なんだなと恥ずかしい限りでした。
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動きまくる超攻撃型
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次に対戦したのがもう1人の粒高使いBさんでした。
Bさんは少数派に属するタイプでした。
Aさんとは対照的で、ペンホルダーのドライブマンのようにフットワークを駆使して、フォア側の裏ソフト主体で攻撃を仕掛けてきます。
スウェーデンのオーケストロム選手や、中国からアルゼンチンに帰化した劉松選手がこのスタイルになります。
Bさんはサーブがものすごく切れていて「打つなら打ってみろ」と言わんばかりに、挑発的な下回転のロングサーブも出してきます。
他の人の下回転サーブと同じように短く止めて返せばいいやと、安易にツッツいてしまうと、強力なバックスピンゆえオーバーミスをしてしまいます。
こういうことはたまにあり、カットマンのぶち切れボールをツッツキでストップするときに、すさまじいバックスピンで台から出てしまうのと同じ理屈です。
Bさんのようなタイプは、フォアに振ってバックをつぶすのが定石ですが、みんながそうしてくるのでいろいろと対策を講じてきます。
カットでつながれるのは平気ですが、粒高で強打されるとほぼ返せませんでした。
あんなラバーでよくまあそんなことができると感心してしまいます。
最終ゲーム、デュースでBさん1点リードの場面で、フォアに振ってバックにスマッシュを叩き込みました。
コースが甘かったのか、Bさんが手を出したラケットにボールが当たり、訳の分からないボールが返ってきました。
なに回転か全く見当がつかないときは、山なりのボールで相手コートのど真ん中に入れるつもりで振れば、どこかに入るかもしれないというのを聞いたことがあります。
その言葉に従いゆっくりめのスイングで打つと、すごい横回転がかかっていたようで台のエッジに当たって私の得点になりました。
直前にBさんは足をひねってしまっていて、やむなく棄権となりました。
バック面が粒高でも、AさんとBさんのように人によってかなり違いがあります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
居合わせたメンバーは、おおむね巷の皆さんの一般的な戦型を反映していました。
ペンホルダーは私1人だけ、左利きは1人だけ、残念ながらカットマンはいませんでした。
そのように把握していたのですが、審判をしながら対戦相手をチラ見していると、バック側が粒高ラバーの人が2人いることが分かりました。
今回は主にその2人についてお話します。
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粒高ラバーで相手を撹乱
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最初に対戦したAさんは、シェーク裏ソフト+粒高ラバーの選手によくあるタイプの方でした(カットマンは除外させてくださいね)。
台の真ん中近くに構え、バック側は粒高でブロックやプッシュをし、いやらしいボールで相手を翻弄します。
粒高は比較的レシーブがやりやすく、それなりに面を合わせるだけで相手コートへ入れることができます。
そういった利点もありAさんのような戦型は、シニアの方や立派な体格をお持ちの方が選択される傾向があります。
実際にAさんはどんな方だったかと言えば、ご想像にお任せしますということにしておきます。
こういう方にバックへ普通の下回転サーブを出すと、ナックルプッシュの餌食になります。
最もやってはいけないパターンです。
主にバックに出すのは、ナックルのロングサーブをコーナーめがけて出します。
それをショートで返球されてもボールのエグさはイマイチになり、3球目をミドル(利き腕のあたり)へ強打するのを得点パターンの1つにします。
ロングサーブはバックだけでなく、時折ミドルにも出してパターンを絞らせないようにします。
1本ぐらいは、自分のフォアサイドからストレートにロングサーブを出してみてもいいでしょう。
またロングサーブばかりでは駄目なので、フォア前に斜め下回転やナックルサーブも出します。
ショートサーブもフォア前に意識を集中させないよう、逆にバック側のサイドを切るような短い横回転も出してみます。
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相手の長所と短所を探る
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さてそれで実際どういう展開になるかといえば、やはり両者の実力通りに落ち着きます。
Aさんはそれなりに強く、フォア前へ斜め下のサーブを出しても、それを回りこんでバック面の粒高で返してきます。
ならばもっと台の端っこに出してみましたが、今度はラケットを反転させフォア面粒高で引っ掛けるように振り下ろします。
すると私のフォアサイドを広角に切るボールになり、ノータッチで抜けていきました。
こういうことをされると同じサーブを出そうという気持ちは失せます。
台から絶対に離れず、私だけが前後左右に激しく振り回される流れでした。
結局負けてしまいましたが、審判をしていた人から試合後こっそりとアドバイスをいただきました。
私は揺さぶられても、低い弾道の綺麗なボールばかりを返していたそうです。
Aさんはそういうボールには慣れていて、逆に山なりのボールを返せば甘い返球になるケースがあるとのことでした。
フォアに送っても合わせ打ちが基本で、スマッシュはそれほど上手くないのであまり恐れなくてもいいということでした。
これは単なる実力差以外に、分析力がまだまだ未熟なんだなと恥ずかしい限りでした。
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動きまくる超攻撃型
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次に対戦したのがもう1人の粒高使いBさんでした。
Bさんは少数派に属するタイプでした。
Aさんとは対照的で、ペンホルダーのドライブマンのようにフットワークを駆使して、フォア側の裏ソフト主体で攻撃を仕掛けてきます。
スウェーデンのオーケストロム選手や、中国からアルゼンチンに帰化した劉松選手がこのスタイルになります。
Bさんはサーブがものすごく切れていて「打つなら打ってみろ」と言わんばかりに、挑発的な下回転のロングサーブも出してきます。
他の人の下回転サーブと同じように短く止めて返せばいいやと、安易にツッツいてしまうと、強力なバックスピンゆえオーバーミスをしてしまいます。
こういうことはたまにあり、カットマンのぶち切れボールをツッツキでストップするときに、すさまじいバックスピンで台から出てしまうのと同じ理屈です。
Bさんのようなタイプは、フォアに振ってバックをつぶすのが定石ですが、みんながそうしてくるのでいろいろと対策を講じてきます。
カットでつながれるのは平気ですが、粒高で強打されるとほぼ返せませんでした。
あんなラバーでよくまあそんなことができると感心してしまいます。
最終ゲーム、デュースでBさん1点リードの場面で、フォアに振ってバックにスマッシュを叩き込みました。
コースが甘かったのか、Bさんが手を出したラケットにボールが当たり、訳の分からないボールが返ってきました。
なに回転か全く見当がつかないときは、山なりのボールで相手コートのど真ん中に入れるつもりで振れば、どこかに入るかもしれないというのを聞いたことがあります。
その言葉に従いゆっくりめのスイングで打つと、すごい横回転がかかっていたようで台のエッジに当たって私の得点になりました。
直前にBさんは足をひねってしまっていて、やむなく棄権となりました。
バック面が粒高でも、AさんとBさんのように人によってかなり違いがあります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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